新型コロナウイルス感染のこれからの展望

新型コロナウイルスの感染拡大が2019年の12月から始まり、2020年の5月になってまだまだ油断は禁物ですが収束の目途がついてきたように見受けられます。

今回はコロナ予防のおさらいと今後の展望について考えます。

新型コロナ感染拡大の現状

2020年4月、札幌市のとある建物内でソーシャルディスタンスを保って着席する市民

政府や専門家は「人との接触機会を減らせば、感染拡大は減らすことができる」と言っていますが本当でしょうか?

例えば北海道。

感染拡大初期から人との接触を減らしていきましたが、連休前後から感染者が増えています。

北海道知事は「人との接触は低いまま」と発言しているので、人との接触がなくても感染の拡大は起こっているのです。

その原因を北海道に仕方のない理由で来る人からの感染だとしていますが、データを明示はありませんでした。

要するに、感染拡大の主な原因が人との接触ではないことが満天下に示されたのです。

一方で専門家会議は、PCR検査の徹底を言い始めています。

感染の広がりと湿度の関係

2019年、東京のとある8月の風景。2020年の夏は記録にないほどの猛暑になる可能性も指摘されている

まだ説明できない事象があるそうですが、感染の拡大を湿度で説明した論文が発表されています。

普段我々が目にする湿度は相対的湿度といい、空気中に何パーセントの湿度が含まれるかという数字です。

これに対して、空気中に何グラムの水分があるかを示す絶対湿度というパラメーターもあるそうです。

この絶対湿度で計測すると、東京都内は5月で8〜9くらいの湿度があるといいます。

この湿度ではコロナウイルスは拡大しやすい傾向にあり、数値が11を超えればほぼ感染の拡大はなくなるというデータがあるそうです。

この11を東京で超えてくるのは6月から9月になり、10月からは逆に絶対湿度は下落してきます。

この絶対湿度で感染の拡大、終息の相関性がデータで証明されれば、夏から秋にかけては感染の拡大のリスクは低減することになります。

現状で考えられる予防策

ドアノブ等、頻繁に接触する部分の殺菌もこまめに

以下もデータに不備があるそうですので、参考として聞いていただければ幸いですが、コロナウイルスは空気中に漂う場合、3時間程度しか生き永らえないといいます。

しかし、これがドアノブに付着すると、生存率は飛躍的に上昇して平均で3日間活動するそうです。

こう考えていくと、自分が生活する環境でどのくらいのペースで換気や消毒を行えばいいのかの目安にはなるでしょう。

使用頻度の高いところは、マメに消毒するほかありません。

換気は普段いる場所であれば、人の出入りが激しい場合には1時間に1回はしたいものです。

逆にいえば、自分が保菌者ではなければ換気をしなくてもオーケーとなります。

しかし肝心の検査ができないのですから、やはり最低でも3時間に1度、ベストは1時間に1回になるということです。

湿度は高ければ高いほどいいのですから、やはり加湿器で上昇させるほかないでしょう。

今後の展開と南半球

現状感染者数を抑えられていることから高い評価を得ているニュージーランドのアンダーソン首相。真価が問われるのはこれから!?

今後の新型コロナウイルスの展開は何を参考にすればいいのでしょうか。

上記の説明通りになれば、夏から初秋にかけては拡大の心配がなくなってきます。

ところが秋から冬、春にかけては拡大の可能性を秘めていることになります。

ワクチンも早くて年明けくらいまでは開発されないでしょう。

また、我々は重大なことを見落としがちです。

私たちは日本人が住んでいる北半球はこれから夏にむけてまっしぐらですが、反対の南半球はこれから秋から冬になります。

すなわち、オセアニアや南米、南アフリカなどの感染動向を見ればいいのです。

湿度や気温差で感染拡大が進行するのであれば、それをきちんとデータ化することが大事です。

つまり、これから冬に向かう南半球での感染状況を調べれば、少なくとも1年分のデータが揃い、次なる北半球の冬に備えることができます。

反対にいえば、この夏から秋にかけての南半球への出張や旅行は控えたほうがよいということにもなります。

つまり、この10月以降は未知の世界ではなくなり、一冬のデータは揃うので、今回のように何もかもが手探り状態ではなくなることになります。

1年のデータでは少なすぎますが、この冬に感染が拡大しても何もかもわからないという状態ではなくなり、終息に向けてさらなる展望が開けてくるのではないでしょうか。


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