ブランドジュエリー宝石ブランド買取査定エメラルド

エメラルド 「4大宝石 眼と心を癒す緑の宝石」

エメラルド 「4大宝石 眼と心を癒す緑の宝石」

ブランドジュエリー宝石ブランド買取査定エメラルド

エメラルドはダイヤモンド、ルビー、サファイアと並ぶ4大宝石のひとつです。

エメラルドは古代史にもよく登場し、かのクレオパトラを筆頭に歴史上重要人物がエメラルドを愛好してきました。

またプリニウスはじめ古代の歴史家たちが

「目を癒す」

「心に安息をもたらす」

など視力回復やセラピー効果があると期待されています。

本コンテンツではエメラルドの価値を改めて知っていただきたいという願いを込めて

  1. History 人とエメラルドとの歴史
  2. Journey エメラルド原石の産地情報
  3. Grading エメラルドの鑑定基準or評価ポイント
  4. Regend エメラルド伝説的ジュエリー紹介

上記カテゴリ順にエメラルドのすべてについてご紹介します。

History 人とエメラルドの歴史

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  • エメラルドヒストリー 古代から現代まで
  • 歴史に名を残した伝説のエメラルド
  • 合成エメラルドはどのようにして生まれたか?

エメラルドの歴史 古代

古代エジプト文明

有史以来エメラルドは歴史を彩る宝石でした。

記録に残るもっとも古いエメラルド鉱山はエジプトにありました。

紀元前数千年前にさかのぼってエメラルドの採掘がはじまっていたことが発掘調査で証明されています。

ここから近隣のバビロニア、遠くはインドまで運ばれた形跡があります。

またプトレマイオス朝最後の女王クレオパトラは直轄エメラルド鉱山を持っていました。

自分自身そして身の回りをエメラルドで飾り、各国の使者へ渡した手土産はエメラルドでできた宝物でした。

ローマ帝国時代

エジプト王朝滅亡後のローマ帝国時代には、広大な帝国領土から集められた宝石と組み合わせたエメラルドジュエリーが多く作られました。

メトロポリタン美術館(米国)やグレコーロマン美術館(ギリシア)には当時の素晴らしいジュエリーが所蔵されています。

メトロポリタン美術館所蔵 ローマ帝国時代のエメラルドネックレス

古代南米(メソアメリカ)文明

南アメリカ大陸最古の文明「オルメカ文明(紀元前12~4世頃)」から続くマヤ、アステカ、インカ南米先住民族文化は金銀と宝石の宝庫です。

ヒスイをはじめとする宝石や豊富な貴金属資源を素材とした彼らの遺物は世界中の博物館に所蔵されています。

しかし最近まで彼らにとって貴重な宝石はヒスイであり、エメラルドはさほど重要視されていなかったと考えられていました。

スペインによる侵略によって多くの遺物が失われたことが大きな理由です。

しかし米国メイン大学のハドソン博物館にオルメカ文明のころに製作されたエメラルド遺物が確認されました。

1982 年に寄付された通称「エメラルドマン」と呼ばれるエメラルド製の人物像です。

この像が現存するただひとつのコロンブス以前の先住民によるエメラルドになります。

※コロンビアのムゾー鉱山産のエメラルドの可能性はあるが証明はされていない。

エメラルドの語源

不思議なことにエメラルドという名称は古代インドに由来します。

エジプトからインドにエメラルドが伝わったとき

「緑の石」をあらわす古代エジプト語「マフェク」

緑の石を意味する古代サンスクリット語「マラカタ (marakata)」

に変化しました。

この語がギリシアに逆輸入の形で取り入れられ

「スマクラグドス」もしくはラテン語で「スマラグダス」に変化。

最終的に古代フランス語「エスメラルド→エメラルド」が定着しました。

エメラルドの歴史 中世~現代

エメラルドの歴史を変えた新大陸発見

コロンブスによる新大陸発見、その後続く先住民族からの略奪により世界に大量のエメラルドが流出することになります。

ペインの探検家が新世界を侵略した際に略奪されたものの中に、現在コロンビアとされている地域で産出されたエメラルドがありました。

