「LOUIS VUITTON &」に行ってきました!第8の部屋感想まとめ
ルイヴィトンの160年以上にわたる歴史を振り返るビッグイベント「LOUIS VUITTON &」が原宿jingで開催されています。
- 川久保玲の伝説の穴あきバッグ「ウィズホールズ」
- カプシーヌを題材にした「アーティーカプシーヌコレクション」
- 人気マスコット「ヴィヴィエンヌ」の友人「ペチュラミニ」フィギュア
今ここでしか出会えないレアアイテムが満載!
※5月末日まで続く緊急事態宣言発令によって開催時間が1時間短縮されたものの(20時→19時)最終日となる5月16日(日)まで入場自体は可能です。
入場無料かつ撮影フリー(事前予約制)とあって、ルイヴィトンファンはもちろんファッションやブランドに興味のある人なら見逃せないエキシビジョンです。
本コラム「LOUIS VUITTON &感想まとめ(全10回)」では
- 10展示室それぞれの鑑賞ポイント
- 参加アーティスト紹介
- 鑑賞前に要チェック!便利メモ
- などLOUIS VUITTON &にまつわるすべてをご紹介!
本エキシビジョンをあらゆる角度から最大限楽しんでいただけるポイントをつかむことができます。
今回は第8の部屋「ルイ・ヴィトンと日本:レザーグッズの伝統」についてとりあげました。
こちらでは日本を代表する現代アーティストの代名詞「草間彌生」「村上隆」とのコラボレーションの軌跡をたどることができます。
もはや手に入れることは不可能に近いレアアイテムがずらりと並ぶさまは、思わず目が釘付けになってしまうほど。
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LOUIS VUITTON &「第8の部屋」鑑賞ポイント
村上隆VSルイヴィトン
2003年からスタートした村上隆とルイヴィトンとのコラボレーションはハイブランド業界に大きな衝撃を与えました。
ブランドを茶化すようなおもちゃじみたルイヴィトンと村上隆のコラボコレクションは、立役者マークジェイコブスがルイヴィトンを去るまで続けられました。
ファーストコレクションとして発表されたのは
- カラフルな目玉モチーフの「アイラブモノグラム」
- 33色のカラーを使った「マルチカラーライン」です。
ブラックorホワイトのベース生地の上で踊るカラフルなLVモノグラムは、「ルイヴィトンは持ちたいけれど保守的過ぎる」と感じていた人々に熱狂的に受け入れられ、その後さまざまなマルチカラーモノグラムアイテムが誕生しました。
さらには「モノグラムチェリーブラッサム」「モノグラムパンダ」など立て続けに大人気バッグを発表しました。
これらのバッグはマークに言わせれば
「ジェットセッター族の子供たちを喜ばせるため」
だそう。
2007年にはロスアンゼルス現代美術館(MOCA)で開催された村上隆の個展にルイヴィトンコラボアイテムも展示されました。
開催期間中に限定販売されたトートバッグ「ネヴァーフル」の村上カスタマイズに人気集中!
なにしろ表面には「LVハンド」がプリントされ、フラワーマークのネームタグ付きなうえ、鮮やかなピンクの内張と「KAWAII」が詰まったデザインでした。
そしてその後も「モノグラモフラージュ」「コスミックブラッサム」とヒットを飛ばし続け、すべての村上隆コラボアイテムは今や超高額コレクターズアイテムとなっています。
草間彌生VSルイヴィトン
2012年と2015年の2回に分けて、ルイヴィトンは「ヤヨイクサマ コレクション」を発表しました。
まず2012年は草間彌生作品に頻繁に登場する「水玉ドット」「網目模様ネット」をテーマに展開。
代表作である「Infinity Net 無限の網」と「Dots Infinity 無限の水玉」にインスパイアされた、水玉模様でおおわれた「ロックイット」「ポシェットアクセソワール」の他パジャマやサングラスなどの生活小物が登場。
続く2015年には草間のもう一つのシンボライズモチーフ「かぼちゃ」に着目。
「モノグラムパンプキン ドット」を配した人気型「キーポル」「スピーディ」「パピヨン」「ネヴァーフル」が登場。
前回同様バッグ以外の財布やポーチ、手帳といった小物類もバリエーション豊富です。
また「モノグラム・タウン」「モノグラム・ウェーブ」などパンプキンドットをアレンジしたスタイルも販売されました。
そして特筆すべきはかぼちゃモチーフに着想を得たゴールドカラーのジュエルボックス「ミノディエール」です。
製作数わずか5点というレア中のレアアイテムです。
LOUIS VUITTON &第8の部屋を彩るアート&アーティスト
村上隆
アートをおもちゃやアニメと同列に並べて見せる「スーパーフラット理論」で知られる、日本を代表する現代アーティスト。
自身が主宰する「有限会社カイカイキキ」のネーミングは「恠恠奇奇 カイカイキキ」が由来。
「勇敢で、強く、敏感」という意味が込められていることは意外と知られていません。
