ブライトリングは1884年創業のスイスの機械式時計ブランド。
今回はブライトリングの歴史やアイコンアイテム、手に入れる際のポイントなどをお伝えします。
ブライトリングとは
武骨かつ、ロレックスやオメガとは一線を画す雰囲気を醸し出すブライトリング。
「プロフェッショナルのために、時計ではなく計器であり続ける」をモットーに、パイロットウォッチやダイバーズウォッチをはじめ、さまざまなモデルが世界中で高く評価されているブランドです。
特に飛行機産業に目を向け開発し、独自の進化で特許を得たクロノグラフを持ち得ています。
また自社で航空イベントを企画したり、自社でも複数の飛行チームを編成していることでも有名です。
*クロノグラフ…ストップウォッチ機能を備えた懐中時計または腕時計
ブライトリングの歴史を知ろう
まずはブライトリングの歴史を見てみましょう。
創業期
創業は1884年。
創業者のレオン・ブライトリングは熟練の時計製造者で、サンティミエの工房でタイムピースや高度な計測器を製作していました。
レオン・ブライトリングの功績は、何と言ってもクロノグラフの開発です。
当時の産業界や軍隊、科学技術あるいはスポーツ組織でも需要が伸びていたクロノグラフに照準を合わせて開発を進め、1889年にはシンプルなモデルで特許を得ています。
ここからがブライトリングの歴史の始まりです。
ちなみに快適な交通手段として自動車が登場し始めた1905年、レオン・ブライトリングは時速15kmから時速150kmの任意の速度を測定できるシンプルなタイマー兼タキメーターの特許を取得しています。
そして、それが当時スイス警察の速度取締りに採用されました。
もっとも当時の市民はうれしくはなかったかもしれませんが…。
2代目からの歴史
1914年、レオン・ブライトリングが逝去し、息子のガストン・ブライトリングが30歳の若さで跡を継ぎます。
ガストンは父のクロノグラフへの飽くなき情熱を引き継ぎ、1915年にリューズの上部にもう一つ別のプッシュボタンを備えた、当時としては珍しいクロノグラフ腕時計をリリースしました。
ところが彼は1927年7月にわずか43歳で急遽。
息子のウィリーは父の偉業を継ぐには14歳と若すぎたため、5年間は外部の人間がチームを組んで会社を運営し、その後ウィリーが事業を引き継ぎました。
そして1934年、ウィリー・ブライトリングはクロノグラフの機能を高め、世界初のリセット機能を備えたツープッシャータイプのクロノグラフ腕時計の特許を得ました。
さらなる高みを目指し航空産業へ
1938年、ブライトリングはユイット・アビエーション部門を設立。
軍事航空や民間航空に課せられる厳しい条件をクリアし、多くのオンボードクロックや同部門が航空機パイロット向けに開発したクロノグラフ腕時計は瞬く間に軍事パイロットの注目を浴びて英国王立空軍(イギリス空軍)から大量発注を受けました。
1943年前後には第一級の品質や優美さ、そしてディーテイルへの配慮をベースとした軍用ではなく民間用のクロノグラフを発表。
ステンレス・スチール製とソリッドゴールド製を用意した、直径38㎜のエレガントなデザインの「プルミエ」もまたブライトリングのもう一つの金字塔となりました。
1952年には「航行(ナビゲーション)」と「タイマー」の混成語が由来の「ナビタイマー」をリリース。
象徴的な航空用計算回転尺付きの機械式クロノグラフは、世界中のパイロットに愛用されます。
ブライトリング、宇宙へ
1950年代にはウィリー・ブライトリング就任25年を記念して、防水性20気圧(200m)のケースを持つダイバーズウォッチ「スーパーオーシャン」をリリース。
1962年には宇宙飛行士スコット・カーペンター設計の「ナビタイマー」がオリジナルクラシックラインに加わりました。
その年の5月24日には、宇宙飛行士スコット・カーペンターが使用しているブライトリングの時計が宇宙船オーロラ7号とともに宇宙へと旅立ちます。
ブライトリングに惚れ込んだ有名人たち
このころ、ブライトリングの時計を腕にはめたセレブリティはスコット・カーペンターやショーン・コネリーだけではありません。
伝説的ジャズトランペット奏者のマイルス・デイヴィスもその一人です。
またそのほかにも多くの著名人がブライトリングの腕時計を愛用しています。
ブライトリング家は絶えるも事業は引き継がれる
ウィリー・ブライトリングは伝統を支持する偉人と見なされていましたが、1970年代には体調を害し、二人の子どもも幼かったため1974年にアーネスト・シュナイダーに事業を売却します。
その後まもなくウィリーは逝去しますが、アーネスト・シュナイダーは2017年までブライトリングの遺産を守り続けました。
以後も現在に至るまで、世界の高級腕時計ブランドとしての地位を確立し多くの時計愛好家から支持される作品を提供し続けています。
なぜブライトリングは支持されるのか?
