アクアマリンはその名の語源となった「海水(ラテン語aqua(水)+marina(海の)」のとおりに美しいブルーが特徴の宝石です。
世界的にも人気が高く、日本の女性にもとても好まれる宝石のひとつです。
最高クラスとされる石は、大きなカラット数があり、高い透明度と強い輝き、そして澄んだ青に満ちています。
ここではアクアマリンという宝石の特性やジュエリー情報についてお伝えします。
宝石としての特徴
カラット数が大きく色合いが美しい最上級のアクアマリンは、宝石売買の場においてはクオリティの低いルビーなどのプレシャスストーンを超える価値があると見なされています。
ここでは宝石としてのアクアマリンにはどのような特性があるかをまとめました。
属性:ベリル(緑柱石)
アクアマリンはエメラルドやモルガナイトとおなじ「ベリル」グループに属しています。
ベリルはその色合いによって(含まれる成分で色が変わる。アクアマリンのブルーは微量の鉄分)宝石名が分かれており、ほかには赤色のレッドベリル、黄色~緑色のヘリオドールがあります。
希少宝石として知られるラズベリーカラーのペツォッタイトも同じ仲間です。
原産地: ブラジル、アフリカ、アジア
現在良質なアクアマリンが大量に採掘されるのは主にブラジルミナスジェライス州です。パキスタンのカラコルム山麓にも有望な鉱山があります。
最上級とされるサンタマリアアクアマリンと同クラスの石が採掘されるモザンビークを筆頭に、ケニア、マダガスカル、ナイジェリア、ザンビア他のアフリカ諸国も良質のアクアマリンが採掘されています。
アメリカでは州の石に認定されているコロラド州ほか、アジアでは中国、ミャンマーも有望です。歴史的にアクアマリンを産出する地域として知られるエリアとしてはロシア・シベリアやウクライナがあります。
硬度 | 7.5から8.0 |
主流カット | エメラルドカット、オーバルカット、ペアーシェイプカット |
処理 | 青みを強めるための加熱処理が加えられる事が一般的 |
パワーストーンとしての特徴
その澄んだ清楚なイメージのアクアマリンは、古来多くの人々の癒しとなってきた宝石です。
アクアマリンを身につけることでどのような効果が期待できるのか、パワーストーンとしてのアクアマリンについてまとめました。
誕生石:3月
アクアマリンはサンゴ、ブラッドストーンとともに3月の誕生石です。また5月の誕生石であるエメラルドとは、緑柱石「ベリル」(beryl)という同じ鉱物でもあります。
関連記事:【3月の誕生石アクアマリン(藍玉)】その特徴と種類
効果:心を静める
古代ローマの時代には「波を静める力がある」とされ船旅の守護石とされたアクアマリン。また人生の荒波を超えるという意味からか幸福な結婚をもたらすともいわれています。
そしてアクアマリンには冷静沈着さを保つよう働きかける作用が期待できます。特に心を落ち着かせる効果があるとされており、交渉や訴訟の際に身につけるとよいとされています。また瞑想を習慣とするヨガを習慣とする人たちにもおすすめです。
歴史に名を残したアクアマリン
最後のロシア皇帝ニコライ2世が王妃に贈ったブローチ
1918年7月17日に処刑される最後の日まで王妃が身につけていたブローチ(皇帝一家は洋服の裏に数キロの宝石を隠し持っていました)に見事な大粒のアクアマリンのブローチがありました。シベリア産アクアマリンとダイヤモンドの豪華なブローチは婚約時代にニコラス2世から贈られらたものでした。
カジノ狂いのアナスタシア・ミハイロヴナ大公女のティアラ
カジノ通い、私設秘書との身分違いの恋など修正スキャンダルに満ちた人生を送ったアナスタシア・ミハイロヴナ(北ドイツに存在したメクレンブルク=シュヴェリーン大公国の王妃)が結婚式につけたティアラはアクアマリンジュエリーの最高峰ともいえる豪華さでした。
9つの大粒の梨形のアクアマリン、そしてダイヤモンドでかたどったバラで構成されたエレガントなティアラでした。
アメリカ大統領夫人エレノア・ルーズベルトに贈られた巨大アクアマリン
1936年にブラジル政府が時のアメリカ大統領夫人エレノア・ルーズベルトに1,298カラットもの巨大なアクアマリンを送りました。この石は現在ニューヨークのフランクリン・D・ルーズベルト大統領博物館に所蔵されています。
世界最大のファセットカットのアクアマリン
