池袋駅を通勤通学に利用する人たちにはおなじみの「ウィロード(We road)」。
正式名称「雑司が谷隧道(ぞうしがやずいどう)」であるウイロードは、「W(西口)E(東口)」が意味する通り年間1000万人が行き来する池袋駅の貴重な東西連絡路です。
昼間でも薄暗くアートとは程遠いようなこの場所で、2019年11月まで壁画を描き続けた1人の女性アーティストがいました。
みずみずしい色彩とやさしい輪郭でモチーフを描く水彩画家「植田志保」です。
オーガニック志向の女性たちに人気の化粧品ブランド「ナチュラグラッセ」のパッケージ
あるいは
「手紙社」主催のtextile作家イベント「布博(2017年開催された布博 in 東京 vol.9に参加)」
などでファンになった方も多いのではないでしょうか。
このコラムではリファスタが今注目するアーティスト「植田志保」をご紹介します。
また管理の杉も池袋で育まれた過去から、この題材を強く推し進めて頂いたことも申し添えます。
植田志保アートの特徴と魅力
透明水彩画を中心に展開する植田志保の作品世界はみずみずしいパステルカラーが持ち味。
幸福感を感じさせる色合い、とはこのことかと思わされるようなあたたかな光に満ちています。
植田志保は作品の中で「色のすること」を追いかけます。
さまざまな色と色の出会い、そしてそのいくつもの出会いの重なりで生まれる色彩の妙こそ、植田志保アートの醍醐味です。
そして一見やさしさに満ちた植田志保ワールドですが、見る人の心をとらえて離さない確かな力が感じられるのは、
「今すぐにでも死んでしまいたいと思っている人に届くような作品を作りたい」
※インタビュー https://tomowaooo.com/post/1104/ より。
という決意と覚悟が奥底に流れているから。
やさしさと純粋さ、そして透明感に満ちた絵だからこそ、時にまっすぐ心を貫く強さと鋭さを持つこともあるのです。
植田志保の作品と出会える場所・モノ・メディア
ウイロード/東京
池袋駅地下街の長さ77m、幅3.6m、高さ2.1mの地下道の壁画を担当。
中国の五行説「木・火・土・金・水」をイメージしている。
もともとは既存の作品を提供してほしいという依頼だったが、壁画を作成したいと希望した逸話あり。
四国こどもとおとなの医療センター/香川県善通寺市
ホスピタルアート「風の伝言プロジェクト」は「祈る」「寄り添う」「待つ」をキーワードに作成されている。
家庭画報.com
雑誌「家庭画報」のオンラインサイトのジョニー楓の「運気予報」ビジュアル担当。
https://www.kateigaho.com/tags/johnny/
でじウォール
インクジェットプリンターで出力できるオーダー壁紙「でじウォール」で作品世界を楽しむことができる。
■トキワ工業株式会社
https://www.tokiwa.net/digiwall/uedashiho/
植田志保のプロフィール
1985年兵庫県たつの市生まれ。京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒業。
「色のすること」と色彩に力点を置いた表現活動を展開。
また絵画にとどまらず、インターコンチネンタルホテルをはじめとする宿泊施設や、伊勢丹新宿本館ほかデパートなどの空間デザインも手掛ける。
ライフワークとしているライブペインティング「In a Flowerscape」は、対話しながらその人の深層心理や記憶に潜む「色」を引き出し、花の形に表現するというもの。フラワーアーティストとのコラボレーションも多数。
また国内外での個展活動を活発に行っている。
国外では2010.年にシンガポールにて「KIZUKI+LIM ×Shiho ueda exhibition」、2011年ベルリンにて「Garelle DEN spring exhibition」を開催。
植田志保の最新情報はこちら
オフィシャルサイト
Youtube
m.youtube.com/channel/UC6n6AezufFSxgoHnOWLwmIw
https://www.facebook.com/shiho.ueda
https://www.instagram.com/shihoueda_/?hl=ja
note
https://note.com/1000mshihoueda
BLOG
最後に今のWe roadを杉がパシャリ。
先日、杉が久し振りに実際に通った際の写真がコチラ。
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