中古ピアスに対する最大の不安は「病気感染」
すでに誰かのものだったピアスを使うとき、いきなり耳に装着する人は少ないでしょう。
消毒やクリーニングを行っている信頼できるお店で買ったものでないのなら、やはり消毒しておいたほうが安心です。
なぜなら人間の血液・体液を媒介して感染する生命にかかわる病気がいくつもあるからです。
この病気感染への恐怖感こそ、中古ピアス購入に対する心理ブレーキとなっているといっていいでしょう。
でも恐れすぎることはありません。
正しく消毒を行えば、安全に利用できるようになりますよ。
第2回目では中古ピアスにまつわる最大の不安「血液感染」について、医療機関の情報をまとめた内容をお伝えします。
0.802ctダイヤモンド一粒ピアス
リユース店では中古だけではなく、新品あるいは新古品の取り扱いもあります。
はじめてリユースジュエリーに挑戦するときはそんなアイテムから選んでみるのも一つです。
正しく理解すれば予防できる! 血液感染リスクとは
なんとなく血液でうつる病気がある、と頭でわかっていても具体的な知識の有無について問われると意外とよく知らないことが多いもの。
ここでは血液感染リスクについての基本的な知識をまとめてみました。
血液感染でうつる病気
代表格として挙げられるのが「B型肝炎」「C型肝炎」などの肝炎ウイルスで発症する病気です。
そして最近では治療の研究が進み不治の病ではなくなりましたが「HIV(エイズ AIDS)」も血液・体液で感染します。
肝炎は10年単位でゆっくり進行し、肝硬変から肝臓がんに至る恐ろしい病気です。
エイズも症状無自覚期間が長い病気ですが、いったん発症すると体の免疫力を失い、様々な感染症を引き起こすようになります。
殺菌・消毒に有効な方法は?
実は煮沸・熱湯消毒やエタノールなどのアルコール消毒では、肝炎ウイルス・HIVウイルスの除菌に十分な効果があるとはいえません。
「次亜塩素酸ナトリウム」希釈液を使用した消毒が必要です。
肝炎・HIVを含めほとんどの病原体ウイルスは、
1)1%次亜塩素酸ナトリウムで入念にふく
2)0.5%次亜塩素酸ナトリウム液に30 分以上浸しておく
いずれかで除菌することができます。
聞きなれない薬品名かもしれませんが、実は多くの塩素系漂白剤の主成分。
500mlのペットボトルにふた(5ml)一杯分を入れると大体0.5~1%の希釈液が作れます(アルカリ成分ほかが含まれるのであくまで目安)。
この薄目液で消毒しておくとよいでしょう。
また様々な製品が楽天やAmazonなどで手に入ります。
ただし、鉄などのさびる性質を持つ金属の場合は次亜塩素酸の酸化作用によってさびてしまいます。
消毒後は十分な水洗いを行って次亜塩素酸ナトリウムが表面に残らないように注意しましょう。
参考サイト
B型肝炎Q&A(概要版) – 日本医師会
HIV/エイズの 正しい知識
https://www.haart-support.jp/pdf/h23_knowledge_hiv_aids_all.pdf
OL3年目A子さんのつぶやき「中古ピアスってどうなの?」
昼休みにティファニーの「Tスマイル」ピアスが欲しいと話してみた。
すると同僚の一人が
「メルカリに今出てるよ。2,3万は安く買えるみたいだけど」
メルカリは私もよく使うけれど、ピアスを中古で購入することは考えていなかったなあ。
衛生的にどうなんだろう、C型肝炎って血液感染じゃなかったっけ。ほかにもエイズとか。
「メルカリとか素人出品のピアスが嫌なら、リユースショップは?きれいにしてくれているみたいだよ」
ああなるほどリユースショップ。
リユース店長B夫さんのつぶやき「中古だからこそ新品以上の輝きを!」
店の運営、接客において常々念頭に置いていることがある。
買物にはワクワク感が絶対必要!
ということ。
欲しい物を買うというだけではなく、買うという行動そのものを楽しんでいるのだ。
うちのショップが徹底的にクリーニングを行い、新品仕上げにこだわるのはそこにある。
中古だからこそ中古と思わせないくらいの「新品」っぽさが必要!
リユース・リサイクル・ユーズド・セカンドハンド、どんな言い方をしてみても、中古には一定のマイナスポイントが付いて回る。
自分がファーストオーナーではないという事実、それがワクワク感を減少させるのだ。
だからこそ入念にチェックして、可能な限り新品の状態に近づけて、お客様の気分が上がるようにしたい。
仕上げに絶対の自信があるからギフトラッピングだってうちでは対応できる。
自分のための買い物であったとしても少しでもワクワクしてもらえたらいいなあ。
ピアスにまつわる一口情報:ピアス派とイヤリング派どちらが優勢?
世の中はたしてピアス派とイヤリング派どちらが多いのだろう?
そんな疑問についてお答えします。
ピアス経験者の割合は思ったよりも多い?
リファスタが男女200名(男女比率9:1)に実施したアンケート結果によると、ピアスホールがある人の割合は全体の約6割。
「子供の誤飲防止のためにふさいだ」
「金属アレルギーのためにあきらめた」
などの理由でピアスホールをふさいでしまったけれど、以前は開けていた人たちを含めればピアスをつけた経験のある人は8割に上ります。
ピアスにまつわる一口情報:ピアスホールを開けた時期は?
ちなみにピアスホールを開けた時期は高校生・大学生デビューの人が多いよう。
「プレゼントにピアスをもらった。うれしくてすぐピアスホールをあけに行った」というかわいらしい方も。
今からピアスホールをあけるには?
ピアッシングには「ピアッサー」「ニードル」二つの方法があります。
ピアッサーはホッチキスのように耳たぶを挟んでピアスホールを開けると同時にファーストピアスを装着する方法です。
ニードルはその名のとおり太い針=ニードルを耳たぶに貫通させてからファーストピアスを装着する方法です。
病院によっては麻酔をしてくれるところもあるので痛みに弱い人は近くにないか調べてみるといいですね。
またピアスホールについて相談できる診療科には皮膚科、耳鼻科そして美容外科がありますが、どの病院も対応してくれるとは限りませんので、事前に相談してみましょう。
中古ピアス購入には信頼できる店選びが最良のリスク管理!
第1回から2回にわたって、中古ピアスを購入するときの最大のネック「病気感染」リスク回避についてお伝えしてきました。
中古ピアスを買うときの第1ルール「買う場所を選ぶ」ことの意味がお分かりいただけたことと思います。
確かに血液を媒介して感染する病気があり、耳にピアスホールを貫通させて装着させるピアスにはリスクがないとはいえません。
しかし、きちんとした消毒によって安全に再利用できるものです。
また信頼できるリユースショップであれば、安心して装着できる状態にしてから店頭に出しているはずです。
安心して使える中古ピアスを探すなら、そんなショップを選んでくださいね。
次の第3回目からは、第2のルール「価値あるピアスを選ぶ」についてご紹介する予定です。
前半が少々痛そうなお話が続きましたから、次はもっと楽しいピアスの選び方についてお伝えします。
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