今回は金価格について、【1】ドルの上下動、【2】金利の上下動、【3】GDPという3つの変動要因に基づいて考えるとやはり下落、ないしは暴落の可能性すら否定できないということを説明していきます。
ドル円の決定要因
まずは日米の株格差のチャート3ヵ月分です。
続いて下の図はドル円の3ヵ月分になります。
ドル円の計算式は、ドル÷円によって算出されます。
この3ヵ月に日本株>アメリカだったわけですから、日本株の分母が大きければ、ドル÷円で出される解は小さくなります。
すなわち、円高になったのです。
裏を返せばドル安です。
それが10月1日の日銀短観によって、アメリカ>日本になり、日本の分母が小さくなるのですから、その解は大きくなる、すなわち円安=ドル高です。
金の価格変動要因を整理して考えると…
金の価格構成要因は、
【1】ドル
【2】金利
【3】GDP
です。
この【1】のドルは、ドル円が円高傾向から円安方向に転換することによって、ドル高になります。
ドル高は、ドル建て金価格の重要な下げ要因です。
1800ドル中盤まで下がり、そして10月2現在1900ドルまで戻っているのが現在の金価格の水準になります。
以前に1800ドル台から1900ドル台に戻ると記しましたが、ここで【1】のドルが高くなるのであれば、金の価格は安くなりますので1900ドル台は戻りいっぱいになる可能性が高いわけです。
そして、前回解説したように、季節性によってこの時期は【2】の金利が高くなる傾向があります。
少なくとも金は下落ないしは暴落
このように、金の価格構成要因【1】と【2】が下げ方向になっているのですから、下がることになるでしょう。
そして、これから10月末に向けてアメリカのGDPが発表されます。
この数字が悪化、ないしはコンセンサスよりも悪い状態になれば、金は暴落することになるのです。
このように論理的に考えていけば、金の価格は見通せるものです。
この記事のまとめ
今回の記事では、金の価格変動要因【1】のドルはドル高、【2】の金利は上昇が見込まれるというように、ともに金価格の下げを示唆。
10月末に発表されるアメリカのGDPの結果次第では、3つの要因すべてが金の下落を示唆するものとなり、数字が悪ければ暴落も予想される。
金の売りどきは近い!
こういう内容の記事でした。
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