 インカ 族は、既に500年もの間、ジュエリーや宗教儀式にエメラルドを使用していました。 

また金と銀に対して宝石よりもはるかに価値を置いていたスペイン人は、エメラルドを貴金属に交換しました。

 こうした取引により、欧州やアジアの王族たちはエメラルドの壮麗さに目を向けるようになりました。

緑の宝石=エメラルドの図式崩壊

実は古代のエメラルドの中にはほかの宝石が紛れ込んでいました。

色で宝石を分類していた時代にはグリーンベリルやヒスイなども「エメラルド」とみなされていたからです。

エメラルドの鉱物学的特性に成功したのは1798 年、フランス「ニコラス ルイ ヴォークラン」によって成し遂げられました。

 

歴史に名を残した伝説のエメラルド

アステカ文明の大いなる遺産「アンデスの王冠」

メトロポリタン美術館にはインカ帝国最後の王アタワルパが所有していた王冠があります。

通称「アンデスの王冠」と呼ばれ24カラットのエメラルドが輝き、合計442個のエメラルドがセットされています。

スペインの謀略に敗れた王アタワルパの最期は椅子の後ろから鉄輪首を絞める「鉄環絞首刑」という過酷なものでした。

※この処刑方法は本国スペインで1970年代まで使用されていました。2006年公開「サルバドールの朝」に詳しく描写されています。

ハプスブルグ家所蔵2680カラットのエメラルド容器

オーストリアウィーンのホーフブルク王宮宝物殿にはほかに類を見ない希少なエメラルドがあります。

2680カラットものエメラルドから製作された香油などを入れる小型容器(ウンゲンタリウム)です

マリーアントワネットの実家でもあるハプスブルク家が所蔵していたもので1641年フェルディナント 3 世の命によって製作されました。

最長10センチを超える巨大エメラルドはコロンビアのムゾー鉱山産であることが判明しています。

650年続いたヨーロッパ最長の王室ハプスブルク家の栄華をしのばせる至宝です。

合成エメラルドはどのようにして生まれたか?

最初のエメラルド合成成功者「エベルマン」

1848年エメラルドの合成を最初に成功させたのがフランスの鉱物学の権威「ジャックジョゼフエベルマン」です。

鉱石採掘に取り組むと同時にサファイアやペリドットエメラルドなどの人工結晶に成功しました。

功績をたたえてエッフェル塔に名前を刻まれた72人の一人(エコールミリテール面)です。

最期まで秘密を守った「チャザム」

たしかにエベルマンはエメラルド合成に成功したものの、クオリティとコストは販売に見合わないものでした。

そしておよそ100年後の1938年アメリカの科学者「キャロルチャザム」が効率的な上質エメラルドの合成を実現します。

コランダム合成方法をオープンソースとしたベルヌイと異なり、彼は宝石合成をファミリービジネスとすることを選択。

息子トムと二人三脚でアメリカを代表するラボグロウン宝石企業として成功を収めました。

現在チャザム社はルビー、アレキサンドライト、ブルー サファイア、ダイヤモンドやモルガナイトなど様々な宝石を作り出しています。

エメラルド合成の覇者日本

合成エメラルドの質の高さでは日本も負けていません。

京セラ「クレサンベール」そして服部セイコー「ビジョレーブ」はその代表格です。

どちらも製法はチャザム同様FZ 法 (浮遊帯域法)です。

エメラルドと同じ種類の鉱石ベリルを生成し再結晶させる、という製法を前面に出し1975年デビュー時のキャッチフレーズは「再結晶エメラルド」でした。

後発の服部セイコー「ビジョレーブ」は現在は販売されていません。

そのほか米国から輸入していた「ギルソンエメラルド」技術提携を行った「サルマンドールエメラルド」などがありました。

Journey「エメラルドはどこからやってくる?」エメラルドの旅路(鉱山情報)

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南米産の宝石、というイメージが強いエメラルドですが、実は南極大陸以外のすべての大陸で採掘されています。

