スカイストーントレーディング[SKYSTONE TRADING]

スカイストーントレーディングのブランドヒストリー

「碓氷峠の守り神」として信仰を集めた離山の三面馬頭観音が移設された旧軽井沢ロータリー

軽井沢目抜き通りの入り口、そのすぐ前にスカイストーントレーディングのショップはあります。

ドアを開ければそこはインディアンジュエリーの聖地というにふさわしい世界が広がります。

「ナンバーエイト」「キャンデラリア」など幻のターコイズルース、「McKee Platero」「Perry Shorty」ほか綺羅星のごとくインディアンジュエリーアーティストたちのビッグネームの署名が入ったビンテージ(ヴィンテージ)アイテムが並びます。

これほどのコレクションを一堂に会することができるショップを運営するオーナー「小寺康友」氏とはどのような人物なのでしょうか。

インターナショナルスクール在学中にクラスメイトのつけていたインディアンジュエリーに惹きつけられ、その後留学先のアメリカで本格的な収集がスタートしました。

そして1998年、軽井沢の地で「スカイストーン・トレーディング」をオープン。

以来ここでしか手に入らないビンテージアイテムが手に入り、かつネイティブアメリカンの歴史・文化を受け継ぐオリジナルジュエリーが購入できる伝説のショップとして、コレクターたちの聖地と目されるショップとして知られるようになりました。

また、本場サンタフェで主宰される「SWAIA(The Southwestern Association for Indian Arts )」の日本人初の審査員として、世界でもその名を知られる存在でもあります。

著書「完全版ターコイズ・ブック」は、ターコイズ・インディアンジュエリーのバイブルとしてコレクター必携の書となっています。

近年ではバーニーズニューヨーク限定ジュエリーをも手掛ける名コレクション「スカイブルーホーク」が大きな話題となりました。

インディアンジュエリーはどのようにして生まれたか?

通称インディアン、ネイティブアメリカンの人々が現在みられるようなターコイズジュエリーを製作するようになったのは、1800年代に入ってからといわれています。

もちろんそれまでも、平原を制するスー族、シャイアン族、クロウ族、オマハ族らの部族の誇り「ウォーボンネット羽冠」をはじめ彼ら独自のプリミティブな装飾品は存在しました。

しかし銀とターコイズを組み合わせた複雑な細工を施したインディアンジュエリーの歴史は、ナバホ族の1人の銀細工職人「Atsidi Sani」がすべての始まりでした。

当時すでにスペインからの植民者たちに統治されていたメキシコでは、現地の民族の銀細工の技術が保護されており、Atsidi Saniは彼らからその技術を学んだといわれています。

彼が弟子たちにその技術を継承したころ、ナバホ族はすでに遊牧の生活をやめモニュメントバレーに定住していました。

それまで平原でばらばらに暮らしていた彼らは、お互いに交流を深め、お互いの技術を学びあう機会が増えました。

そんな中ナバホの銀とターコイズを多用したジュエリーは、純度の高いメキシコペソ銀貨を流用していた信用性からもヨーロッパからの移住者にもてはやされ、徐々にその製造技術が洗練されていきました。

その後ナバホの銀細工はズニ族に伝えられ(1872年にナバホの「Atsidi Chon」からズニの「Lanyade」に伝えられたといわれています)、そしてズニ族と交流のあったホピ族にまた継承されていきました。

今日目にするインディアンジュエリーは、これらの部族のアーティストたちによって支えられています。

「スカイブルーホーク SKY BLUE HAWK」コレクション

※こちらはイメージです

デビューコレクションがバーニーズニューヨークで独占販売されたことで話題となったのが「スカイブルーホーク」コレクションです。

その名のとおりに青空のように澄み切ったブルーターコイズ、厚みのあるシルバーが特徴的なコレクションです。

小寺氏が自らデザインした本コレクションのジュエリーは、厳選天然ターコイズ「キャンデラリアブルー」を使い、シルバーの量感にこだわって製作されています。

ジュエリーの素材となるターコイズの一つ一つがマトリックス(網目状の模様。クモの巣状にマトリックス入ったものはをスパイダーウェブと呼ばれ特に珍重される)にこだわって選び抜かれています。

ちなみにキャンデリアターコイズはもともと金と銀が採掘された鉱山ですが、高品質ターコイズが採れる場所としても知られています。

しかし埋蔵量が少なく散発的な採掘しか行われてきませんでした。

スカイブルーホークに使われているキャンデリアブルーは、小寺氏の個人的なコネクションにより特別に入手された正真正銘本物のキャンデリア産ターコイズであり、その意味でも非常に貴重な意味を持っています。

スカイストーントレーディングのジュエリーを手に入れられる場所

 

スカイストーントレーディングのジュエリーやターコイズルースは、軽井沢本店、もしくはオンラインショップで購入することができます。
また、スカイストーントレーディング取り扱い店で購入することも可能です。

■スカイストーントレーディング サイト https://www.skystone.jp/

■バーニーズ「スカイブルーホーク」サイト https://onlinestore.barneys.co.jp/supplier/item/list/category_id/3913

 

この日本にあってスカイストーントレーディングがあるという幸福

インディアンジュエリーの本拠地から遠く離れた極東の地日本にあって、これほどのクオリティのインディアンジュエリーとターコイズを目にできる幸運はまさに奇跡に近いといわざるを得ません。

ターコイズほど、鉱山から採掘されたままのナチュラルストーンが手に入ることが難しい石はなく、一般に流通しているターコイズの多くはかなり加工が加えられた石になります。

スカイストーントレーディングのような信用に値するショップが国内に存在することは、ターコイズファンにとってはとてもありがたいことです。

またアメリカ本国でも手に入れることが難しい有名作家たちの作品、それも長年インディアンジュエリーを見続けてきたプロの審美眼にかなったジュエリーを手に入れることができることも、稀有な幸運であるといえます。

スカイストーントレーディングはトラディショナルなインディアンジュエリー、シンプルモダンなオリジナルジュエリー両方で、ターコイズ、シルバー、ゴールドの持つ魅力を教えてくれるブランドであり続けることでしょう。


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