「LOUIS VUITTON &」に行ってきました!第6の部屋感想まとめ
2021年5月の原宿駅前でひときわ目を引くのが、イベントスペース「jing」外観を埋め尽くすルイヴィトンのカラフルなロゴです。
3月19日から開催されているビッグイベント「LOUIS VUITTON&」では、160年余にわたって繰り広げられてきたルイヴィトンと最先端アートのコラボヒストリーが一堂に会します。
※5月末日まで続く緊急事態宣言発令によって開催時間が1時間短縮されたものの(20時→19時)最終日となる5月16日(日)まで入場自体は可能です。
本コラム「LOUIS VUITTON &感想まとめ(全10回)」では
- 10展示室それぞれの鑑賞ポイント
- 参加アーティスト紹介
- 鑑賞前に要チェック!便利メモ
などLOUIS VUITTON &にまつわるすべてをご紹介!
本エキシビジョンをあらゆる角度から最大限楽しんでいただけるポイントをつかむことができます。
今回は第6の部屋「川久保玲によるルイ・ヴィトンの世界」についてとりあげました。
伝説のバッグ「バッグウィズホールズ」の内側にいるかのような展示ルームの中で、川久保玲×ルイヴィトンによるコラボバッグの数々を鑑賞することができます。
LOUIS VUITTON &鑑賞前にぜひご一読ください。
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LOUIS VUITTON &「第6の部屋」鑑賞ポイント
バッグウィズホールズを再現した展示
まるでマニア垂涎!伝説のバッグ「バッグウィズホールズ(2014年発売)」の内側にいるかのよう!
そんな心憎い仕掛けを楽しみながら、川久保玲がルイヴィトンと2度にわたりコラボしてきたバッグの数々を鑑賞することができます。
2021年3月にオープンしたルイヴィトン「 銀座並木通り店」のオープンを記念して、バッグウィズホールズが抽選発売されたことも話題を呼びました。
ちなみに販売前公表価格は、それぞれ「W27タイプ 46万8千円」「 W33タイプ 51万円」。
現在初代バッグウィズホールズがリユース市場で100万円を超えることも珍しくなく、こちらも今後相当のプレミアム価格となることが予想されます。
LV×CdG期間限定ショップ販売「パーティーバッグ」
展示そのものがバッグウィズホールズ!
まるでマニア垂涎!伝説のバッグ「バッグウィズホールズ(2014年発売)」の内側にいるかのよう!
そんな心憎い仕掛けを楽しみながら、川久保玲がルイヴィトンと2度にわたりコラボしてきたバッグの数々を鑑賞することができます。
2021年3月にオープンしたルイヴィトン「 銀座並木通り店」のオープンを記念して、抽選発売されたことも話題を呼びました。
ちなみに販売前公表価格は、それぞれ「W27タイプ 46万8千円」「 W33タイプ 51万円」でした。
現在初代バッグウィズホールズがリユース市場で100万円を超えることも珍しくなく、こちらも今後相当のプレミアム価格となることが予想されます。
LV×CdG期間限定ショップ販売「パーティーバッグ」
2008年ルイヴィトンとコムデギャルソンは3か月間の実の期間限定ショップ「LOUIS VUITTON at COMME des GARCONS」を南青山にオープン。
その記念として発売されたバッグが今回展示されています。
「結婚式」をイメージして製作されたルイヴィトン×コムデギャルソンのバッグは6つのデザイン
- 「カスタマイズバージョン」 クラシカルな定番デザインをコムデギャルソンタッチにカスタマイズ
- 「リエディションバージョン」 1970年代人気モデルをモダンにアレンジ
- 「クリエーションバージョン」 川久保玲オリジナルデザインによるLVモノグラムバッグ
からなるコレクションです。
どのバッグもパーティバッグをイメージして作られているだけあって小振りなサイズ、セカンドバッグに使う人が多いのもうなずけます。
カスタマイズバージョン Customization LOUIS VUITTON at COMME des GARCONS
カスタマイズベースとなったのは、もっともオーソドックスでクラシカルなバッグである「パピヨン」と「ミニスピーディ」です。
