新型コロナの蔓延は、イギリスのボリス・ジョンソン首相にまで拡大しました。
こうなると、正直どういう感染経路をたどっているのかさっぱり理解できません。
前半は新型コロナウイルス関しての今の世の中の流れと、それに伴う金の価格について(やはりウチのコラムではこれを論じなければならないため)展望をご紹介します。
日本人は思いやりを持つ民族のはず
このような状態でも(そうでなくても)、公共のトイレで手を洗わず出ていける衛生観念の人々が感染の拡大を援助しているのではないでしょうか。
他人の健康に気を遣ってこそ自分の健康が保てるという共助の姿勢を皆が持てば、こんな事態にはならないはずです。
買い占めも同じ。
土曜のスーパー前に大量の列をなしていたのなんて、他人の利益をはく奪しているだけで「自分さえよければよい」の考えの代表です。
千葉県の野田小4女児虐待事件や神奈川県の相模原障害者施設殺傷事件を見ると、みんな声を荒げて「ひどい」と言いますが、自分の身の回りの弱者は勘案しない…。
マスクを買い占めるごとに医療従事者の感染リスクが高まり、あなたが食料を買い占める度に買い物に行きたくても行けない高齢者が餓死するリスクが高まる。
みんな苦しいのに自分だけは楽をしたいがために、買い占めを行う。
直接的な犯罪ではないものの、実は間接的には犯罪と同じだという認識がない日本人が多数なのが非常に悲しいです。
思いやりを持てなければ投資では勝てない
「他人がやっているから自分もよい」、「みんな苦しいのに自分だけが助かろう」という考えは幼稚です。
成熟している経済は、反面精神性がどんどん幼稚化していると言えます。
今回は、長期の視点から見た金の動向を解説しますが、周囲の行動を理解しようとしないで自分の行為が正しければよいと思っている人間には、理解ができたとしても最終的には大損をします。
これは経験上、間違いありません。
ここに書いていることを理解し、行動し、結果利益を得ることができる人間とは、他人の気持ちを理解する人のみだと考えます。
金の今後の展開
金価格の変動要因の2つを考えていきましょう。
変動要因【1】はドルの変動ですので、まずは過去のドルの上下動を見ていきます。
現在、ドルは1994年から見て最高値です。
これは金を確実に押し下げます。
次に金価格の変動要因【2】の金利を見てみましょう。
1920年以降で見ても金利は過去最低です。
これは【1】と打って変わり金の上昇要因。
ドルの変動と金利の変動ではずっと話をしていますが、現在で優位なのは金利>ドルだから今は金が高いのです。
金利の話
アメリカはリーマンショック後に史上初めてのゼロ金利を導入し、今回はその時に次いで2回目のゼロ金利政策。
その間に日本とヨーロッパもマイナス金利を導入しましたが、アメリカはマイナス金利を導入しませんでした。
結果、アメリカは去年まで景気の好調を迎えましたが、翻って日本やヨーロッパは不景気ではないにせよ、大して経済は上昇しませんでした、普通に考えて金利がゼロより下なんですから。
これらを見てアメリカはゼロ金利をさらに下げ、マイナス金利にはするわけがありません。
だからここからは、このコロナショックが終われば上昇しかないのです。
あとはそれがいつなのかという話です。
金価格が下がる理由
金利の変化要因の【1】ドルは最高値で、今後も更新する可能性が高い。
→これは金の下落要因
そして金利はゼロですから、今後景気の回復を待って上がるほかありません。
→これも金の下落要因
つまり2つの結論からいえば、これから金利が低下するたびに金は上昇するが、変動要因であるドル・金利の動きを考えると共に下落要因にしか今後はなりません。
そう、金の価格はどこかで大暴落するでしょう。
直近は金が高値を出す可能性がまだある
重ねて言いますが、金利の低下はしばらく続くため金は上昇します。
ただし、いつまでもゼロのわけにはいかず、また危機が起これば対応ができないのでどこかで利上げをするほかありません。
その時もドルが高いということは、金利が上がりドルも上がる=金は下がるでしょう。
ただ、今すぐ暴落すると言っているのではありません。
通貨の供給は全世界で経済対策として5兆ドル通貨発行を増やすのですから、今後がピークになるでしょう。
だから直近は高値を出す余地はまだあります。
ただ中長期では壊滅的ですから、次の上げ目最中に金を売ればいいのです。
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