中古ジュエリーに「嫌悪感」を抱く理由とは?
リサイクル・リユース市場の実態を知らないままに、どこか中古ジュエリーに対して嫌悪感に近い感情を抱いていませんか?
そのの多くが次のような理由ではないでしょうか。
1.誰かのお古を身につけたくない
2.大切な(はず)ジュエリーを手放した人の気持ちが理解できない
3.元の持ち主の念がこもっていそうで怖い
特に3.は本当に多く聞かれます!
日本人のスピリチュアルな事物に対する畏怖の念の強さを感じます。
しかし、物は大切にしてくれる人のところにとどまりたいのでは?
新しい持ち主のあなたが大切にしてあげればいいではありませんか。
とはいえ、古来古いものには「たたり」「霊」がつきまとうもの。
心配してしまうお気持ちはわかります。
連載第5回目では「浄化」「お祓い」についてご紹介する予定です。
また、「中古だとばれるのが嫌」「中古では周囲に説明できない」という意見もちらほらありますが、その心配はご無用です!
昔はいざ知らず、現在のリユース・リサイクルショップで販売されている中古ジュエリーは新品仕上げが基本。
もちろん美しいボックスに包装された状態で購入できます。
新品で購入したときと同じように、気持ちよく身につけることができますよ。
しかし、主人公の彼女は、まだ感情的に納得できないようです。
女性の本音「だって婚約指輪よ? 中古はありえないでしょ!」
なぜ中古なんだろう?
Lineで「婚約指輪に中古なんて絶対あり得ない!」って、山ほどイヤイヤスタンプを送っておいたけれど。
でも、彼の中古ジュエリー推しは止まらない。「まあ、俺の説明を聞いて実際にモノを見れば納得するって」だって。
都会の人との価値観の相違を痛感するのがこんなとき。
地方出身者の私にとって、結婚とは周囲へのこれから新しい家族を作りますというデモンストレーション。
顔合わせ、婚約、結納、新居への荷入れ、結婚式と続く大切な儀式。
この流れに、中古品が混じるなんてあり得ないんですけど!
男性の本音「同じ金額だすならクオリティ優先! いいじゃん中古」
まあ、日ごろから慎重・保守的な彼女だから、賛成するとは考えていなかったけれど。
あそこまで全否定されるとは思わなかった。
確かに最初は、彼女の好きなジュエリーショップのブライダルコレクションから選ぶつもりだった。
でも、たまたま個々のサイトをのぞいてみて、興味半分で「ダイヤ 指輪」で検索したら、ビックリするくらいのハイブランドが買えることを知った。
彼女がいつか指にはめてみたいといっていた「ティファニー」「カルティエ」「ヴァン クリーフ&アーペル」なんかもターゲット範囲。
ノーブランドならえらく大きなダイヤも手に入る。
どう考えてもコスパのいい賢い婚約指輪の買い方だと思うんだけど。
いつもメルカリやヤフオクであれこれ買っているくせに、婚約指輪は別物かあ。
どうせ元の持ち主だって冠婚葬祭以外使わなかっただろうから、新品みたいなもんだよ、と言っても聞かないんだよな。
でも、絶対いいじゃん、リサイクル・リユースジュエリー。
俺、あの「ブミーロ スカル・リング」買っちゃおうかな。
婚約指輪が新品であることの価値はどこに?
婚約指輪に対する価値観の相違により、カップルの意見は真っ二つに分かれました。
断固新品を良しとする女性と、コスパのよい中古を推奨する男性。
クオリティに重きを置く男性側と、あくまで新品にこだわる女性側の価値観の相違といえばそれまでですが、その背景には深い意味が隠されていそうです。
なぜ新品の指輪にこだわるのか?
なぜ誰かが持っていた指輪を持つことが嫌なのか?
もう一度よく考えてみてほしいテーマです。
1.婚約指輪は新生活結婚の象徴という思い込み
指輪は結婚を象徴するものであると、心のどこかで思い込んでいませんか。
しかし、指輪は結婚を記念するものであり、結婚生活そのものに影響するものではありません。
あなたは自分を新品の指輪になぞらえて、中古の指輪が自分にふさわしくないと拒絶しているのかもしれません。
2.誰かのストーリーを踏襲したくない気持ち
かのティファニーは「指輪」を売っているのではなく「ストーリー」を売っているといわれています。
ティファニーは「指輪」を売っているのではない
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/110879/112200496/
参照:日経ビジネス
あなたは誰かが紡いだストーリーを、そのまま自分が受け継ぐことを良しとしないのかもしれません。
恐らく悲しい結末を迎えた物語のすじをじぶんがたどることのないように。
しかし、それははたして正しい判断なのでしょうか。
価値あるジュエリーが支えとなる場面がある!
女性の人生において、ジュエリーが大きな意味を持つときがあります。
あなたにもきっと訪れます。
それは、大きな仕事を任された時のお守りとなってくれる時かもしれません。
自信を持って臨みたい場での支えとなってくれる時かもしれません。
正体不明の嫌悪感で、価値ある中古ジュエリーを選択肢から外してしまうのはとても惜しいことなのです。
自信をもってつけられるジュエリーを手に入れておくことは、長い人生、結婚生活を送る中できっと大きな意味を持ちますよ。
コメントを残す