パピヨンのカスタマイズモデルには3つのLVモノグラムのアニマルチャームが付属していて、幼い少女も欲しがるようなかわいらしいデザイン。
そして本コレクションのアイコニックアイテムとなっているのがミニスピーディで、8重になったハンドルがなんとも斬新な印象を与えます。
リエディションバージョン Re-Edition LOUIS VUITTON at COMME des GARCONS
1978年に日本上陸をはたしたルイヴィトン日本支店で最も人気があったアイテムがスクエア型のショルダーバッグ「プチマルソー」と「サックドゥポッシュ」です。
日本にルイヴィトン旋風を巻き起こした(10年後にはルイヴィトン全世界売り上げの半分を日本人顧客が占めることに!)当時の人気モデルをモダンにアレンジしました。
クリエーションバージョン Creation LOUIS VUITTON at COMME des GARCONS
カスタマイズではなく、新たにデザインされたのがロングハンドルが印象的なクリエーションバージョンです。
ラウンド型とスクエア型の2種類があります。
コムデギャルソンの自由な発想から生まれる「これまでなかった新しいカタチ」への提案は、LVモノグラムとのコラボレーションでもいかんなく発揮されています。
あくまで店頭でのみの完全受注販売でしたから、今持っている人はとてもラッキー!
どのバッグも見逃せない名品ばかりですよ!
LOUIS VUITTON &第6の部屋を彩るアート&アーティスト
ここではデザイナー川久保玲について知っておきたい10の事柄をご紹介します。
ショーのフィナーレに登場しない
「タビシューズ」が人気のベルギー出身デザイナー「マルタンマルジェラ」は決して表舞台に姿を現さないことで有名ですが、川久保玲もマスコミ嫌いで知られるデザイナーのひとり。
ファッションショーのフィナーレにはデザイナーが観客に挨拶するのが普通なのに、川久保玲の場合駆け出しのころをのぞいてステージ上に姿を現すことは一切皆無。
しかし無礼と受け取られることなく、孤高のデザイナーというイメージを高めることに一役買っているようです。
もともとはテキスタイルメーカー「旭化成」出身
大学卒業後数年間のOL生活を経験したという、意外な過去があります。
勤務していたのは「旭化成株式会社」。
現在は「へーベルハウス」など住宅メーカー、樹脂製品などのイメージが強い同社ですが、元は大手繊維メーカーのひとつでした。
ファッションデザインの専門教育を受けていない
川久保玲はスタイリスト時代、デザイナー人生を通じて、一切ファッションデザインの専門教育を受けたことはないのだそう。
スタイリスト時代の服作りがきっかけでデザイナーに
川久保玲がファッション業界に飛び込んだのは、新卒で入社した「旭化成株式会社」を3年で退職した後のことでした。
フリーランスでスタイリストをはじめましたが、ある日広告撮影の仕事でイメージ似合う意匠が見つからずやむなく自分で作ってみることに。
このことがきっかけで服作りを本格的にはじめ、1969年コムデギャルソンをスタートすることになります。
パートナーはフランス人の元スタッフ
よく通訳をつとめている姿を見かける夫エイドリアンジョフィーはもともとコムデギャルソンのスタッフでした。
現在はコムデギャルソンCEOとして妻とともにコムデギャルソンを指揮しています。
「三宅一生」は先輩「山本耀司」は同世代
かつて日本のデザイナーが世界で活躍した輝かしい黄金時代がありました。
1970年代は「森英恵」「高田賢三」「三宅一生」、1980年代は「山本耀司」そして「川久保玲」です。
川久保玲は1975年、山本は1972年生まれでほぼ同世代。
ちなみに大学はどちらも慶應義塾大学ですが、山本耀司はその後「文化服装学院」へ入学し新人デザイナーの登竜門「装苑賞」「遠藤賞」を受賞するなどまさに王道ともいえるキャリアのスタートでした。
「コムデギャルソン」の意味は少年
コムデギャルソンのネーミングの由来はフランス語の「少年のように」。
しかしボーイッシュスタイルを追求するのではなく、少年が持つ冒険心というニュアンスが込められているそう。
エルメスとコラボしたことがある