ここでは世界の主なエメラルドが採れるエリアをご紹介します。

エメラルド産地「エジプト」

エメラルドと人との歴史は古く、はるか紀元前数千年前に始まっていた可能性があります。

世界初の歴史書「歴史(「歴史の父」と呼ばれた古代ギリシアの歴史家ヘロドトス」にもすでに登場していました。

そして歴史上最古のエメラルドの鉱山があったと考えられているのがエジプトです。

少なくとも紀元前数百年前には採掘されていたとされる記録が

「博物誌」(古代ローマの賢人大プリニウス(79年没)による全37巻の書物)

にしるされています。

当時製作されたエメラルドのジュエリーが今も世界各国の博物館に展示されています。

またエメラルドをこよなく愛したクレオパトラは直轄の鉱山を持ち厳重に管理していました。

クレオパトラの死後ローマ帝国の支配下に置かれたのちシカイトは「エメラルドの山」と呼ばれるようになりました。

およそ二千年の時を経て鉱山が再発見されたのは1817年のこと。

探検家であり鉱物学者だったフレデリック・カイヨーの1817年のアフリカ遠征時に、紅海沿岸のシカイト遺跡で発見されました。

紀元前17世紀に使われたとみられる採掘道具も同時に見つかりました。

現在も遺跡発掘は続き、2021年にも新たなエメラルドに関する発見が相次いで報告されています。

エメラルド産地「コロンビア」

世界のエメラルド産出量の7割以上を占めるコロンビアには多くのエメラルド鉱山が点在しています。

もっとも古くから採掘がおこなわれてきたのが(16世紀以前は原住民ムゾー族、16世紀からはスペインが占領)ムゾー鉱山です。

産出量が多いうえにクリアな緑色の良質な石が多くみられます。

ムゾーと並ぶのがチボー鉱山です。

ピュアな緑色を誇り、もっとも価値あるエメラルドとみなされています。

そのほか多くの鉱山があります。

エメラルド産地「ブラジル」

ネオンカラーで知られる「パライバトルマリン」をはじめトルマリン属の宝石資源に恵まれているブラジルですがエメラルドも有望です。

大航海時代にコロンビアで大規模なエメラルドが発見された直後から、ブラジルでは有望なエメラルド鉱床が発見されていました。

現在も金や宝石が多く採掘される「ミナスジェライス州」を中心にエメラルド採掘が続けられています。

ただし100年以上前にさかのぼるブラジル産エメラルドの場合、グリーントルマリンと混同されている可能性があります。

エメラルド産地「ザンビア」

世界最大のエメラルド鉱山「カゲム」を要するのがアフリカ南部の内陸国ザンビアです。

宝石採鉱会社ジェムフィールズがカゲム鉱山に近代的な設備を取り入れ一挙に採掘量が増加しました。

黄色味を帯びた色の石が多く見つかり、ハイジュエリー品質の石はそれほど採れません。

丸みを帯びた結晶も大きな特徴で、エメラルドカットよりもオーバルカットやペアシェイプカットに加工される石が多いほどです。

エメラルド産地「ジンバブエ」

現在最高クラスのエメラルドが産出されると注目を集めるのがジンバブエです。

濃い緑色の透明度の高いサンダワナ鉱山のエメラルドは「サンダワナエメラルド」と呼ばれ珍重されています。

よほどクオリティの低い石以外はオイル含侵されることもないほど完璧なエメラルドが多く産出されます。

エメラルド産地「アフガニスタン」

プリニウスがエメラルドが採れる地として3つの場所を書き残しました。

  1. エジプト
  2. オーストリア
  3. アフガニスタン

です。

アフガニスタンのエメラルド鉱山は北東部「パンジシール渓谷」に存在します。

現在200以上の鉱山が稼働中といわれており、もっとも有望視されている採掘エリアです。

注目される背景には、近年非常に質の高い原石が多く発見されるようになったことがあります。

最高品質のコロンビア産に匹敵する透明度を誇り含侵処理の必要がありません。

記憶に新しいのが2015年クリスティーズに出品された10.11 カラットのエメラルドリングです。

3億円超え(1756千香港ドル)で落札されたこちらのリングは、一切の化学処理が加えられていませんでした。

エメラルド産地「オーストリア」

