2020年10月最新情報「~STARS展~村上隆作品紹介」

STARS展!村上隆出展作品全リスト

STARS展もうごらんになりましたか?

日本を飛び出し世界のアート界から絶賛されている6名のアーティスト

  1. 草間彌生
  2. 李禹煥(リ・ウファン)
  3. 宮島達男
  4. 村上 隆
  5. 奈良美智
  6. 杉本博司

かれらの代表作品が一度に鑑賞できるまたとないチャンスです!

コロナ感染拡大防止の影響で2020年度中の開催が危ぶまれていただけに、開催スタートのニュースはアートファンにとっては大きな喜びでした。

ではここで今回出展された「村上隆」作品についてご紹介いたしましょう。

いわずと知れたスーパーフラット理論、日本のオタク文化を全世界に広めた立役者です。

↓コチラもぜひご覧ください!

村上 隆/Takashi Murakami

※本記事内のすべての写真はリファスタ撮影。無断転載はお控えください。

「Ko2ちゃん」

STARS展トップバッター「ココちゃん」。実際に目にするとアート以外の何物でもない精巧に作られすぎた美少女フィギュア

「Project Ko2 プロジェクト・ココ」の代表作フィギュア。

海洋堂所属フィギュア造形師「BOME」とタッグを組んだ最初の作品です。

※BOMEの本名はシークレット。ちなみにいつも「帽子とメガネ」姿だったことが名前の由来

村上隆のデザインを図面に起こし造形するBOME自身、世界最高の美少女フィギュア職人として世界的なビッグネーム!

約2.5メートルのサイズ感に圧倒されます。

まだ美少女フィギュアに偏見が強かった時代に、アート性革新性に着目した村上隆の眼力の鋭さはさすがに当代一流の現代アーティスト。

「マイ・ロンサム・カウボーイ」

観客は挑発する村上隆の意図を無視してポーズの造形美に注目すべき

15,161,000米ドル(当時のレートで約16億円)という高額落札をオークションでマークしたことでよく知られている作品です。

製作の背景にはさまざまな「ロンサムカウボーイ」がまるでコラージュのように重なり合います。

ポップアートの第一人者アンディ・ウォーホルが制作した映画「ロンサムカウボーイズ」のシーン

映画「さまよう青春」で「ロンサム・カウボーイ」を歌いながらエルビス・プレスリーが取るポーズ

https://www.youtube.com/watch?v=VF4MYt7Ke-0

もしかしたら自分の中のロンサムカウボーイが重なるかも?

「ヒロポン」

少年時代の村上隆の救世主アニメ文化への感謝と尊敬が込められた作品

「マイ・ロンサム・カウボーイ」の2代目としてみなされている美少女フィギュア作品です。

巨大な乳房からの母乳の縄跳びをする美少女フィギュアは、マイ・ロンサム・カウボーイと対をなす表現となっています。

ヒロポンは女性差別の批判などの意味を込めた作品とみなされがちですが、本人曰くアニメ作品のオマージュなのだそう。

ちなみに現在村上隆率いる「カイカイキキ」は改名する前は「ヒロポンファクトリー」と名乗っていました。

「阿像」「吽像」

サイズ感のインパクトに圧倒されつつも表情や本体の質感を鑑賞したい
現代の金剛力士像にはスタイリッシュな要素が必要

天井一杯の高さの赤の「阿像」青の「吽像」東日本大震災の鎮魂、復興の思いにより制作された作品。

このような対をなした金剛力士像(仁王像)は、伽藍の守護神として大阪の四天王寺など多くの寺院で見ることができます。

「チェリーブロッサム フジヤマ JAPAN」

この絵の向かい側にチェリーブロッサムがあり、まるで呼応しているかのよう

本展のために描かれた巨大絵画。

村上隆のトレードマークである「お花」モチーフが全面を埋め尽くし、日本のアイコン「富士山」が燦然とそびえたちます。

まるで花吹雪が待っているような錯覚に襲われる不思議な奥行きを感じる作品です。

作者画もクロム「目眩を起こしそうな構図」の狙い通りに、見る人を作品世界の中に誘い込みます。

「ポップアップフラワー」

一見すると子供がえがいたような花が舞う壁一面の巨大な絵画作品です。

しかし実際に村上隆が描いたのは「花そのもの」ではなく、平面的なアニメ表現が実現する空間のひろがりです。

死後100年経っても人々に評価されるだけのパワーを持つ作品製作を意識して書きあげられました。

村上隆が意識する観客は、現在のわたしたちを超えて100年後の未来、彼の作品の前でたたずむ彼または彼女なのです。

「原発を見に行くよ」

メルヘンに見せて過酷な現実を描くのは絵やフィギュアに限ったことではありません

福島の原発へ「見学」に出かける被り物をかぶった若い男女を主人公にした映像作品。

被災地への根強い偏見が払しょくされることへの願いが伝わります。

「2020 十三代目市川團十郎白猿 襲名十八番」

歌舞伎の芝居絵の21世紀バージョンはこうなる

村上隆が描いた市川團十郎襲名場面。

2012年に中東のカタールで公開された「五百羅漢図展」と重ねると、彼が日本画出身のアーティストであることが思い出されます。

STARS展関連番組情報

人気アート番組NHK日曜美術館「STARS それぞれのデビューから現在」内での村上隆の発言に

「(自分の作品について)10名ほどいる(現代アートの)キーパーソンにわかる?わからない?と尋ねてみる」

というような発言がありました。

彼らはどう感じ、どう答えたのか?

アーティストから見た村上アートについての感想、知りたいですね。

※2020年10月04日再放送あり。午後8:00~午後8:45 

STARS展に行くなら2020年10月中がおすすめ!

2021年1月3日まで開催されるSTARS展ですが、10月一杯まで「STARSの学割が適用されます。

学生の方々はなんと通常料金「1,300円」が半額の「650円」で鑑賞可能!!

学生さん、学生のお子さんがいる親御さんはぜひ足を運んでみてください。