ロジカルシンキングというのはどういうことか?

ロジカル、論理的な思考とは数式のこと

最近、ロジカルにモノを考えるという言葉が合言葉のようになっています。

では、具体的に「ロジカルなモノの考え方ってどういうこと?」と問われて答えられる方は、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

今回は論理的な思考、ロジカルな思考の基本を日本で最も明晰的に解説していきたいと思います。

ロジカルな思考とは、端的に言えば1+1=2

小学校で学習をする「1+1=2」は常識として誰でもわかるかと思います。

ロジカルな思考とは、端的に言えば、1+1=2のように単純明快なことなのです。

つまり計算式「1+1」の部分と、答えの「2」がイコールの関係になっていることをロジカルな考え方と言います。

これを言葉に置き換えると、主語が「1+1」の部分であり、答えの部分が述語に相当するのです。

つまり話言葉(口語)に変えると、

1+1(主語)は2です(述語)

というしゃべり方や、思考をすることがロジカルシンキング、論理的な考え方といいます。

ロジカルシンキングではない考え方

主語(計算式)に対して述語(答え)の可能性は1つか?

これも例文を参考に、考えていきます。

例えば、

海は青い

という文章があるとします。

これはロジカルですか、それともロジカルではないですか?

「海は青いに決まっているじゃないか!」という方は、ちっともロジカルな考え方をしていません。

この文章を上記のように主語と述語と分けて考えます。

海は(主語)青い(述語)

これを計算式にすると

海=青い

となります。

本当に海は青いですか?

「海」という主語に対して、「青い」という述語の可能性しかありませんか?ということを考えられるようになった場合、あなたもロジカルな思考をしているといえるでしょう。

「海は青い」の答え

海は広く、大きく、青く…となんとでも言えてしまう

答えは、皆さんも知っている「うみ」という童謡にあります。

その歌詞に

「海は、広いな、大きいなぁ~♪」

とあります。

そう、この「海は」という主語に対して、述語は「広い」、「大きい」となる可能性もあります。

ロジカルな考え方とは、主語である「海は」に対して、1+1の答えのように、正解が1つでなければならないのです。

つまりロジカルな考え方においては、「青い」のほかに「広い」、「大きい」という答えがあってはなりません。

「海は青い」という命題に対して、それが正しいか否かという答えは、間違っていることになります。

もちろん、文章としては成立していますが、科学の分野においては、命題に対して答えが1つになることが求められるのです。

2つ以上の正解がある場合、科学では「海は、青い可能性もあるし、広い可能性もあるし、大きい可能性もある、そのほかにもっと可能性がある」と答えなければいけません。

命題、計算式に対して、正確に答えることがロジカルな考え方になります。

ときには主語や計算式を変えて明晰化する

周辺なる砂漠等が赤いことから紅海と呼ばれるようになった

上記のように羅列を繰り返してしまうと、文章が冗長(じょうちょう)になってしまいますし、もっと難しい計算式に当たった場合には、聞いていられないほど長くなってしまいます。

こういう場合は、答えに注目するのではなく、計算式を変更すればいいのです。

例えば、「海は青い」という文章の主語、「海は」の部分を変えると明快になります。

この主語、計算式を「海の色」とすれば、大多数の人が「青い」と答えることでしょう。

現在、紛争地帯となっているホルムズ海峡の奥は紅海といい、「紅い海」なんて答えもありますが、普段、海に慣れ親しんでいるほとんどの人が「青い」を答えとするでしょう。

つまり、文章が複雑になるのであれば、計算式や主語を変更すれば簡潔になります。

皆さんはロジカルな文章と言うと、一生懸命、述語が答えをいじくり倒そうとしますが、計算式や主語を変えると簡単で明晰な文章になるのです。

世界をとりまくさまざまな問題

世界にはさまざまな問題があるが、皆はロジカルに考えている?

科学者や数学者は、上記のような思考をしており、彼らから見れば、なぜ世界でさまざまな問題が起こるのだろうかと不思議に思っているはずです。

金の価格はまだ高い、あるいはすでに天井圏内にある、という議論があります。

また、時事問題ではイラン問題は解決の見通しがない、ないしはすぐさま解決するなどの議論がよく上がります。

金の場合は、この高騰がまだ続くか、あるいは天井圏内という議論に終止符を打つためには、主語や計算式をきちんと定義すればいいわけで、イランの問題も同様に、計算式や主語の定義を明確にすればいいのです。

金の高騰が続くか否かの問題は、天井圏内という定義をしっかり見極めればよく、この天井という定義が高値からグラム当たり100円の値段が下がれば、天井と規定するということを周囲に納得させればいいだけの話です。

