「カルティエCartier」優雅なアンティークウオッチをお望みのあなたに
アンティークウオッチ、ヴィンテージウオッチがもっとも活発に取引されるマーケットはどこか?
それはサザビーズやクリスティーズなどの格式あるオークションです。
オートメーション化による大量生産が可能となるまで、時計はすべてひとつひとつ職人の手作業によってつくられたもの。
そのため絶対数が限られ、かつ元のオーナーが王侯貴族や著名人であることが多く、競争の激しいコレクターアイテムとなっています。
特に今回この記事で取り上げる「カルティエCartier」はもっとも注目されるブランドです。
最近では2017年6月に開催されたクリスティーズNYのオークションが大きな注目を集めました。
ジャクリーヌケネディオナシスが実妹の嫁ぎ先(ポーランド貴族ラジヴィウ家)から贈られた「カルティエ タンクウオッチ」です。
時計と引き換えに贈ったジャッキー直筆のスケッチも一緒に出品されたことも大きな話題となりました。
ちなみに幸運な落札者はゴシップクイーンで知られる女優キム・カーダシアン。
予想価格12万ドルをはるかに超える約40万ドルで落札されました。
タンクウオッチに代表されるように「王族のためのジュエラー」の名にふさわしい優雅さこそカルティエ最大の魅力。
そして真にカルティエらしいエレガントな時計が見つかるのは、アンティークヴィンテージもの!
また時計に関心のある方ならだれもが手に入れたいと願うブランドの代表といえばまず名前が挙がるブランドでもあります。
本コラムでは憧れブランド時計の代表格「カルティエCartier」について解説いたします。
本コラムをお読みいただければ
- カルティエのブランドヒストリー
- カルティエの時計製作
- アンティークウオッチとしてのカルティエの魅力
- カルティエの人気モデル
- カルティエが故障した!どうすればいい?
などさまざまな知識を身に付けていただきながら、カルティエの魅力を再確認していただくことができます。
ぜひご期待ください!
カルティエのブランドヒストリー
カルティエのなりたち
1847年にパリで初代フランソワによって創業したカルティエ。
師匠のアトリエを受け継いだ若きフランソワは、独立後からわずか20年で「王族のためのジュエラー」と呼ばれる地位まで上りつめました。
大きな転機を迎えたのはナポレオン三世(ナポレオンの甥)の妻ウジェニー皇后はじめ、フランスの貴族階級の女性たちのお気に入り宝石職人となったことです。
ヨーロッパ中の王侯貴族たちが顧客リストに名を連ねるようになり、特にナポレオンの末弟の娘「マチルダ皇女」は1867年のパリ万博のカルティエ出品を強力にバックアップしました。
ちなみにカルティエを前出の「王族のためのジュエラー」と呼んだのはプリンスオブウェールズのちの「エドワード7世」。
カルティエロンドン進出の際には、強力な支援者となりました。
その後カルティエはヨーロッパのみならず中近東や北アフリカのイスラム世界にも熱烈なカルティエファンを獲得することに成功。
現在のカルティエが世界のトップジュエラーとして地位を築いた礎は、当時得たアラブコネクションによるところが大きいのです。
「時計」「ジュエリー」の頂点を極めたカルティエ
カルティエではブランド初期から時計制作に取り組んできました。
独立して数年後には時計を試作するなど、研究開発を重ねていましたが、大きく前進を見たのは3代目が開発した「サントス」です。
戦争のさなかパイロットたちは自国を確認するたびに操縦かんから手を放して懐中時計を見なければならなかったため、腕時計を開発したカルティエに注文が殺到。
その記念すべきモデルが「サントス」だったのです。
現在のカルティエ
現在カルティエはカルティエ一族の手を離れ、「ヴァンクリーフ&アーペル」「ボーム&メルシエ」を要する「リシュモン」グループの傘下にあります。
すべての時計はスイスの6つの生産拠点で組み立てられており、驚くことに最後の研磨作業はすべて手作業。
19世紀から受け継がれてきた職人の手仕事は21世の今も変わることなく受け継がれています。
カルティエ時計人気の理由は?
