シャンデリアからハローキティまで!多彩なクリスタルが揃う「バカラ[BACCARAT]」

クリスタルガラスといえばすぐ連想されるほど、「バカラ[BACCARAT]」は私たち日本人にもなじみの深いブランドです。

18世紀から続くバカラは、グラスをはじめとするテーブルウェアから豪華なシャンデリアまで、フランスが世界に誇るクリスタルブランドです。

そして、実はバカラの全世界の売り上げの3割を占める最大のお得意先が我が国日本

多くの日本のバカラファンの存在を意識してか、干支やまねきねこ、ハローキティやドラえもんまで!

日本限定販売のクリスタルオーナメントは多く、コレクター心を刺激します。

また、ハートや蝶などをかたどったクリスタルジュエリーも安定の人気を誇ります。

フランスのクリスタルブランドがなぜこのように日本で愛されるようになったのでしょうか?

ここでは、世界に冠たるクリスタルブランド「バカラ[BACCARAT]」の歴史、そして日本との深いかかわりを中心にご紹介します。

ブランドヒストリー1.「バカラはフランス国王鳴り物入りのクリスタルブランドだった」


パリから400キロ、ドイツとの国境近くアルザス・ロレーヌ地方の小さな村「バカラ村」こそ、世界に冠たるクリスタルブランド「バカラ」の本拠地です。

アールヌーヴォーを代表するガラス工芸の巨匠「エミール・ガレ」を生んだこの地方は、ガラス工芸に好条件がそろった土地でした。

燃料の供給源となる広大なブナの森林、ガラスの材料「珪砂」が豊富なヴォージュ山脈があったからです。

そしてこの地にバカラが誕生したきっかけを作ったのが、 時のフランス国王ルイ15世でした。

ルイ15世によって発令された、この地にガラス製造工場を設立するための王室令状が発令されたのです。

当時のフランスは、1756年に勃発した七年戦争およびフレンチ・インディアン戦争に負け続け、大変な経済危機の真っ最中。

国内には多くの失業者があふれかえり、アルザスロレーヌも例外ではありませんでした。

この貧困問題を解決したいと考え、この地方にガラス工場を作ることを思いついたモンモランシーという司教がいました。

彼はルイ15世に、

「ボヘミアンガラスを輸入する代わりにガラス工場を作ってはどうか?」

「ロレーヌ地方の失業問題とイタリアとの不均等貿易問題が解決する」

という主旨の文書を送り、王室令状を獲得することに成功したのです。

ボヘミアやイタリアからガラスを輸入しているものの、そのころのフランスには代わりに輸出するものがありませんでした。

こうしてバカラは100名にも満たない小さなガラス工場としてスタートしました。

しかし創業当初のバカラは、貴族の邸宅で使用する鏡や窓ガラスを細々と作っていたに過ぎませんでした。

ボヘミアンガラスの代替品に過ぎなかったバカラが大きな転機を迎えたのは1816年のこと。

新しい工場主のもとでイギリスで発明された、鉛を使ったこれまでにない透明度を誇るクリスタルガラスの生産を始めたのです。

ブランドヒストリー2.「鉛ガラスの発明がバカラを一流クリスタルブランドに躍進させた」


どこまでも透き通るクリスタルガラスは、英国ガラス職人の苦肉の策から生まれました。

森林の枯渇を防ぐために石炭の利用が奨励されていたイギリスでは、ガラス職人たちは木材よりも低い温度しか出せない石炭を使ったガラス作りに苦心していました。

そんな中、ガラスより低い温度で融点に達する酸化鉛を材料に混ぜてみた職人がいました。

すると、まるで水晶のような極めて透明度が高い「クリスタルガラス」が誕生したのです。

フランス革命、ナポレオン台頭など、大きな歴史の波に翻弄され続けたバカラでしたが、このクリスタルガラスの生産を始めたことで一気に一流ブランドの仲間入りを果たすこととなるのです。

バカラがクリスタルガラス生産に転換した数年後には、ヨーロッパ中の王侯貴族たちにバカラの名が知られるようになりました。

グラスセットやシャンデリアなどの注文が殺到するようになりました。

そしてバカラの名声を決定的にしたのが1855年パリ万国博覧会です。バカラは

「17フィートの高さ(5メートル以上!)の燭台と、23フィート(7メートル以上!)の水晶の噴水」

によって金メダルに輝きました。

その後多くのクリスタルガラスブランドが機械化による大量生産に切り替わりました。

しかし、1960年代に入るまでバカラは職人の手仕事を大切にし続けることを選択しました。

工場の近代化を余儀なくされたバカラですが、お抱え職人たちの技術はより洗練されたものとなりました。

フランスのどのブランドよりも多くの「M.O.F.(フランス最優秀職人)」を抱えていることからも証明されています。

パリでも指折りの高級住宅街16区にあるバカラの美術館

「Galerie-Musee Baccarat(ギャルリ・ミュゼ・バカラ)」

では、豪華絢爛な場からクリスタルの神髄ともいえる製品群を目にすることができます。

また、館内レストラン「クリスタルルーム・バカラ」では、バカラのシャンデリアのもとで、バカラの食器、グラスで極上のフレンチを味わえます。

パリを訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。

 

「バカラBACCARAT」と日本の茶道の関係とは?


