今回は緊急事態宣言を受けて、今後の新型コロナウイルス感染のリスクと対策とマーケットの動向について解説してまいります。
緊急事態宣言について
日本でも4月7日に緊急事態宣言が出て、ようやく終息の目途がついてきたように見受けられます。
この安倍首相はこの緊急事態宣言の発出表明会見にて、その目的を「国民の行動を変える」と言いました。
この意味は、感染の収束に成功した中国や台湾の具体例を見ると、人との接触の制限という成功例を取っていますので、おそらく日本も収束に向かうことでしょう。
ですから、安倍首相は2週間を目途に感染者数の漸減を目指し、残りの2週間で撲滅を図るという勝算があるから言いきっていると思われます。
文句や不満がある人は数多くいると思いますが、コロナ感染が1年も2年も続くよりはましと考え、文句を言わずに従いたいと思うのが普通です。
中国は本当にコロナを抑え込めたのか?
中国は、このサイトでも散々に書いたように、医療従事者と施設が圧倒的に不足していますので、そもそも感染者を把握ができないはずです。
国家が終息したと言っているので信じるほかありませんが、弊社的には全く信用していませんし、皆さんも同じ思いではないでしょうか。
民間向けの病院では、来日した中国人のほとんどがドラッグストアに殺到することからもわかるように、お医者さんにかかるのも一苦労な状態です。
日本政府が中国人観光客向けビザの発給を緩和したとはいえ、年収500万以上で来日できる中国人は、人口14億人のうち1割程度にすぎません。
1割でさえも病院にかかるのに苦労し、残りの9割は予防薬も買えない状態で、「コロナが終息した」とどの口が言えるのか本当に不思議です。
ほとんどの人が検査できない状態だから「収束」したというのであれば理解できますが、「終息」したと言っています。
この国を信用するのは、そもそも無理があるのです。
「ありがとう」作戦
このときのコツは、会う人、会う人に「今日も人との接触をしないでありがとう」、「出かけないでありがとう」と言うことです。
人は「ありがとう」と言われれば気分がよくなるものですし、また本来は人と会ってはいけないのに、「ありがとう」と感謝されれば気恥ずかしくなり、もう外に出ないようにしようと思う生物だからです。
正義感を丸出しにして人に「外出しちゃダメだよ」なんて注意をしていたら、いつかぶん殴られるでしょう。
人にはそれぞれの事情があり、自分だけが正しいと思って他人に注意するのは傲慢以外の何ものでもありません。
相手も自分も悪いことだと知りながらも外出しているので、嫌味たらしく「外出しないでありがとう」と言うのではなく、心からそう言えば、多分まともな神経な人は外出をしなくなるでしょう。
花冷えの候
日本には「花冷え」という、風流な古来の言い方があります。
この言葉、いい得て妙であり、この花が「桜」を指すのは日本人なら誰もが想像がつくものです。
桜が咲く季節になると気候が冷えるというのは事実としてあります。
つまり、春の日差しに日中はなりますが、朝晩はまだ冷えるということです。
都会ではエアコンなどで温度管理をしているのであまり感じないでしょうが、この寒暖差は免疫の大敵になります。
最近は都心でも温度差が10度以上あるときがありますが、これは体力を奪う根源です。
人間の平熱はたいてい36.5度でしょうが、これよりも温度が上昇すると身体は汗などをかいて体温を下げようとし、逆に冷えると体温を上げるために内臓などが動くようになります。
つまり、体力を奪う=免疫が落ちるという事態になるのです。
これがここ最近、東京都を中心とした都市部で感染者が急増をしている理由の一つだと考えられます。
暖冬の春は冷え込む
桜の開花がだいたい3月20日ころ、その2週間後に感染者が急増をしてきている事実を考えると、この季節特有の寒暖の差で体力が奪われ発症する人が多いという考察もできます。
若い人、特に20歳以下の発症率が2%以下なのは、免疫が強いから発症しにくいのであり、逆に既往症がある人は免疫が低下しているので発症しやすいのでしょう。
一般に暖冬のときは春がものすごく寒く、東京での雪のリスクもまだ消えていないと思われます。
そしてここ最近、風が強いことが大きいです。
この時期の北から吹いてくる風が乾燥していることが挙げられるでしょう。
湿度計など見ていると、冬の時期と同じような湿度50%以下になっていることがほとんどです。
一般的にインフルエンザは、湿度が60%以上になるとウイルスが飛ばないので感染リスクが低減すると言われていますが、この時期の冷たい乾燥した風が湿度を低下させ、おそらくコロナ感染者を増大させているものと考えられます。
春眠暁を覚えず
中国唐代の詩人、杜甫に「春眠暁を覚えず」という詩があります。
春は眠いという意味で、春に居眠りをしていると「春眠暁を覚えずだね」と言われるのはこれに由来します。
皆さんこの季節、夜寝るときのお布団に苦労しませんか?
真冬のように温かいお布団はいらず、夏のようなお布団で寝れば寒い、お布団を固定するとある日は寒く、ある日は暑く感じないでしょうか。
科学的にいえば、体温が一定ではないと体内は体温を固定しようとして、内臓や血流などが大きく動き、結果として熟睡できません。
熟睡できないのですから、昼間は眠くなるのが当然です。
これが免疫と体力を奪い、コロナに罹患しやすい体になるわけです。
五月病と田植え
新入社員が五月病を発症するのは、結局春の不順な天候と緊張で神経が爆発してしまうからでしょう。
五月病対策などは、しっかりと睡眠をとれる体制を整えることが大事で、これはコロナも同様です。
つまり安倍首相の発出は理に適っており、ゴールデンウィークの連休前後には寒暖の差が収まってきます。
この連休が存在するのは田植えの季節だからであり、稲は寒暖の差に弱いので、その差がなくなる時期に田植えを開始するのです。
こうやって考えていくと、ほぼこの感染拡大は収まるだろうと想像がつくのです。
コロナ対策については「BBC」のサイトがよく説明していますので、対策が不十分だと思う方は読んでいくとよいでしょう。
https://www.bbc.com/japanese/52137815
引用元:BBC
マーケットの動きについて
マーケットは本コラムの予測通りの動きを見せています。
気をつけるべきは、実は経済の落ち込みはそれほどではなく、現状の株価も金価格も売りすぎ状態ということです。
金も株も、コロナ感染に目途がついたからではなく、割安だから上昇しているのです。
これをコロナの感染が拡大したから売りなんてやっているとそのうち手痛い目に合うでしょう。
安いなら買うだけの話です。
金も再び低金利になったことに加え、緩和も行ってドル安なのですから、ドル建てで1,900ドルを目指すような動きになるでしょう。
1,900ドルとは、リーマンショック後に出した史上最高値です。
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