古代ローマ時代にエジプトと並びエメラルド鉱山が存在した場所がもうひとつあります。

それがオーストリアザルツブルク州のハバハタール渓谷です。

海抜2千メートル以上という地理的条件をものともせず、ローマ人によって採掘されてきました。

コロンビアのエメラルド発見後は存在感が薄くなりましたが、ヨーロッパ各国の王冠にはこの地のエメラルドを見つけることができます。

渓谷全域が国立公園となった現在も、年間50平米の採掘がおこなわれており鉱物コレクターに人気です。

また河川では観光客が自由にエメラルド探しを楽しんでいる光景が見られます。

Grading エメラルドの評価ポイント

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  • エメラルドの評価ポイント「カラー」「カラット数」「透明度」「非加熱」「化学処理の有無」
  • オークション会場をざわつかせた超高額エメラルド

エメラルドはどのような評価ポイントで価格が決定されるのでしょう?

エメラルドの価値を決めるもっとも重要なポイントは

「緑色の強さ」

です。

しかしそのほかにも価格を左右する要因があります。

また歴史的に価値あるエメラルドジュエリーは高く評価されています。

ここでは

  1. エメラルドの宝石としての特徴
  2. エメラルドの評価ポイント
  3. オークション会場を沸かせた超高額エメラルド

についてご紹介します。

そもそもエメラルドとはどんな宝石?

エメラルドは何からできている?

鉱物学的な分類ではエメラルドはアクアマリンと同じ「ベリル」という種類に属する宝石です。

ベリルを構成する4元素(シリコン、アルミニウム、酸素、ベリリウム)のうちベリリウムは地球の地殻においては希少物質に該当。

さらにエメラルドの明るい緑色のもととなる「クロム」「バナジウム」も地殻における含有量はごく少量です。

そのためエメラルドが結晶化されるのは非常に不安定なマントル内部。

他のベリル種の宝石よりも衝撃に弱いデリケートな石であるゆえんです。

エメラルドである条件は「緑であること」

同じベリルの中にはエメラルドとと同じく緑色の石があります。

それらは「グリーンベリル」と呼ばれ、宝石としてのランクはエメラルドよりも格段下になります。

その理由の一つが酸化鉄などクロムやパなじ有無由来の緑色ではなく、あまりクリアな発色にはなりません。

エメラルドとして認められるためには、十分な濃さと彩度を持つ「緑色」が要求されます。

そのため数千万円クラスの最高級エメラルドの場合、GIAのほかSSEF(スイスジェモロジカルインスティチュート)など権威ある鑑定機関の調査レポートが付属することがほとんどです。

日本人エメラルドハンター

実は日本には世界的に有名なエメラルドハンターが複数名存在します。

人気テレビ番組「マツコの知らない世界」で紹介された「40万カラットの在庫を持つ」清水雅弘さん

同じく人気番組「情熱大陸」に登場した「Honoka’s Emeralds」主宰「川添微」さん

が決して治安が良いといえないエメラルド鉱山現地でエメラルドを探す雄姿に感動したかたは多いことでしょう。

しかし何といっても圧巻は「早田英志」さんです。

航空会社を経てエメラルドビジネスにのめりこみ、現地のギャングと渡り合いながら日本人エメラルド王の異名を持つまでに。

自主製作映画「「エメラルド・カウボーイ」ほか多数の著書やブログで語られる冒険譚は必読の面白さ。

是非チェックしてみてください。

エメラルドの評価ポイント

エメラルドは「カラー」で評価される

結論を先に申し上げれば

エメラルドの価値=緑色の強さ

になります。

もちろんカラーストーンの場合、特徴となるカラーの強さ

  • ルビーなら赤
  • サファイアなら青

が求められますが、エメラルドも同様に「はっきりとした緑色」が求められます。

  1. 具体的な色の評価ポイントは
  2. 鮮やかな色で暗すぎない色調
  3. 帯青緑色から純粋な緑色
  4. 透明度が高いもの
  5. 色が均質
  6. 目に見える色帯が無い

もし上記条件に合わない、たとえば「黄色み」「青み」が強い石はエメラルドとはみなされません。

エメラルドの色を決定する「クロム」「バナジウム」「鉄」の絶妙な配合のなせる業です。

またエメラルドの外観は、それが採掘された鉱山と関連していることがあります。 

たとえば

  • コロンビア産のエメラルドはピュアなあたたかみのある緑色
  • ザンビア産のエメラルドは冷たさを感じる青みがかった緑色

といわれています。

とはいえエメラルドの色は鉱山内でもさまざまで、一概に断言することは不可能です。

エメラルドは「透明度(クラリティ=インクルージョンの有無)」で評価される

多くの場合エメラルド内部には「肉眼で見える」程度の不純物=インクルージョンが含まれています。

人気の高いクリスタル結晶「ガーデンクオーツ」までいかずとも「苔や庭園」に例えられることもあります。

 とはいえインクルージョンが透明度とクラリティにマイナスの影響を与えている場合は、石の価値は大幅に下がります。

透明度が高くクリアなエメラルドは非常に希少価値が高いものです。

 

エメラルドは「加熱or非加熱」で評価される

エメラルドは加熱処理されることはまずありません。

ただしまれにオイル含侵処理が行われる際に加熱方法が選択される場合があります。

エメラルドは「化学処理の有無」で評価される

大きく評価に影響しない化学処理「オイル含侵」

エメラルドはほかの宝石に比べるとインクルージョンや内部クラック(ひび割れなど)が多くみられます。

そのためシダーウッドオイル(主に針葉樹から採取したオイル)を使用した「オイル含侵」が古代から用いられてきました。

屈折率がよく似たオイルをインクルージョンや内部クラックにしみこませると肉眼では見えにくくなります。

一般的には「エンハンスメント=宝石の持つ本来の美しさを引き出すために行われる」として理解される方法です。

オイル含侵以外の化学処理について

オイル含侵ではカバーできない、あるいは飛躍的外観的向上を目指した化学処理を「トリートメント」と呼びます。

オイル含侵のようなエンハンスメントをメイクアップ、トリートメントを美容整形と理解するとわかりやすいでしょう。

エメラルドのトリートメントの場合は

  1. パーム油(液体ではなく半固形オイル)含侵
  2. イヒューダ処理(鉛ガラスを充填する)

などの方法がよく見られます。

また石の表面なめらかではない場合、エメラルドの粉末やエポキシ樹脂で改良されているケースもあります。

エンハンスメント鑑定基準

このような状況を鑑みて世界的な鑑定機関GIAやGRSではクラリティ処理(クラリティの程度ではない)についての等級付けサービスがスタートしました。

たとえばG1Aのクラリティ処理等級は以下の通りです。

  1. F1 minor 軽度 わずかなオイル含侵など
  2. F2 moderate 中程度
  3. F3 significant 重度

※「NON=未処理」を意味する

もちろん基本的には良質な石ほど改変する必要はありません。

したがって化学処理が少なければ評価は高くなります。

化学処理が不要な希少エメラルド

ほとんどのエメラルド原石内部にはひびや不純物が含まれています。

すべての欠点をカバーするようなカットはまず不可能。

そこで上述のように適正なオイル含侵処理については評価に影響することはありません。

しかしまれに一切の化学処理を必要としない希少エメラルドがあります。

以下のエメラルドカットだけで完全なエメラルドとしてその姿を現すことができます。

  1. ジンバブエのサンダワナ鉱山産
  2. アフガニスタンのパンシール鉱山産
  3. ブラジル産最高品質
  4. コロンビア産最高品質

エメラルドは「カット」で評価される

エメラルドは内部に不純物や亀裂がおおいゆえに他の宝石に比べてもろい傾向があります。

耐久性を保つようにカットされていない石は日常動作程度の衝撃で割れてしまうかもしれません。

したがってもっともカットが難しい宝石のひとつです。

またエメラルドと呼ばれる条件である緑色は均一に広がっていないため、最大限美しいカラーを引き出せるよう注意が必要です。

エメラルドは「カラット数」で評価される

エメラルドはミュージアム級の何千カラットもの石の報告例がいくつもあるように大型化する宝石です。

しかしエメラルドはほかの多くの宝石と異なり、常に不安定な丈夫なマントルで結晶化します。

そのため内部に不純物やひび割れが多くなり、カット後は1カラットを切る石がほとんどです。

とはいえ「サンダワナエメラルド ジンバブエサンダワナ鉱山」は別格です。

ほとんどが0.25カラット以下ながら鮮やかな緑色を誇り、高い評価を受けています。

オークションをざわつかせた超高額エメラルド

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ショパール落札!6,225カラットのエメラルド「インソフ」