2013年にエルメスとのコラボレーションによるスカーフを発表したことがあります。
コムデギャルソンのテーマカラーである黒と白、既存のデザインパッチワークにしたものなど、多彩なコレクションは「コムデカレ」とネーミングされました。
ドーバーストリートマーケットは川久保玲セレクトショップ
2020年コロナ感染拡大防止によるステイホームが叫ばれた時期に、チャリティTシャツを販売した「ドーバーストリートマーケット」は実は川久保玲ディレクションのセレクトショップです。
「ナイキ」「アンダーカバー」「ラフシモンズ」ら28ブランドとコラボレーションしたTシャツはすべて日本赤十字社を通じて医療従事者に寄付されました。
LOUIS VUITTON &鑑賞前に要チェック!「METに登場したコムデギャルソン」
第6の部屋「川久保玲によるルイヴィトンの世界」の主人公「川久保玲」が率いるブランドが「コムデギャルソン」です。
「こぶドレス」「ボロルック」など時代を揺るしてきた名コレクションの数々は、今やオークションにも登場するコレクターズアイテムも少なくありません。
2017年にはニューヨーク夏の風物詩「METガラ(メトロポリタン美術館主宰)」に存命中のデザイナーとしては1983年イブサンローラン以来史上二人目として登場。
METガラはInstagramなどSNSでドレスアップしたセレブ達の姿がにぎわせる華やかかつ尊厳ある祭典です。
「ReiKawakubo/CommedesGarconsArtoftheIn-Between」は多くのハリウッドセレブたちも訪れ大盛況となりました。
ファッション史に残るブランドとして認められるコムデギャルソンですが、実は16もの自社ブランドを展開する大ファッション企業でもあります。
川久保玲以外のデザイナーも数名おり、
- 渡辺淳弥「ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン」
- 栗原たお「CDG」
- 二宮啓「ノワールケイニノミヤ」
多彩な世界観を擁しているのもコムデギャルソンの魅力です。
※丸龍文人や田中啓一は現在自ブランドを運営中
クリエイターそしてビジネス両方での成功を収めたブランドだからこそ、コムデギャルソンはファッション界で尊敬とあこがれを集める存在となっています。
リファスタ販売中ヴィトンアイテム紹介「ダミエ柄長財布(ポルトフォイユクレマンス)」
LOUISVUITTON&を鑑賞して新しいヴィトンアイテムを手に入れたくなった人、はじめてヴィトンを欲しくなった人はぜひ!リファスタサイトをチェックしてみてください!
専用ボックスが付属しギフトラッピングが選べるリファスタなら、バースデーや結婚記念日などのプレゼント、母の日ギフトにも最適です。
今回は「ダミエ柄長財布」をセレクトしました。
同じく人気の長財布「ジッピーウォレット」よりも小振りなのでバッグの中で場所を取りません。
- コンパクトなヴィトン長財布をお探しの方
- LVモノグラムは持っているけれど財布はルイヴィトンと決めている方
におすすめです。
※すでに販売終了の場合もあります。ご了承ください。
LOUIS VUITTON &第6の部屋を振り返って
世界最大のファッションブランドとして君臨するルイヴィトンの成功は、常に人々に新鮮で魅力的な選択肢を用意してきたことにあります。
19世紀から続くヨーロッパの名門ブランドというポジションに胡坐をかくことなく、アートやファッションさまざまな表現者たちからの提案を抵抗なく受け入れてきました。
そしてルイヴィトンが白羽の矢を立てたアーティストの中でも別格扱いだったのが「川久保玲」だったこと。
ルイヴィトンが世界でもっともアバンギャルドで挑戦的なクリエーションを続けてきたデザイナーとの仕事をのぞんだこと。
かつそのデザイナーと自分が同じ日本人であることに、第6の部屋を後にしてより一層深まる感動を感じました。
LOUISVUITTON&
会期2021年3月19日(金)~5月16日(日)※会期内無休
時間10時~19時(最終入場18時)
入場料無料
事前予約制 ルイ・ヴィトン公式サイト
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