この天井から100円下がってしまったことを天井と規定、定義するのであれば、ケンカなど起こりようがありません。

イランの問題にしても、一部解決したことで「解決した」と騒ぐ連中もいるでしょう。

でも、解決の定義がないのだから、一部の人間は「解決した」と騒ぎ、そして一部は「全く解決していない」と騒ぐわけです。

主語という計算式の定義を明確にすれば、答えが決まってきます。

結果として、世界から紛争やケンカなどは起こらないことになるのです。

G20は計算式や主語を決める会議

G20大阪サミットのチケット

先週末まで大阪で開催されていたG20は、まさにこの計算式や主語、定義を決める会議です。

計算式を明確に決定すれば、答えは1つになり、世界から紛争やケンカなどはなくなります。

私たちの身の回りでも同じで、ケンカや不愉快な思いをすることは、人間には誰でもあるものです。

この解決方法はたいていの場合、人間関係から起こるのですから、主語や計算式を明確にすることがとても大事です。

G20では海洋のプラスチックごみが問題となりましたが、この答えは誰の目にも明らかで、海を汚してはいけないのは決まっています。

ですから、主語をきちんと明確にして、海を汚さないために各国でのルールや法整備を進めようとするのです。

ただし、この1+1=2の計算式にこだわってはいけない、ということも重要です。

例えばこの計算式を変換して、2-1=1のように数字の項を移動させることも解決方法とし可能である、ということです。

ロジカルな考え方に行き着けば…

感情ではなく論理を!

人間はよく感情の生き物と言われますが、理性的に何が問題点であるのか、その解決を図るためには、たいていの場合は答えが決まっているので、その主語や計算式にどういう問題に行き当たるのです。

この場合、問題があった場合には、上記の「海は青い」を「海の色は」という条件設定にすればいいだけです。

「海は」に対しては答えの可能性は無限にありましたが、「海の色は」というように条件設定をすると、答えは「青い」ということに賛成する人がマス(大勢)になるでしょう。

つまり世界中の紛争や問題、トラブル、そしてあなたの問題は、主語を厳しく設定すればたいていの場合、解決します。

解決しない場合は、人間は感情の動物でもありますので、あなた自身が感情的になっているのです。

金の問題もイラン問題も北朝鮮問題もトランプ問題も、きちんと主語、計算式、条件設定を組み立てると、おそらくほとんど解決します。

あまつさえ、あなた自身の解決不能な問題など、科学の世界では存在しないということです。

仮にあなた自身が死にたいほど悩んでいることを明確にすれば、すぐさま解決するでしょう。

具体的な答えがないから問題が解決しない

世界的な問題となっている海洋プラスチックゴミ

問題が解決しないのは、具体的な答えがないことが理由です。

海洋汚染はいけないという問題があれば、どの程度のレベルで海洋汚染というのか、海洋がきれいであるというのであれば、どのレベルできれいというのかがきちんと定義されていないからもめるのです。

今回のサミットでは、日本がイニシアチブをとって海洋ゴミの問題を提議しましたが、答えの設定ができていないのに各国に協力を求めても、エゴや自国の権利意識などで反対されてしまいます。

相手が文句の言いようがない答えをあなたが提案できないから、営業で拒否されるということがわかっていますか?

あるいは、人と口ケンカになるのは、あなたが感情的になって、メチャクチャなことを言っていないのかを検証する必要があります。

イラン問題についてロジカルに

イラン問題を考えるには仇敵であるイスラエル、その背後にいるイギリスとアメリカも考えなければならない

こういうことを理解していえば、イランの問題などはすぐに解決します。

なのにお互いがケンカ腰で、感情的になっているから解決しないのです。

そもそもイスラエルをつぶす、つぶさないの話なので歩み寄りはないでしょう。

しかし、イスラエルの問題がどこから派生しているかと言えば、アメリカとイギリスからであると考えれば、非常に簡単な問題です。

金に関してロジカルに

金に関しても、今の上昇の主な原因を金利と定めれば、7月に急落すると言っているのは金利が上昇すると考えるから、金が天井を迎えると弊社は予想しています。

逆に金利がこれ以上に低下した場合に限り、この予測が外れるということです。

極めてシンプルで、ロジカルなことではないでしょうか。

要するに、上記の金の天井説は、

1. 金が天井を迎える一番の原因は金利の「上昇」である
2. 金利が低下しなければ、まだ上昇する

と、いう話なのです。

金利の低下によって、さんざん金が上昇していることは皆さんもご存じの通りです。

金利がさらに低下したら…、どういうことが起こるのか考えてみるとあり得ないのです。

機会がありましたら、状況証拠の間違いについてお話ししたいと思います。

もし文芸家になりたいのなら…

非常に論理的な文章を書いていた文豪・夏目漱石

ロジカルにモノを考えると、あらゆる問題はほとんど解決します。

しかしながら、あなたが又吉直樹や太宰治みたいになりたい、あるいは村上春樹氏みたいな文章を書きたいと欲するのであれば、ここを突き詰めすぎると才能は開花しません。

ただし、夏目漱石の文章が文学部大学院生の博士、修士論文によく採用されるのは、彼の文章が究極的にロジカルだからです。

つまり、文学的才能にも芸術的才能にも、ロジカルは非常に大事ということになります。

「私は文系、芸術肌だから関係ない」と言うのは、今の時代通用はしませんよ。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください