ゴーンについて踏まえて置くべき事実
日産のカルロス・ゴーン逮捕に衝撃を受けた方は多いことでしょうか。
私見ですが、ゴーン氏の逮捕は実は予期されたものでした。
その理由を書いていきます。
メディアでは、日産の経営改革はゴーン容疑者なしにはなし得なかったと騒いでいますが、果たして本当でしょうか?
ゴーンはブラジルのミシュランを立て直したことからルノーにスカウトされ、ルノーと資本提携した日産の社長として日本にやってきました。
そもそも、ルノーと日産を提携させたのはゴーンではなくルノーだという事実を踏まえなくてはいけません。
しかし、それを混同しているメディアがたくさんあります。
ゴーンが『偉大な経営者』というのは嘘?
ゴーン容疑者は「日産の経営を立て直した」と賞賛されていますが、これも誰にでもできることだと思いませんか?
もとはと言えば系列でズブズブになっていて、過去のしがらみを切るに切れなくなった日本人経営者の問題です。
過去のいきさつを何も知らない外国人のゴーンには、簡単に出来ただけです。
やったことは、家庭の主婦が家計費の不足を、支出を抑え、もっと安い商品に切り替えたのと変わりません。
小学生だって、お小遣いを使い過ぎたら節約に走ります。
悪ガキなら「もっとちょうだい」と言うでしょうが、「ダメ」と言うのが親の務めです。
主婦でもしがらみがあって、切るに切れない費用だとしても、自分たちが生活していくためには仕方がないと割り切って支出を抑えるでしょう。
ゴーンは来日当初、ほとんど日本語が理解できないから、しがらみを知りたくても知ることができなかっただけに過ぎません。
誰にも出来ることを偉そうにやっただけのゴーン
過去のしがらみを知らないから、家庭の主婦でもできることをゴーンは偉そうにやっただけ。
日本人の経営者に「これをやりなさい」と言われても、過去には営業成績のために何度も下請け、系列に協力を要請したのだから、契約打ち切りなんて人間の関係性ではできません。
外国人にできるのは、しがらみがないからです。
誰にでもできることを「カリスマ経営者」など勘違いも甚だしいとは思いませんか。
日産の悪影響
瀕死の日産を救った「カリスマ経営者」ゴーンは一躍日本で、そして世界で有名になりました。
その結果、当時の小泉政権下では経営の合理化、効率化が起こったのです。
そして「リストラ」の合言葉で次々と従業員のクビを切りました。
そうすれば日産のように経営がV字回復すると経営者は考えたからです。
しかし結果は、株価も日本のGDPも横ばいのまま。
企業収益も1992年から現在まで、下限と上限を行ったり来たりしているだけ。
これを見て、当時、日産のゴーンにならって会社にクビを切られた人たちを考えると、個人的には涙が出ます。
日産をはじめリストラされた人たち、倒産や廃業した会社のことを考えれば「やってられない!」と思うのが普通です。
リストラを敢行した会社の使命
個人的な意見ですが、今まで会社の業績に貢献した人たちには何の罪もないのですから、リストラを敢行した会社の使命は、最高売り上げをあげることによって日本経済に貢献し、雇用を増やすことです。
それが罪滅ぼしではありませんか。
ところが、リストラで利益をあげた会社は若い人材を求めます。
なぜなら安い賃金で、且つ言うことを聞くからです。
自分たちの懐事情が良くなると、過去の罪が許されると思うほうがおかしいのです。
トヨタ社長とゴーン社長
トヨタ自動車もリーマンショックなどに派遣や正社員のクビを大量に切りました。
それ以来、トヨタの社長は「あんなことは二度とやりたくない」と常々言っています。
これはブラジル人であろうが、日本人だろうが、どんな人種であっても当たり前の感覚でしょう。
しかし、ゴーンは実績によって大量の報酬を取得し、過去にクビを切った人や潰した会社に反省もなく、誤魔化しをしてでも多額の報酬を得ていたのです。
要するに家庭の主婦にでもできることをやって「カリスマ経営者」になり、普通はしがらみを切れば人間は反省をするのですが、彼にはそんな反省もなく、血と涙で濡れたお金を平気で得ていたわけです。
ゴーン氏は結論。。。
ゴーンを詐欺師と断言できる理由は簡単です。
人を騙してお金を得るのですから、騙された人たちの気持ちがわからない、だから詐欺を行うのです。
これはそのままゴーンに当てはまります。
きちんと富を得ている人は、お金は人の協力によって得られると考え、当然その協力に思いを馳せます。
しかし、成金だからそういうところまで気が廻らない。
これが今、日本の社会に蔓延していることです。
稼いだ者勝ちの風潮は日産に端を発する
誰のおかげでお金を稼げるのかを考えることなく、単にお金が稼げるのがえらいとする風潮になったのは、日産の業績が回復してからです。
下地はバブルによって形成されていたのですが、日産を見て日本人は、それが確信に変わったと振り返るでしょう。
日産の悪しき影響力は日本の隅々にまで行き渡り、人の感情を無視したクビ切りや思いやりのない経営が公然と行われています。
その典型は、派遣社員などの契約社員です。
彼らに忠誠心などあるわけもなく、企業の体質が弱体化していく循環になっていると痛感します。
だから効率化、合理化をいくらしても利益は横ばいなのです。
投資の本分
世界的な有名な株式投資家であるウォーレン・バッフェットは著書で、一番大事なことだとして何度も書いていることがあります。
「経営者が誠実ではない企業には投資しない」
この言葉はバフェットだけではなく、世界の著名な投資家の共通認識です。
つまり、経営者が従業員に対しても、顧客に対しても、株主に対しても、誠実ではないのなら投資に値しない株だ、と言っています。
嘘の報告書を書くなど論外だとお分かりになるでしょう。
ゴーンがやったことは、社会、株主、顧客、従業員に誠実ではなく、今回の一件はなるべくしてなったようにしか感じません。
人間をないがしろにした経営は必ず失敗する
過去のゴーンの言動や行動を見ていると、不誠実そのものでした。
ましてや、いつかは露見するウソを5年にもわたって続けたのは如何ともしがたいとしか言いようがありません。
お金は、誰が何と言おうとも人が「運」んできます。
同時に「運」も人が運んでくるものです。
「人間をないがしろにした経営は、一時的に成功しても必ず失敗する」
ということを、バッフェットを筆頭とした世界の賢人投資家は知っているのです。
金は裏切らない
金は存在自体に価値があり、金そのものに人格はありません。
つまり、金を見れば、人はその金が素晴らしいものだ、と感じることなのです。
金を欲っするのは人類共通であって、世の中が必要としている現在、金の価値は上昇するでしょう。
また、金を販売している人間や会社の人間性も大事です。
詐欺師から金を買うことは論理的には問題がなくとも、感情的には嫌な気分になるものです。
個人的にはリファスタ(ラウンジデザイナーズ株式会社運営)など金の価格の特徴や相談体制をよく研究しており、誠実な業者と言えます。
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