パラジウムで環境問題は良化する?

前回はパラジウムの価格問題を取り上げました。

パラジウムと環境問題【1】

https://mrtzzz.com/blog/2019/01/24/palladium_and_environmental_problems_1/

今回はパラジウムの環境問題について話をしていきます。

パラジウムなどが用いられている自動車用触媒コンバーター

パラジウムは、自動車の排ガス触媒として環境問題にマストのアイテムと考えている人は多いと思います。

しかし、今のガソリンカーを電気自動車に変えれば、二酸化炭素の排出が減って地球温暖化に貢献するのかと言えば大きな間違いです。

電気自動車にすれば二酸化炭素が大幅に減って地球温暖化が大きく低減する、と「思い込んでいる」人が多数ではありませんか。

今回は、その大きな誤解に切り込んでいきます。

地球温暖化はそもそもウソ!?

巷間では「地球温暖化対策」が金科玉条のように叫ばれているが…

二酸化炭素の大量の排出で地球上の温度が大きく上昇し、人類が住めない環境になると叫ばれて久しいですが、本当でしょうか?

こんなことを言うと、環境団体の方から大きなお叱りを受けるでしょう。

しかし、実はこの認識がそもそも間違いで、実際、1990年代には地球温暖化が確認できましたが、2010年代に入って大幅な温暖化は進行していません。

あと5年もすれば、おそらく温度は逆に下がっていくでしょう。

ただし一つだけ書いておけば、地球をより住みやすくする、という趣旨には誰も反対するわけもなく、弊社としてもモチロン賛成です。

そもそも石油や石炭、木炭などのエネルギーの燃焼によって二酸化炭素が発生し、それが環境の悪化を招いているという証拠、流行りの言葉で言えばエビデンスがありません。

推定の原因によって、多額のお金や時間をつぎ込んでいるのですが、それが本当かどうかわからない、というのが実際のところなのです。

かと言って、無闇なエネルギーのむだ使い、有限の資源を無用に使うことほどバカバカしいことはありません。

ゲリラ豪雨を引き起こすソーラー発電

近年、夏の日本の風物詩ともなったゲリラ豪雨

近年になって地球温暖化のペースが鈍ってきています。

環境問題運動家の方々は「我々の成果だ!」と叫ばれるでしょうが、ゲリラ豪雨や北極の氷が解けるなどの現象は起こったままです。

まず、ゲリラ豪雨の問題は非常に簡単です。

原因は太陽光発電になります。

これ、再度言います。

原因は太陽光発電になります。

太陽光発電は非常に効率の悪い発電で、太陽光に対して40%しかエネルギー転換できません。

火力の動力である石油や石炭が90%以上であることからも、いかに非効率かがわかるでしょう。

太陽光の熱をパネルから吸収するわけですから、周辺温度は70度くらいになります。

そのときに発生した水蒸気が積乱雲になって、ゲリラ豪雨になるのです。

自分のお家の周囲がゲリラ豪雨に見舞われることが多い方は、太陽光発電の設置数や大型のソーラー発電をやっている地域に住まわれているケースがほとんどです。

再生可能エネルギーに燃料電池を付ける!?