高級腕時計ブランドには、ロレックス、オメガ、ブルガリ、ゼニス、タグ・ホイヤー、IWC、フランクミュラー、ウブロなどさまざまなブランドがあります。
その中で特に30代から40代の男性からブライトリングが絶大な支持を得ているのはなぜなのでしょうか。
それは、30代から40代の仕事をがむしゃらにやってきた男性がふと人生を振り返り、自分へのご褒美と仕事への新たなモチベーションを得るために高級腕時計を買おうと思ったとき、不思議と心にフィットするからでしょう。
ブライトリングが持つ重厚感とこれまでの人生の重みがちょうどよく重なり、人はブライトリングを選ぶのです。
「プロフェッショナルのための計器であり続ける」というモットーを持つ高級腕時計ブランドであり、古くからパイロットウォッチとして高く評価され続けている技術と優れた品質や信頼性の高さについては改めて言うまでもありません。
ロレックスやオメガは王道すぎて避けたい…。
フランクミュラーやIWCの品の良さより腕に付けたときのインパクトが欲しい…。
などと考えているうちに、多くの人は洗練されたデザインとその重厚感に魅せられブライトリングを手に取ります。
もう一つ大事なこと
それは仕事用としてもプライベート用としてもカジュアルに使えるデザインで、多くの場面で活躍する腕時計であることです。
高級感のある輝きがあなたの人生のあらゆるシーンを彩ってくれます。
ブライトリングの腕時計は厚みやボリューム感はありますが、仕事の邪魔はしません。
大事に使えば一生の付き合いにもなり、人生の思い出を共有する存在になります。
そんな時計だからこそ、多くの高級腕時計ファンから支持され続けているのではないでしょうか。
人生の友として選びたい、それがブライトリングの腕時計です。
ブライトリングのコレクション
以下に歴史あるブライトリングのコレクションを少しだけ紹介いたします。
ナビタイマー/NAVITIMER
1952年の登場以来、航空分野の世界で最も愛用される機械式クロノグラフ。
価格帯(参考) ¥500,000~¥4,675,000
アビエーター8/Aviator 8
ブライトリングの著名な航空計器のデザイン的DNAと往年のパイロットウォッチの機能的な特徴を現代的に解釈、融合した空のブライトリング。
価格帯(参考) ¥600,000~¥4,620,000
スーパーオーシャンヘリテージ/Super Ocean Heritage
ブライトリングの60年以上にもなるダイバーズウォッチの分野での業績を称える存在。
価格帯(参考) ¥577,500~¥1,012,000
スーパーオーシャン/Super Ocean
驚異的な防水機能、視認性の高い洗練された外観と優れた装着性は、レジャーダイバーや時計愛好家から高く評価される。
価格帯(参考) ¥429,000~¥726,000
プリミエ/Premier
ブランドの誇り高き伝統にふさわしい品質とパフォーマンス、そして時代を超越したデザインが特徴。
価格帯(参考) ¥506,000~¥3,025,000
アベンジャー/Avenger
アベンジャーシリーズは航空分野のパイオニアたちによるヘリテージにインスパイアされた現代のパイロットウォッチ。
価格帯(参考) ¥418,000~¥726,000
クロノマット/Chronomat
力強く機能性に溢れるデザインと高いパフォーマンスを合わせ持ち、パイロットのためのみならず都会にも映える優れたパートナー。
価格帯(参考) ¥946,000~¥1,925,000
プロフェッショナル/Professional
パイロットをはじめとするあらゆる冒険家の完璧なパートナーとして驚異的な耐久性、信頼性、パフォーマンスを兼ね備える。
価格帯(参考) ¥506,000~¥1,111,000
ギャラクティック/Galactic
自分らしさを追求したい、女性らしいエレガントなレディースコレクション。
価格帯(参考) ¥632,500~¥1,353,000
各モデルの日本仕様
ブライトリング オフィシャルサイトはこちらになります。
https://www.breitling.com/jp-ja/watches/
また正規販売店はコチラにてご覧ください。
https://store.breitling.co.jp/
※2020年4月現在
ブライトリングを手に入れるなら
実際にブライトリングの腕時計を手に入れたい…。
そんな方は、まずはウェブ検索を行い、自分の好みに合うコレクションをリサーチすることをお勧めします。
あるいは雑誌でもよいでしょう。
「今年の時計10点」などには必ずと言っていいほどブライトリングは名を連ねます。
たまたま見つけたブライトリングの腕時計に一目惚れしてしまったとしても、ほかのモデルやコレクションを見るとそちらに魅かれることも…。
しっかりと下調べをした段階で次のステップに進むことをお勧めします。
新品か中古品か…
次に検討すべきは、新品を購入するか、中古品を購入するか、あるいは予算を先に決めてその両方でベストなものを選択するかです。
十分に検討した上で気に入ったモデルの候補を数点に絞り込み、正規販売店などで実際に実物を見て試着をしましょう。
写真では伝わりにくい重量感やフィット感、細かなデザインの違いや色の鮮やかさ、つや感などを確かめて予算内でベストなものを決めてください。
あとは購入です。
正規販売店は金額的には多少高いかもしれませんが信頼性は確か、かつメンテナンスについても同様です。
インターネットなどでの購入は予算よりも安い金額で買えたり、ポイント還元があったりしてお得な場合もありますが、その際も信頼できるお店を選びましょう。
高級腕時計は中古品でも状態がよい物であれば、購入価格が下がり結果として満足のいく買い物ができることもあります。
いずれにしても、自分の納得する形で最高の一品を手に入れてください。
最後に
ブライトリングの腕時計購入検討中の皆様に、ブライトリングとの素晴らしい出会いがありますようにお祈り申し上げて、締めの文章とさせていただきます。
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