世界が恋するスワロフスキー・クリスタルの輝き
まるで本物の宝石のようにきらめく輝き!
色とりどりのカラーに輝く「スワロフスキー/SWAROVSKI」のクリスタルは、見る人の目を惹きつけてやみません。
ネックレスなどのアクセサリー、猫やドラえもんまでモチーフにしたオブジェ、そしてハンドメイド好きの方のあいだでは、ハイクオリティなクリスタルビーズとして、スワロフスキーはその類まれなきらめきで私たちの生活に輝きを添えてくれます。
20世紀初頭にさかのぼって、名だたる有名メゾンが自分たちのアイテムにこぞってスワロフスキーを使用してきました。
また最近では「ハローキティ」とのコラボレーションや、人気モデル「ミランダ・カー」がデザイナーやミューズをつとめたことが話題となりました。
この記事では、高級クリスタルの代名詞「スワロフスキー/SWAROVSKI」の歴史や人気アイテムについてご紹介させていただきます。
ブランドヒストリー1.「クリスタルカットの機械化に成功したダニエル・スワロフスキー」
世界に冠たるクリスタルブランド、スワロフスキーは1862年、現在のチェコの西部・中部地方にあたるボヘミア地方で創業されました。
当時のヨーロッパでは、イタリアのベネチアンガラスとボヘミアンガラスが二大高級ガラスとして双璧をなしていました。
透明度の高いクリスタルガラスの上に、宝石をカットする技術と同じ手法でカットやエングレーブ(彫刻)が施されるボヘミアンガラスは、本物の宝石と変わらない価格で取引されるほどの価値がありました。
このころ上流階級では、ドレスに着ける模造ダイヤが求められており、ボヘミアンガラスの隆盛を極めた要因となりました。
しかし当時のクリスタルガラス産業はまだ人の手に頼った作業が中心のため、量産出来ない状況でした。
そこで、スワロフスキーを小さなガラス工房から、大規模な宝飾会社まで成長させた事実上の創業者「ダニエル・スワロフスキー」は、クリスタルカットの機械化に尽力します。
そしてついに1891年に、クリスタルを完璧に切断できる機械の開発に成功し、現在のスワロフスキー技術の礎となる特許を登録しました。
ブランドヒストリー2.「ハリウッド女優から普通の女性まで虜にしたスワロフスキー」
19世紀終わりにはすでに名門ジュエラーとしての地位を確立したスワロフスキーは、さらに20世紀に花開いた映画産業によってさらに発展します。
「マレーネ・ディートリッヒ」「マリリン・モンロー」など、名だたる銀幕の女優たちのあでやかなドレスにさかんにスワロフスキービーズが使用されました。
そして映画を観た女性たちの強い要望により、ハリウッドの映画女優のみならず街ゆく一般女性までがスワロフスキービーズのとりこになります。
色合いが美しく、強いきらめきを持つスワロフスキーのクリスタルの需要は増すばかりでした。
そして世界大戦による打撃を乗り越え、ベルサイユ宮殿やメトロポリタンオペラハウスなどのシャンデリア作成を手掛け、ファッションのみならず照明分野でも高い評価を受けています。
1976年からはスワロフスキーの人気アイテムであるフィギュア作成が始まり、多くのスワロフスキーフィギュアコレクターを生み出しました。
このように様々なきらめくアイテムで人々を魅了するスワロフスキークリスタルは、ただガラスと呼ぶことのできない特別な存在となっています。
普通のガラスとクリスタルガラスの違いは?
ファッション界やインテリア界、あらゆる分野で高い評価を誇るスワロフスキーのクリスタル。
そして、ハンドメイドを愛する人たちの間でもスワロフスキービーズは憧れの最高級ビーズです。
このように人々のあこがれを集めるスワロフスキーのクリスタルは、「クリスタルビーズの王様」「クリスタルガラスの最高峰のブランド」と称賛を受けるほど。
では普通のガラスやクリスタルガラスとの違いはどこにあるのでしょうか。
両者の大きな違いは、まず材料にあります。窓ガラスや食器などに使われている一般的なガラスは、石英の砂であるシリカにソーダ灰や石灰から作られています。
蛇足ですが一般的なガラスの原材料に「硼酸」を加えると耐熱性が飛躍的に向上し、いわゆる「耐熱ガラス」になります。
それに対して「クリスタルガラス」と呼ばれる高級ガラスは、「鉛ほかの化物含を10%以上を含む」という条件があり、さらに透明度の高い「鉛クリスタル」は鉛の含有率を24%以上含むものと定義されています。
この鉛こそ、クリスタルガラスの透明度を生むカギとなる成分なのです。
スワロフスキークリスタルが最高級である理由
1.鉛成分の量
スワロフスキークリスタルと、一般的なクリスタルの差を決定的なものにするのが含まれる鉛の成分量です。
スワロフスキーに使われるクリスタルガラスは、一般的なクリスタルガラスよりもさらに鉛の含有率が高く、最低32%です。この鉛成分の化合を可能としたスワロフスキーのクリスタルは、より強く光を反射し輝きを増します。
※鉛毒について
スワロフスキーのクリスタルガラスに鉛が含まれていると聞くと、いわゆる「鉛害(高濃度の鉛を体内に入れると神経毒性書状が現れる。現在ではキレート剤による鉛中毒の治療が可能(科学雑誌ネイチャー参考)」を心配する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしその心配はまずありません。現在鉛を使用した製品への規制は非常に強く、一般に販売されている製品での鉛毒リスクは非常に低くなっています。
