ブランドネーム「ウノアエレ/UNOAERRE」の由来
「ウノアエレ/UNOAERRE」というブランドネームを目にしたとき、懐かしい思い出がよみがえる1970年代以前生まれの女性は多いのではないでしょうか?
まだインポートジュエリーが珍しかった時期、ボリュームのあるゴールドチェーン、大きなフープピアスなどによって、イタリアンジュエリーブランドの代名詞となっていたウノアエレ。
「初めてのフープピアスはウノアエレだった」という女性は多いはず。
もちろんイタリア本国においても、ウノアエレの人気は高く、特にマリッジリングではシェア70%を誇るトップブランドです。
この記事では、イタリアを代表するジュエリーブランド、ウノアエレについてご紹介させていただきます。
「ウノアエレ/UNOAERRE」のブランドネームの由来は、「1=ウノ」「A=ア」「R=エッレ」を続けてイタリア語読みしたもの。「1AR」はブランド誕生の地であるトスカーナ州アレッツォがウノアエレに割り当てた業者用登録番号にあたります。
そして番号が示す通りに、ウノアエレは本拠地イタリアトスカーナ州のアレッツォで公的に認められた最初のジュエリーブランドになります。
そしてこの「1AR」を冠したコレクションがあるほど、ウノアエレにとっては特別な意味を持つゆえんなのです。
「UNOAERRE」誕生の背景
ウノアエレ創業者「レオポルド・ゴリ」「カルロ・ズッキ」の二人が、ウノアエレの前身となる宝飾合弁会社を立ち上げたのは1926年3月15日のことでした。
創業当時、レオポルドは製薬会社の投資に失敗し、カルロは父親の跡を継いで金細工工房を始めたばかり。人生最大の賭けに打って出た二人は、絶対にウノアエレを成功してみせると誓いあいました。
しかしスタートアップ時期のウノアエレは次々と襲う試練の連続でした。
まず創業直後からイタリアを襲った極端なデフレ、さらに1929年の世界大恐慌、とはじめの一歩を踏み出したばかりのウノアエレを翻弄することが次々に起こります。
しかし二人の強いパートナーシップによってそれらの試練を乗り越え、1935年ウノアエレは企業としての歩みをスタートさせました。
そして、その後の第二次世界大戦にも耐え抜き、まだ戦後間もない1950年代にはすでに150台のマシンを備えた大工場と、500名規模の従業員を抱える、イタリア地方都市にはかつてなかった規模の大企業となっていました。
ゴールドチェーンを武器に成長した「UNOAERRE」
当時のジュエリーブランドとしては、非常に進歩的な考えを持っていたウノアエレは、クオリティの高いジュエリーをより低価格で提供することを目指していました。
具体的には製作コストを最小限に抑え、職人のスキルに左右されないジュエリー製作を目指すべく、近代的な工業的方法論を取り入れ、最新設備を投入したのです。
また創業当時から現在に至るまで、ウノアエレジュエリーの真骨頂といえばイタリアンジュエリー定番の迫力あるゴールドチェーンでした。
その一方、現在多くの女性が仕事を持つようになり、彼女たちに求められるジュエリーはキーボード操作で邪魔にならないより軽くてシンプルなジュエリーです。
ウノアエレもそのようなトレンドの流れを意識してはいますが、ウノアエレの真骨頂であるグラマラスでゴージャスなムードは決して失われることはありません。
このようなウノアエレジュエリーの根幹をなすポリシーは、実はトスカーナという地に育まれたものでした。
エトルリア文明の名残「UNOAERRE」のジュエリー
ウノアエレが誕生したトスカーナは「エトルリア人の土地」という意味があります。
古代ローマ時代以前に生まれたエトルリア文明は精巧な金細工で知られ、現在もトスカーナでは、エトルリア文明に影響を受けたジュエリーを制作する宝飾工房が多く見つかります。
実は多くのイタリア人にとって、この「エトルリア」という言葉からは、自由奔放に生きる大胆な女性たちの姿がイメージされます。
その理由は、貞淑こそ女性の美徳とされていたローマ・ギリシャ時代とは真逆に、男女平等だった古代エトルリア社会では女性たちは自由な生き方が許されていたからです。