明治以降のガラス製の茶道具(ぎやまんと呼ぶ)のほとんどが、バカラのクリスタルだということをご存知でしょうか?

はじめてバカラのクリスタルが日本に持ち込まれたのは1901年、大阪の時計商「安田源三郎」が、親戚筋にあたる古美術商「春海籐次郎」にヨーロッパ外遊土産として贈ったバカラのクリスタルでした。

古美術商の習いとして、茶道の道を究めていた晴海氏は、バカラの透き通る輝きと、カット技術などの職人技に魅せられ、バカラ製品の輸入を始めるようになりました。

しかし、バカラのクリスタルはヨーロッパの大邸宅の大きなテーブルに並べられることを想定したものです。

日本の簡素で小さな茶室に似合うサイズのものはめったにありませんでした。

しかも当時バカラのクリスタルの輸入価格の目安としては、大鉢1つで家一軒分数千万円という破格の値段です。

三井、住友といった関西の歴々たる財閥を顧客に抱える春海氏にとっても、なかなかさばきやすい商品ではありませんでした。

そこで安田氏は、狭い茶室や座敷に似合う茶道具や懐石道具を自分でデザインし、オーダーするようになりました。

それが「春海好み」「春海バカラ」と呼ばれ、現在も貴重なガラス骨董として人気を得ています。

特に人気を博しているのが「金縁切子枡鉢水指」です。

茶釜の足し水などのために水をためておく「水差し」を、中国明代万暦頃に流行した枡鉢を参考にしたデザインとなっています。

縁に近づくほど反りかえるかたち、水差し全体に施されたカットワークが見どころです。

現在も大阪高麗橋にて、八代目にあたる「春海敏」氏が経営する「春海調古庵」「春海商店」には、当時のデザイン画がそのまま残されています。

「バカラ[BACCARAT]」のクリスタルジュエリー

 

バカラは、生産されるクリスタルのおよそ3割を不合格とするほど厳しい品質チェック体制で知られています。

特にバカラのクリスタルを使用したアクセサリー類の製品テストは厳しく、本物のクリスタルを超える価値がある、という人もいるほど。

中でも人気のバカラのアクセサリーについて取り上げてみました。

 

バカラのリング

 

バカラには様々なフォルムのリングがあり、柔らかい曲線を描くタイプはつけやすいリングと評判。

人気の「メディチリング」は、ピラミッド型のシェイプが印象的なリング全体がクリスタルとなっています。

このピラミッドシェイプは古来ヨーロッパに伝わる形で、あのブルガリにもよく似た「ピラミデリング」があります。

また、 自然や草花をテーマにした人気モチーフ「フルール・ドゥ・プシデリック」シリーズも人気です。

 

バカラのペンダント

バカラのアクセサリーといえばハートや花、クロスモチーフのペンダントを思い浮かべる人は多いことでしょう。

ゴールドと組み合わせた「ガレア」「プシデリック」シリーズも人気の高いロングセラーとなっています。

 

バカラのイヤリング

イヤリング、ピアスもバカラビジューの人気アイテム。

深い色合いのバカラクリスタルが耳たぶを飾ると、顔色が引き立って見える抜群の効果があります。

コラボジュエリー「バカラ×マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック」

 

※こちらはイメージです

カラフルな石使いが魅力の「マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック(MHT)」は、バカラ同様パリ発人気ブランドです。

インドのジャイプールで作られたジュエリーはよく人気ファッション誌で取り上げられています。

この2ブランドがコラボしたジュエリーは、ホリデーシーズンの人気ジュエリーの一つ。

2017年にもシャンデリアパーツを模したバカラのティアドロップクリスタルをあしらったピアスやネックレスが発売されまたたく間に完売しました。

定番デザインとしては「オクトゴンリング」があります。ゴールドやシルバーと組み合わせたデザインが選べます。

 

「バカラBACCARAT」のジュエリーを手に入れられる場所


日本国内でバカラのクリスタルガラス製品を手に入れるには、国内主要都市にあるデパートやホテル内のショップで購入することができます。

■ 公式サイト
https://www.baccarat.jp/

日本と縁の深いバカラのクリスタルビジューはギフトにも!

 


戦争の痛手から立ち上がるために山間の小さな村に造られたガラス工場が、200年後には世界を代表するクリスタルガラスのトップブランドに成長するとはだれが予想したでしょうか。

今日世界中の一流ホテルやレストランでバカラのクリスタルを見ない場所はありません。

そしてご紹介したように、私たち日本人にとっても、茶文化が結んだバカラとの縁によって、私たちの生活の中にもすっかり浸透しています。

記念日や誕生日などのギフトなどに、バカラのクリスタルを選ぶとき、そんな歴史に思いを馳せてみてください。

 

 

▼この記事についてのお問い合わせ先


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コメント

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