ファセットカットされたアクアマリンで世界最大の石がアメリカ・スミソニアン博物館に収められています。ドン・ペドロというニックネームがつけられた石のカラット数は何と10,363ctもの大きさを誇ります。
特に希少価値の高いアクアマリン
アクアマリンの中でも最高峰といわれるのがブラジル産「サンタマリアアクアマリン」です。一般的なアクアマリンよりも数段深い青い色のアクアマリンです。
その名のとおりにブラジル・ミナスジェライス州にあるサンタマリア鉱山で採掘されていましたが閉山。現在は同等のカラーを持つアフリカ・モザンビークの鉱山の石が「サンタマリアアフリカーナアクアマリン」として流通しています。
アクアマリンの管理方法
アクアマリンは7.5~8の硬度を持つ宝石であり、日常的に使用するジュエリーとして使える丈夫な宝石です。
定期的にぬるま湯と中性洗剤で石の裏面をクリーニングすることでいつまでもアクアマリンジュエリーの輝きを保つことができます。
市場から見たアクアマリンの評価基準
アクアマリンの価格を決める2大ファクターは色とカットにあります。
若い女性にはカラーレスに近い青というより水色が好まれる傾向がありますが、通常はサンタマリアアクアマリンに代表されるような深みのある青、もしくは緑を帯びたニュアンスのある青が高く評価されます。
もちろん透明度の高さも評価を大きく分けるポイントとなりますが、ジュエリークラスのアクアマリンにはまずインクルージョン(不純物)が含まれません。
ファセットカット後インクルージョンが目立つと判断される石はカボションカットを施されるか、もしくはビーズなどに加工されて天然石・パワーストーンショップに並びます。
また淡い色合いの宝石であるアクアマリンはカットのクオリティも大変重要です。
実際にアクアマリンを売買するときの相場は、明確な評価基準(いわゆる4C)を持つダイヤモンドとは異なり、ブランドやショップによって販売価格に大きなひらきがあります。
たとえばティファニー社の0.06カラットのアクアマリン「エルサ・ペレッティ カラー バイ ザ ヤード ペンダント」は30,000円以上です(2019年現在)。
一方国内人気ブランドの1カラットアクアマリンとダイヤモンドをセッティングしたネックレスが10万円出せば購入できるものも。
また買取店での査定価格もお店によって全く異なってくることが予想されます。
リファスタでは売買ともに満足できるお取引をお約束!
リファスタでのお取引の相場につきましては次章をご参考にしてみてください。
リファスタ商品紹介:アクアマリン関連
清楚なイメージを与えるさわやかなブルーの宝石アクアマリンのジュエリーは、日常の中で身につけるジュエリーとしては最適です。
リファスタのラインナップにも常時アクアマリンのジュエリーが登場。タイミングが合えば一点ものの作家モノジュエリーとも出会えます。
ここではその一部をご紹介します。
■ヴァンドーム青山 アクアマリンリング
2019年7月20日当店売り出し価格 25,000円(税抜)
https://item.rakuten.co.jp/rfstore/raqa0066l/
■シュンオオクボ リーフモチーフ・アクアマリン・ダイヤモンドイヤリング
2019年8月22日当店売り出し価格
100,000円(税抜)
https://item.rakuten.co.jp/rfstore/paqa0004l/
リファスタ買取実績:アクアマリン関連
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人気の高いアクアマリンのジュエリー、ルースは高額買取が見込めます。
特にレアストーンのサンタマリアアクアマリンなら10万円オーバーの実績も!
2019年に入ってからリファスタが買い取ったアクアマリンの一例をご紹介します。
■サンタマリアアクアマリン4.271ctリング
2019年07月買取:74,000円~111,000円
https://kinkaimasu.jp/actual_results_detail/?id=290593
■アクアマリン8.229ctルース
2019年03月買取:14,000円~26,000円
https://kinkaimasu.jp/actual_results_detail/?id=282289
その他、買取実績は以下のページをご覧ください。
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