ダイヤモンドの原石では過去最高額の68.5億円で売却へ

昨年の記事でも出て来たカナダのルカラダイヤモンド(Lucara Diamond)が、『コンステレーション(Constellation)』と言う813カラットの原石を、ダイヤの原石としては過去最高値の金額でドバイの原石取引会社ネメシス・インターナショナルDMCC社(Nemesis International DMCC))に売却しました。

1111カラットの原石発見! ←2015年11月29日だからもう半年前。(早いなぁ。。。)

昨年の11月にボツワナのカロウェ鉱山で見つかったのは、1111カラット(1109カラット?)と813カラットと374カラット。そのうちの一つが売れた事になります。

当時4000万ドルでの打診を蹴り、ルカラのCEOは「6,000万ドル以上の価値はある!!」と豪語した通り、6300万ドル(約68億5000万円)で売却。しかも原石研磨後に出来る製品の純利益の10%を受け取ると言う条項付きで。(言ったルカラも凄いし、飲んだネメシス社も凄いっ!)

この売却額を計算すると、1カラット当たり7万7649ドルで、日本円8,150,000円。

この額って「まぁ高いけど、ダイヤとしては安いんじゃない??」と思われるかも知れませんが、ダイヤの原石としては間違いなく過去最高値。
※しかしながら来月の英サザビーズで、昨年のもう一つのニュースでもあった、世界で2番目に大きい原石ダイヤ「レセディ・ラ・ロナ」の1109カラットが出品される事が決定しているとの事。今回の6,300万ドルも直ぐに更新されてしまいますね。

下図はラパポートの1.00ctのフルプライス。表記数字×100ドルなんで、DのInternally Flawlessで22,000ドル。

70,000ドルに近いのは、3カラットくらいだろうか。実際にはココからのディスカウントがある訳で、30%程のディスカウントをすると、DのVVS1辺りが70,000ドル。

思い返すと、人類史上原石での最大のダイヤモンドは、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見された3106カラットのカリナンダイヤですが、カッターの手により9つの大きな石と、96個の小さな石で合計1056ct。原石の約1/3に。。。

今回の813カラットのコンステレーションダイヤも、結果1/3になったとすると271カラット。それが100ピース程均等にカットされたと仮定するとそこでやっとネメシス社にも利益が出る計算なのでしょうか。

何れにせよ天文学的数字ですし、原石がどの位のダイヤを産み出すなどプロしか判りません。このダイヤが世界に還流し、いつの日かリファスタの手に渡ってくる日を待つとしましょう。

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市場に一般人の介入。一見良い様に見えるが、そもそもダイヤは金とは違う性格のものだし、また圧倒的に地球上にある数が他の宝石より多い訳で、それによる値崩れを逆に懸念してしまいます。過去マーチンラパポート氏は金や銀の商品先物の様に、ダイヤモンドの取引所の設立を、ニューヨーク取引所に提案されたが却下された事があります。

当たり前です。

金や銀の様に、純度とグラムだけではなく、ダイヤモンドは一つ一つ価格が細かく変わる。

金や銀の様に、買う事による投資や儲けだけではなく、ダイヤモンドは愛の表現として使われる。だから一旦受け取ると中々手放さない。

当たり前です。

ダイヤを贈った人。ダイヤを受け取った人。離別する事が無い限り、そこに品物が活発に動く市場は存在しない。となると取引所が設立されると言うのは、夢のまた夢かもしれません。

2007年には再度ラパポート氏は取引所設立を提案すると言っていましたが、その後はその件に関して際立った情報はありません。

リファスタ:杉


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