6,225カラットのエメラルド「インソフ」がザンビアで採掘された時大きなニュースになりました。

現地の言葉で「象」を意味するこの巨大エメラルドは、世界最大のエメラルド鉱山カゲムで採掘されました。

採掘権を握るジェムフィールズを最初に落札したのはインドで三代続く老舗宝飾企業。

そして2018 年に再度出品された時にショパールが購入。

残念ながらどちらのオークション時にも金額は公表されませんでした。

お抱えの職人たちによって新たなジュエリーに生まれ変わる日が楽しみです。

インドマハラジャが所有!エメラルド製眼鏡

コロンビアエメラルドとゴルゴンダダイヤモンド製のなんともゴージャスなメガネがサザビーズに登場しました。

1980 年代にヨーロッパのバイヤーが購入後行方が分からなかったものの2021年オークションに登場。

予想価格レンジは200万~340万ドルでした。

残念ながら落札されなかったものの現在もサザビーズ コレクションに残り再登場が待たれるところです。

エカチェリーナ2世所有!インペリアルエメラルド 

2019年クリスティーズで430万ドルで落札されたエメラルドがロシアロマノフ王朝ゆかりのエメラルドジュエリーです。

1790年頃にロシアの女帝エカチェリーナ2世が取得したとされるコロンビア産107カラットを誇りました。

ロシア革命時に国外に流出した後は1927年にカルティエが購入。

もとはスクエアカットであったこのエメラルドは1954年にインクルージョンをのぞくためにペアシェイプにリカット。

同年ロックフェラー財閥に落札されました。

世界最高額!ドナースマルクティアラ

現在ティアラとしては世界最高額レコードを保持しているのがドナースマルクティアラです。

1900年貴族の依頼でショーメが制作したティアラで、使われたエメラルドはなんと500カラット以上。

総数11個のペアシェイプエメラルドは最高品質のコロンビアエメラルドでした。

エメラルドと間違えやすい宝石リスト

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グリーンサファイア(モース硬度 9.0)

ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇るコランダム系の緑色を持つ石の総称。

コランダムは赤色害はすべてサファイアと称されるため、こちらもグリーンサファイアと呼ばれる。

青色以外のファンシーカラーサファイアと呼ばれる石の中でも人気の石。

グリーントルマリン(モース硬度 7~7.5)

カラーバリエーションでは他の宝石の追随を許さないトルマリンにも見事な緑色の石がある。

グリーントルマリンはエメラルド大産地南米でもよく混同されてきた。

はっきりと区別されるようになったのはようやく19世紀に入ってからだった。

デマントイドガーネット(モース硬度 6.5~7.0)

ツァボライトとおなじくガーネットに属しながらもグループが異なる緑色の石。

(ツァボライトはグリーングロッシュラー デマントイドはアンドラダイト)

若干ツァボライトよりも硬度は低いものの、屈折率と分散度はダイヤモンドにもたとえられるほど。

またオパールのようなイリデッセンス(遊色効果)を持つ石も報告されている。

ツァボライト(モース硬度 6.5~7.5)

「グリーングロッシュラーガーネット」とも呼ばれるツァボライトは緑色のガーネット。

デマントイドガーネット同様に屈折率が高く不純物が少ないためエメラルド以上ともたたえられる美しい緑色を持つ石。

ペリドット(モース硬度 6.5~7.0)

ペリドットはかんらん石とも呼ばれ独特の黄緑色が特徴。

薄闇の中輝きを失わないペリドットは古代エジプト人が「ラー=太陽神の宝石」として珍重した。

採取地は紅海に浮かぶザバルガド島。

ペリドットもよくエメラルドと混同されてきたがそのもっとも顕著な例がドイツのケルン大聖堂。

安置された東方の三賢人の祭壇には200カラットのペリドットが使用されているが長くエメラルドと信じられていた。

Regend エメラルドを買うならどのブランド?名作ジュエリーを知りたい!