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草間彌生
「水玉」「かぼちゃ」のモチーフで知られる日本を代表する現代作家。
2017年には東京新宿に「草間彌生美術館」をオープン。
自伝映画「草間彌生∞INFINITY」では彼女の半生を知ることができる。
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LOUIS VUITTON &鑑賞前に要チェック!「マークジェイコブズ」
1世紀以上もの年月を経て名実と主に世界のトップブランドとなったルイヴィトンですが、バッグブランドの頂点に上りつめるだけでは満足せずアパレルへの進出を決意する時が来ました。
そしてブランドの舵取りを託すデザイナーとして白羽の矢を立てたのが「マークジェイコブズ」です。
1986年「マークジェイコブス」を立ち上げ、学生時代から働いていたペリーエリスのデザイナーも努めファッション界で着実にポジションを固めてきました。
(立ち上げ時にはオンワード樫山の支援を受けたこともあって、日本に抱く印象は悪くないようで「草間彌生」や「村上隆」の作品が好きだというのは事実のようです)
しかし1993年ペリーエリスで発表した「グランジコレクション」が酷評を受け契約解除されることに。
当時すでにストリート文化にフォーカスし、シルクやシフォンを使ったジェンダーレスなデザインで今なお高い評価をこける名コレクションですが、上品なイメージを打ち出したいペリーエリス経営陣にとってはあまりにも「革新的」だったのです。
移籍先のルイヴィトンでは、1997年SS-2014年SSまでレディースそしてメンズ両方のアーティスティックディレクターを担当していました。
※メンズコレクションは2000年からスタート。キムジョーンズと共同で運営
100年以上の歴史を持つトップブランドの伝統に臆することなく、大胆な変革によってルイヴィトンというブランドそのものを再構築することを実現しました。。
今は「ルイヴィトンを持ちたい」考える人は多いかもしれない、けれど進歩のないブランドは飽きられることを知っていたのです。
カラフルさを加えるために1998年発表したエナメルレザーコレクション「ヴェルニ」は大喝采を持って迎えられました。
そして2001年スティーブン・スプラウスとのコラボレーションを皮切りに始まった、アートとのコラボレーションはルイヴィトンの歴史を買えたといってい画期的な取り組みとなりました。
そして16年の歳月を経てマークジェイコブズは後任「ニコラジェスキエール」に後を託すことになります。
自ブランドに専念したマークジェイコブズは精力的にコレクションを発表。
2021年5月にはアイコニックバッグである「スナップショット」にタイダイ(絞り染)でアレンジしたバージョンを発表。
おなじく日本の絞り染めがインスピレーションのもととなったルイヴィトン2020年新作「LVエスカル」をほうふつとさせます。
ブルー系とピンク系の明るいカラーは、ワクチン開発が進みコロナ渦脱出が期待できる現在の状況を象徴しているかのよう。
思わず手に取りたくなるコレクションです。
リファスタ販売中ヴィトンアイテム紹介「モノグラム柄コスメポーチ」
LOUISVUITTON&を鑑賞して新しいヴィトンアイテムを手に入れたくなった人、はじめてヴィトンを欲しくなった人はぜひ!リファスタサイトをチェックしてみてください!
専用ボックスが付属しギフトラッピングが選べるリファスタなら、バースデーや結婚記念日などのプレゼント、母の日ギフトにも最適です。
今回は「モノグラム柄コスメポーチ」をセレクトしました。
ハイブランドを持つならまずは小物からがおすすめ!
そして毎日使うコスメポーチなら、タフユースに耐えるヴィトンモノグラムシリーズの本領発揮!
長く愛用できること間違いなしです。
ぜひ次のコスメポーチはコチラのアイテムを!
※すでに販売終了の場合もあります。ご了承ください。
LOUIS VUITTON &第8の部屋を振り返って
今回ご紹介した「ルイ・ヴィトンと日本:レザーグッズの伝統」で紹介された「村上隆」「草間彌生」とのコラボレーションの幅の広さに驚かれた方は多いのではないでしょうか。
マークジェイコブズが目指したファッションとアートの融合のひとつの見事な成功例となり、大きな反響を呼びました。
どんなに完成されたデザインであっても、ショーケースに並んだ瞬間から新鮮さという魔法がとけてしまいます。
しかし古臭く思えたか過去のアイテムも、アーティストによる再解釈によってふたたび人々に新鮮な驚きを与えることができることを、二人のアーティストは教えてくれるのです。
LOUISVUITTON&
会期2021年3月19日(金)~5月16日(日)※会期内無休
時間10時~19時(最終入場18時)
入場料無料
事前予約制 ルイ・ヴィトン公式サイト
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