当時の幸福な男女の様子を知るよすがとして有名なのが、エトルリア文化の代表ともいえる寄り添って横たわる男女の石像です。現在では世界遺産「チェルヴェーテリとタルクイーニアのエトルリア墓地遺跡群」や、ルーブル美術館などで観ることができます。
現代の女性たちがゴージャスなウノアエレのジュエリーをつけこなす女性たちの様子は、自由奔放に自らの美しさを享受する、そんなエトルリアの女性たちの姿と重なります。
「ウノアエレ/UNOAERRE」人気のジュエリーコレクション
現在ウノアエレのファインジュエリーは、ゴールドジュエリー「UNOAERRE(ウノアエレ)」とブライダルジュエリーの「Le_fedi(レ・フェディ)」の二つのブランドで展開されています。
そして近頃若い世代にも気軽に取り入れられるセカンドラインとして、カジュアルなファッションアクセサリー「1AR」とファッションウォッチ「イージーウォッチ」が登場しました。
ここでは日本でも手に入れやすい「UNOAERRE」コレクションの中で特に人気の高いジュエリーについてご紹介します。
「UNOAERRE チェーンネックレス」
「ゴールドチェーンならウノアエレ」と決めている人が多いほど、ウノアエレのゴールドチェーンへの信頼は別格です。
特に金価格が高騰している現在、ゴールドのみの素材のチェーンは、利益率が低いため、製作しているジュエラーが少ないのです。そのため、ウノアエレのビンテージチェーンはかなりの高価格が付くことも少なくありません。
ウノアエレではデザイン、ボリュームすべてにおいて最高のゴールドチェーンが見つかります。
「UNOAERRE オメガネックレス」
【NO IMAGE】
オメガネックレスとは、その名のとおりオメガの形をしたパーツをつないだネックレスです。
なめらかなカーブを保ち、首筋にしなやかにうねる感触が魅力です。
チェーンタイプのネックレスと異なり、つけたときの形が変わらないため、首筋のしわなどが目立ちにくいといううれしい効果があります。
昨今の貴金属価格の高騰により、ボリュームのあるデザインはウノアエレでもあまり見かけなくなったため、運よく出会った時には手に入れておきたいジュエリーの一つです。
「UNOAERRE ラブノット」シリーズ
恋人や夫婦、愛の絆を象徴する「Love knot」をデザインした「ラブノット」シリーズは発売当初から人気のコレクションです。
ノットをモチーフにしたデザインはほかのブランドでも見つかりますが、ウノアエレの立体感あるデザインのボリューミーさはほかにはない魅力です。
リングやピアス、ブレスレットなどが揃います。
「UNOAERRE ホースシュー」シリーズ
ヨーロッパでは幸運のお守りとされる馬の蹄「ホースシュー」をデザインしたコレクションです。
シンプルなフォルムのホースシューには上品で洗練されたイメージがあり、日本女性にも人気のモチーフです。
イエローゴールドとホワイトゴールドから選ぶことができ人気アイテムはペンダントトップです。そしてパヴェダイヤのピアスは顔周りが明るく見える効果があります。
「ウノアエレ/UNOAERRE」のジュエリーを手に入れられる場所
日本国内でウノアエレのジュエリーを手に入れるには、国内主要都市にあるデパートやホテル内の宝飾サロンで購入することができます。
また、宝石店や時計店、人気通販でも取り扱われることの多いブランドです。
▼UNOAERRE_オフィシャルサイト▼
上質なゴールドジュエリーと出会える「ウノアエレ」
本国イタリアでは、年間20万組以上のカップルにマリッジリングとして選ばれる国民的ブランドウノアエレは、日本でも根強い人気を誇るイタリアンジュエリーブランドです。
大ジュエラーぞろいのイタリアでトップシェアを誇る人気を裏付けるのは、確かな品質と良心的な価格、そしてなにより「ここで買いたい」と思わせる品格のあるデザインが魅力になっています。
時代が求めるジュエリーを提供しながら、伝統と自らのポリシーを忘れないウノアエレのグラマラスなジュエリーは、日本でも変わらぬ人気を保ち続けることでしょう。
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