ブランドジュエリー宝石ブランド買取査定エメラルド

  • 名品が豊富なブランド
  • 語り継がれる伝説のジュエリー

価値ある宝石はいつの世も換金性の高い資産として受け継がれてきました。

他国ほどジュエリーや宝石をめでる文化が成熟していない日本国内にも、リセールショップの増加により売買がしやすくなりました。

現在新興国の富裕層が形成されつつあり、宝石ジュエリー市場はますます勢いを増しています。

「高額査定」が望める条件をそなえた宝石は、いざというときの心強い味方となってくれるでしょう。

またジュエリーの評価査定においては、名門ブランドのジュエリーであることも大きな強みとなってくれます。

ここではエメラルドの名品を世に送り出してきたブランドとして「ブルガリ」をピックアップしました。

また「エリザベステーラーのブルガリ製エメラルドジュエリー」についてもご紹介します。

ブランド紹介!エメラルドを買うなら「ブルガリ BVLGARI」

色石の魔術師「ブルガリ」

エメラルドを手に入れたいと思ったらまずはブルガリのコレクションをチェックしましょう。

みずからを「カラートレジャー」と自認する程にカラーストーンジュエリーを得意するブルガリには粒よりのエメラルドがそろいます。

惜しげもなく大粒のカラーストーンを配し、大胆なデザインと時代に合ったニュアンスを兼ね備えたブルガリジュエリーの真骨頂。

一度手に取ったら最後手に入れずにはいられません。

ギリシャローマの伝統と革新

意外なことにブルガリ創始者の「ソリティオブルガリ」はギリシャ人。

1884年に一念発起してローマにわたりブルガリをスタート。

ブルガリジュエリーの最大の特徴であるイタリア伝統デザインを取り入れながら現代的なムードに仕上げます。

ゴールドジュエリーからカラーストーンへ

もともとはイタリアンジュエリーの王道ゴールドジュエリーをコレクションの核としていました。

しかし1950年以降大胆な石使いのジュエリーを次々と発表。

現在も「色石の魔術師」としてイタリアンジュエリーをリードする存在です。

ブルガリ伝説のジュエリー

ブルガリによるジュエリーアーカイブには多くの名作が存在します。

しかし販売された後は公の場に姿を現すことなく幻の存在となったものも少なくありません。

今回はオークション史に残る「エリザベステーラー所有エメラルド」ついてご紹介します。

リチャードバートンが贈ったエメラルドとダイヤモンドのネックレス

ハリウッドを代表する絶世の美女といえばまず名前が挙がるのがエリザベステーラーです。

そして2度のオスカーに輝いた大女優は世界でも指折りのジュエリーコレクターでもありました。

8度の結婚経験のなかで2度結婚したリチャードバートンによれば

「リズが知っているイタリア語はブルガリだけ」

そんなエピソードを裏付けるように、1964年の婚約発表時にはブルガリのエメラルドジュエリーを選びました。

中でも強い輝きを放つのがエメラルドとダイヤモンドのネックレスです。

16個のクッションカットのエメラルド(15個がコロンビア 1個がジンバブエ)がダイヤモンドとともに連なっています。

エリザベステーラー以外に受けこなせる人はいないと思わせるゴージャスなデザインです。

エリザベステーラーが亡くなった後の2011年12月13日クリスティーズで「6,130,500米ドル」をマークしました。

この時のオークションでは一連のエリザベスコレクションが放出されましたが、このネックレスは最も存在感が強いジュエリーでした。

きっと持ち主だったころのエリザベステーラーは、ネックレスを見るたびに彼らの出会いの場となった映画「クレオパトラ」を思い出していたことでしょう。

 査定担当からのメッセージ

ジュエリーを手放す時

そして新たなジュエリーを迎え入れる時

いつも思い出してもらえる存在であり続けたい、これが私たちの願いです。

(宝石名)担当 (担当者名)からのメッセージ

「」

何度でもリファスタに戻ってきてほしい、こちらのコンテンツからその思いが伝わればさいわいです。

 


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