スーパーマーケットに対する疑問
今回は、昨今注目されている食品ロスの問題について、女性の目線、女性にもわかる話題を意識して考えていきます。
スーパーマーケットでは、閉店間際になると生鮮やお惣菜などに値引きシールが張られます。
でも、仮に何かの用事で早めにスーパーに行かなければいけないときは、書いてある通りの値段で買わなければいけません。
同じブランドのスーパーなのに、行った時間帯によって値段が違う…。
例えば昨今規定された、モンスタークレームに対しての法律などもやはりおかしいと思います。
クレーマーは企業自身が生み出しているものなのに、それを取り締まる法律ができる?
同じブランドのスーパーに行って、時間帯によって値段が違う、だったら高い時間帯に行ったお客さんは自動的に損をします。
本来、全国展開しているスーパーや量販店は、どこに行っても均一のサービスが受けられるのが最大のメリットです。
ところが行った時間帯によってサービスが違う、おかしなことだと感じませんか?
上記の問題の背景
これは、スーパーの姿勢の問題です。
整理すると、
1. 行った時間帯によって受けられるサービスが違う
2. 店を開けている限りはコストがかかるので売り上げを伸ばしたい
3. 店頭には閉店間際でも商品を置いておかなければいけない
このような構図になっているとは思います。
その結果、食品ロスを発生させてはいけないという意識が値引きシールになるのでしょう。
でも、本来のサービスとはかけ離れていますよね。
スーパー値引きの一番の問題
同じブランドのお店なのに客を差別しているという潜在意識がお客さんには必ずあると思うのが一番の問題で、その結果が過剰なクレームになります
昼間に行くお客さんには安い商品は麗郷されずいつも定価、一方で閉店間際に行けば、割引サービスになる、おかしいと感じるのが普通です。
こうなる背景には、閉店間際のスーパーに売る商品がいつ行ってもなかった場合にはお客さんは来ません。
つまり閉店間際の棚がスカスカであれば、ますますお客さんは来なくなります。
結果として、店を開けているだけで赤字は避けたい、そうなると売れる見込みのない商品を大量に陳列しておく必要がある。
そして値引きをしても、売れないのも計算に入れ、消費期限が切れたのは破棄、すなわち食品ロスになるという構図だと思われます。
ここでの命題は「食品ロスと利益、どちらが大切なことなのか?」ということです。
コンビニの深夜営業の例
コンビニの深夜営業の話を例に挙げると、上記の論点がもっと鮮明になります。
都会で営業しているコンビニは、それなりに利益があがります。
なぜなら、深夜に営業していてもそれなりにお客さんが来るからです。
コンビニのブランドなどは全国均一、サービスなども均一ということで、地方の夜間になると誰一人、人が通らないお店でも24時間営業を強いられます。
この場合、ブランドを貸与しているフランチャイズの本部はできるだけお店を開けていてほしいというのが本音です。
なぜなら、売り上げに応じて本部のロイヤルティー収入は変わるからです。
本部は深夜にお店を開けていた場合の光熱費や人件費を負担しなくてもいいのですから、当然、契約を条件に深夜営業を辞めてはいけないとなります。
一方のコンビニオーナーは、人件費や光熱費は店舗の負担、深夜にお弁当などなければ余計に人は来なくなりますので、陳列棚に食品を置くことも強要をされます。
売れないとわかっているのに置きなさい、と本部から指導が入るのです。
本部は、お店を開けていればいるほど収入になりますが、オーナー側は店を開けているだけで赤字になります。
コンビニ深夜営業の本当のところ
深夜営業を行うことで体を壊し、病気になるオーナーが続出していますが、一方の本部は文字通り「果報は寝て待て」で、利益を寝て待っているのです。
本人たちの意識は、「契約なのだからその通りにやれ」「自分さえ儲かれば、オーナーと言っても使われる身なのだから知ったこっちゃない」というのは誰でも想像できると思います。
ですから、「契約なのだから深夜営業を辞めるわけにはいかない」と発言したセブンイレブンホールディングスの社長はすぐに更迭され、新任の社長になったのです。
それでもいろんなメディアを使って、コンビにオーナー諸悪説を垂れ流していた幹部社員もたくさんいました。
これがコンビニ深夜営業の本当のところだと思います。
報道で叩かれてやっと、このような濡れ手で粟のような商売を是正するような動きが見えてきましたが、このフランチャイズの自分さえ儲かり、出世できればオーナーや従業員の健康や収入は関係ない、というのが今の大企業の意識というのがよくわかると思います。
スーパーの問題
スーパーの問題に戻りましょう。
この問題は、非常に簡単です。
同じブランドの同じスーパーに行ってもサービスが違うのは、本来のフランチャイズの目的とかけ離れています。
当然、家の事情によって早い時間にしか行けないお客さんはストレスを受け、これが過剰なクレームへとつながります。
これはスーパーに限らずどの業界でも同じです。
結局は、自分さえ儲かればよい、数字さえ伸びれば自分の地位は保全され、出世も給料アップもかなうのです。
客の利益などそっちのけで、自分の数字さえ上がればどうでもいいという意識が蔓延しているのです。
非人道的な利益至上主義
昨今大流行の合理化、AI化というのは数字が増大するために導入するのですから、社員の意識がそうなっても全く不思議ではありません。
そのAIや合理化には客の利益を数字化ができませんので、そういったことは考慮などされるわけがありません。
つまりAIや合理主義者は「利益が最大化する」ことにしか興味がなく、その裾野で働いている従業員や客の利益など一切考えていないというのが、現代の企業だと考えています。
そんなことをやっていれば、その企業の将来がどうなるかは見なくてもわかります。
なぜなら、誰もが知っているコンビニ大手、セブンイレブンジャパンでも平気で指摘されるまでやっていたのですから。
普通は指摘される前に、そんなことは人としてやっちゃいけない、となるのが普通の感覚だと思いますけどね。
食品ロスの問題
食品ロスの問題も一緒で、店を開けている以上、企業は利益を求めないと赤字になってしまうから、閉店間際でも商品棚をいっぱいにしておかなければ利益は出ない。
廃棄するコストと店を開けておく経費を考えた場合、廃棄コストのほうが安いから、売れもしない商品を大量に陳列棚に置いておくだけの話です。
お弁当やお惣菜の廃棄費用は、フランチャイズ本部の負担ではなくオーナーの負担ですから、そういうことを推奨し、契約だからといって強要する。
しかし、食品ロスの問題は、お金や利益より大事な問題です。
家庭の主婦の方ならお野菜一つとっても無駄なく調理してしまおうというクセがついているのが普通だと思います。
なぜなら、日本には古来「食べ物を大事にしないと罰が当たるよ」という教育は当然です。
人間の体をつくる食材より利益のほうが大事とは本当におかしな考えでしょう。
でも、スーパーやコンビニのやっていることはまさしく「利益>食品」、そして「利益>人命、健康」です。
自分の健康を損なわなければ、他人を傷つけても平気なのです。
食品を粗末にしている元凶は企業
家庭でも食品ロスの削減は大事なことですが、本当に食品を粗末にしているのは企業だと考えています。
ストローの問題や食品包装の石油化学製品の対策は、世間の目もあり真剣に取り組んでいるように見せかけているだけです。
企業は、私たちの体をつくる食品を、利益を最大化するために、廃棄することが人間の所業なのでしょうか?
利益をあげていればえらい、という発想がこういう事件を引き起こすのです。
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