また、クリスタルガラスの加工に使われる鉛は「酸化鉛」です。非常にさびやすい鉛は、酸化鉛になることによって、きわめて危険有害性のレベルが低いほとんど無害の金属となります。
そのため金属アレルギーを持っている方でも、通常のアクセサリーとしてスワロフスキーを使用するうえで、症状が出ることはまずありません。
むしろ金属アレルギー対策としてスワロフスキーのアクセサリーを選ぶ方が多いのです。
金属チェーンからのアレルギーが心配な場合は、コットン・シルクコードを使用したり、シルバーやチタンなどアレルギー性の低い金属チェーンを使うことでより安心してスワロフスキーのアクセサリーを使用することができるでしょう。
2.オーロラボレアリス効果
そしてスワロフスキーのクリスタルは、他のクリスタルガラスでは見ることのできない虹色に発色します。これは1956年にスワロフスキー社が開発した「オーロラボレアリス効果」という輝きを出すための技術によるものです。
ちなみにこの新しい技術を使用した最初のクリスタルジュエリーのデザインを担当したのは「クリスチャン・ディオール」でした。
3.高度なカッティング技術
いくつも研磨技術の特許を取得しているスワロフスキー社では、自社製品に独自のカッティング技術が駆使され、宝石と見まごうばかりの輝きを持っています。
特に人造ダイヤの最高峰とされる「スワロフスキージルコニア」は本物のダイヤモンドとも遜色ない輝きを誇ります。
ダイヤモンドの鑑定機関「GIA」が定めたダイヤモンドカットの理想的なカット基準をクリアする「ピュア・ブリリアンス・カット」がなせる業です。
スワロフスキーの人気コレクション
※こちらはイメージです
スワロフスキーの人気アイテムにはどのようなものがあるのでしょうか?まずスワロフスキーのコレクターアイテムといえば、動物や花などのをかたどったクリスタルフィギュアです。
特にフィギュアファンの多い日本では、干支コレクションやドラえもん、キティ、まねきねこなどの人気キャラクターのフィギュアも揃い、目移りして困るというコレクターも多いことでしょう。
またキラキラ光るデコレーションが魅力の「Crystalline」のスマホケースや時計、ボールペンは常に人気販売ランキングの上位を占めています。
そして世界各国においては販売高の7割はジュエリー。多くの人気コレクションがあり枚挙にいとまがありません。ここでは特に国内で人気の高いコレクションをご紹介します。
「ミランダ・カー」コレクション
※こちらはイメージです
2015年に発売された「ミランダ・カー」コレクションは、お守り的な要素の強いモチーフであるハート、四ツ葉のクローバー、星、羽、雪の結晶、イービル・アイ(目)が展開されました。
シンプルなチェーンにスワロフスキーのカラ―クリスタルを組み合わせた着けやすいコレクションです。ネックレスやブレスレットなどのアイテムが揃います。
「ジゼル GISELE」コレクション
※こちらはイメージです
スワロフスキーのジュエリーや、コーディネート例のHOWTO本を出したこともあるクリエイティブディレクター「ナタリー・コラン」の手掛けたコレクションです。カラフルな明るさとレトロ感覚が組み合わされたどこか懐かしいアイテムが揃います。
「スターダスト STARDUST」コレクション
一見するときらきらする布に見えますが、ナイロンの網目に極小クリスタルを無数にあしらった凝った作りになっています。マグネット式の留め具で着脱できる機能的なコレクションです。
「スレイク SLAKE」コレクション
※こちらはイメージです
様々なカラークリスタルをフェイクレザーにあしらった、スナップボタンで留めるタイプのブレスレットです。柔らかく軽いフェイクレザーだから、手首が疲れません。
「クリスタルダスト CRYSTALDUST」コレクション
※こちらはイメージです
diamondと見まごうばかりのクロム・エフェクト・クリスタルがぎっしりと埋め込まれたインパクトのあるバングルはシングルとダブルが揃います。オープンシャンクのデザインなのでつけやすいところが魅力です。
スワロフスキーのアイテムを手に入れられる場所
日本国内でスワロフスキーのジュエリーやフィギュアを手に入れるには、国内主要都市にあるデパートやホテル内の宝飾サロンで購入することができます。
また空港などの免税店でもよく目にすることができます。
■スワロスキー社ホームページ https://www.swarovski.com/ja-JP/
「すべての女性にスワロフスキーの輝きを」創業者Danielの願い
スワロフスキーのクリスタルは日本人の私たちにとっても決して遠い存在ではありません。しかしそれを可能にしたのは創業者ダニエルの「すべての女性がダイヤモンドの輝きを身近に感じられるように」という思いが兼ねてくれたのものなのです。
スワロフスキー社は創立100周年を記念して創業の地チロルに「スワロフスキー・クリスタルワールド」を建造しました。
ここでは水晶とスワロフスキーのクリスタルガラスが織りなす幻想的な世界を見ることができます。
宝石よりももっと輝くクリスタルガラスを夢見た創業者ダニエルの夢を体現しているかのようです。
そのことに思いをはせてみれば、手元にあるスワロフスキーのフィギュアやアクセサリーの価値を改めて感じることができるのではないでしょうか。
コメントを残す