住宅地にあるソーラー発電施設

太陽光などの再生エネルギー発電の稼働率は火力、原子力と比べて非常に悪く、天気によっては全く発電できない可能性や、必要なときに電力が使えないリスクがあります。

そこで近年、太陽光や風力などの再生可能エネルギーに蓄電やいつでも発電できるよう、自動車に使う燃料電池を付帯する案が浮上しています。

これで、必要なときに必要な電力が賄えるとようやく一般の人たちにも認識されてきました。

でも、これ、実は大きな間違いなのです。

電気自動車は電気で走る自動車で、蓄電や発電が容易ではないことが開発を妨げてきました。

白金が高騰したときには、コスト高によって開発が順延されてきた歴史があります。

現在は白金に変わる触媒として炭素が実用化実験中で、低コスト化が進み、逆に白金の需要が減ることによって価格が低迷しています。

この燃料電池が次世代型発電として大いに注目を浴びていますが、問題はこの構造です。

ガソリンカーより電気自動車のほうが環境に悪い⁈

クリーンな代替エネルギーとされる水素燃料電池だが…

燃料電池を簡単に説明すると、酸素と水素を融合するエネルギーに対して、発電を行うという仕組みです。

水素爆弾は非常に爆発力が大きいと言われていますが、それと同じ原理です。

この酸素と水素を融合する触媒として使われるのが白金だったのですが、今後は炭素になるだろうと言われています。

水素の爆発力を使って発電し、モーターが回るのが原理になります。

この酸素と水素が融合するときに、大量の二酸化炭素が発生するのです。

ガソリンなどを燃やして発生するエネルギー量と二酸化炭素、そして燃料電池で酸素と水素を融合して発生するエネルギー量と二酸化炭素は同量なのです。

現在、再生可能エネルギーが究極のエネルギーとして最高の賛辞を受けていますが、地球温暖化の原因が二酸化炭素であれば、燃料電池を使ってもガソリンを使っても結局は同じです。

欧州や中国を中心に、電気自動車を使い、環境美化に役立つという話がありますが、少なくとも二酸化炭素排出には何も効果がない、というバカバカしい事実を報道するところはありません。

環境問題は二酸化炭素だけではない

二酸化炭素問題だけではない、日本以外のアジアを悩ませる大気汚染なども問題だ

環境問題と言うと、現代の人は二酸化炭素の軽減に安易に行きがちですが、実際は先ほどのゲリラ豪雨や酸性雨、大気汚染などほかにもたくさんあります。

二酸化炭素だけが環境問題ではありません。

事実、パラジウムがなければ中国や東南アジア各国の都市は排気ガスで真っ白になっており、この問題での病人や疾病患者は深刻な社会問題になり得るでしょう。

ではパラジウム問題は、どうなるのか? に焦点を絞ってお話をしていきます。

そもそも無理がある電気自動車計画

脱原発に舵を切ったドイツ、メルケル首相

欧州や中国で本格的に電気自動車が普及すると、どうなるのでしょうか?

まず、中国は一時期よりもましになりましたが、経済成長に伴う電力不足の問題があります。

同様にドイツも原子力発電を廃止したことによって電力不足に悩まされています。

その上に電気自動車が普及したら電力が足りるのかが問題です。

そういうことで、メルケル政権下で画策された原子力発電停止は、棚上げされることになるでしょう。

再生エネルギーはコストが高過ぎて、原子力のほうが数倍コストが安いのです。

再生可能エネルギーは、発電は無料ですが、インフラ整備に膨大な予算がかかるので、実質、安定供給は不可能です。

ですから、ドイツでの2030年EV化は、計画以前の問題になります。

そして、中国は経済成長が減速したとは言え、いまだにアメリカが3%成長に対して6%の成長を維持している巨大成長国です。

大慶などの古い油田が枯渇しかかっている中、安定的な電力供給には無理があります。

すなわち欧州、中国ともに電気自動車計画にはそもそも無理があるのです。

パラジウムの行く末

電気自動車は良いものという思い込みはパラジウムをも危険に追い込む!?

それが露見したときには再びパラジウムに注目が集まるでしょうが、現況では電気自動車を開発することは良いことだという「思い込み」によって、電気自動車という列車に飛び乗ることに皆が必死になっています。

ですから、このパラジウム価格騒動が終わったときには悲惨な価格下落が起こる可能性が高いのです。

今は、すでにパラジウムを買い占めの犯人捜し報道が出るのを待つだけですので、パラジウムという列車に飛び乗るのは日に日にリスクが高まっています。

個人的には、信用市場や先物市場で空売りを仕掛ける時期を考える時期にきていると思います。

まだ高いでしょうが、ここから飛び乗るのには非常に危険です。

また、白金の価格高騰が2000年代前半で、代替品が2010年代半ばに開発された経緯を考えると、パラジウムも1990年代後半に高騰していますので、いつ代替品が開発されてもおかしくありません。

となると、白金のように価格低迷期に時期に入ると思います。


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