カルティエの時計には、大ジュエラーが創り出す優雅さと同時に、真の時計作りへの情熱が息づいています。
そこが女性だけでなく、男性にもファンが多いゆえんでしょう。
2008年ジュネーブにカルティエの新工房「オルロジュリー」が誕生しました。
オルロジュリーとはフランス語で「高級時計」を意味し、まさにその名の通りに世界でもトップクラスの技術による超精巧機構を持つ時計が作られています。
現在高級時計ブランドの多くが、自社製ムーブメントの開発を進めホイヤーなどのブランドがすでにマニュファクチュールを名乗っています。
その中でもカルティエは一歩抜きんでた存在として注目を集めてきましたが、ついに「ジュネーブ・シール」に輝きました。
ジュネーブ・シールとは、1886年から始まった権威あるスイスの高級時計のための規格です。
ジュネーブで生産された部品だけを使ったハイスペックの高級機械式時計だけが獲得できるマークです。
カルティエは「バロンブルーフライング トゥールビヨン」によってジュネーブシールを獲得しました。
ジュエリーブランドが余技として作った時計ではなく、綿密な設計のもと創り出された世界最高峰ウオッチであることが全世界に証明されたのです。
アンティークウオッチとしてのカルティエの魅力
100年後も変わらない完成されたデザイン
カルティエのアンティークウオッチを見ていると、現行モデルと変わらない姿に驚かされます。
特にタンクは1917年デビュー以後多くのバージョンが発売されたこともあって、1920年代の「OBUS」が現在のタンクの中に混じっていても違和感がないほど。
ロレックス同様に親から子へと受け継がれるにふさわしい、普遍的かつ完成されたデザインはカルティエの真骨頂といえます。
ラグジュアリーでありながら使いやすい
どんなにラグジュアリーな素材や超絶技術で作られた腕時計であっても、あくまで日常生活で使用するもの。
カルティエの時計特有の放射状に数字が配置された文字盤は、エレガントかつ時刻を把握しやすい実用性を備えています。
日常生活にしっくりとなじみ、しかもジュエリー同等の輝きを兼ね備えた時計はカルティエ以外では見つかりません。
王の宝石商のプライド感じるジュエル感
カルティエウオッチの目印といえば、カボションカットのブルーサファイヤ(もしくはブルースピネル)で装飾されたリュウズ(竜頭)です。
宝石をリュウズにあしらう宝石商のプライドは、その後1世紀の時を経た現在にも受け継がれています。
もしカルティエの初期の時計がお望みでふんだんに予算があるなら(幸運なケースで3千万円ほど)ぜひアールデコ様式のアンティークウオッチをどうぞ。
ダイヤモンドをふんだんにあしらったおとぎ話に出てくるような時計が手に入りますよ。
カルティエ現行品人気モデル
ロレックス同様にカルティエも人気の高い名品ウオッチ他目白押し!
中でもスポーティな「パシャ」、クラシックな「タンク」、エレガント機械式時計「サントス」の3モデルはブランドアイコン!カルティエのウオッチの代名詞的存在です。
もともと宝飾ブランドであるカルティエでは、時計の素材もジュエリーと同等のクラスのモデルがあります。
したがって価格は天井知らずですが、高額なモデルほど早々に売り切れてしまうようです。
※廃盤になりましたが「マストタンクヴェルメイユ」のようにシルバー素材に厚く金をコーティングしたリーズナブルなモデルも探せば見つかります。
カルティエのヴィンテージウオッチとしても人気が高くねらい目のモデルのひとつです。
カルティエが故障した!どうすればいい?
手持ちのカルティエの動作に異常が見られたら、すぐ購入した販売店に相談してみましょう。
もし販売店に何らかの理由で連絡できない場合、修理を依頼する場所は
- カルティエ アフターサービスセンター(郵送修理サービス)
- カルティエ ブティック
- 一般の時計店や修理請負店
のどちらかになります。
ショップに依頼した場合、修理の進捗状況をオンラインで確認できるサービスがあります。
また郵送修理サービスを依頼する場合は、事前に郵送キットを届けてもらえるので便利です。
カルティエでは「コンプリートサービス」と呼ばれる徹底的なアフターケアサービスがあります。
いったん時計を小さなパーツまで完全に分解し点検。
その後問題のあるパーツを交換したあと、厳密な精度検査までが実施されるというもの。
時間はかかっても徹底的にチェックしたいというときにぜひ利用したいサービスです。
エレガント重視のヴィンテージウオッチはカルティエでみつかる!
ジュエリーブランドならではのラグジュアリー感
そして100年を超える時計制作実績の重み
カルティエが創り出す時計の魅力の源であることがお判りいただけたことと思います。
ここで再度アンティークウオッチとしてのカルティエの魅力について。
- 1世紀を経ても色あせない完成されたデザイン
- ラグジュアリーでありながら使いやすい
- 宝飾ブランドらしい高品質素材
現在カルティエは宝飾界を代表する一流ジュエリーブランドであると同時にウオッチブランドとしても世界トップクラスのポジションを占めています。
2020年も新生「パシャ」はじめ新作時計が多く発表されました。
カルティエなら今手に入れても、長く受け継がれていく時計に育っていくことは間違いありません。
もしカルティエのアンティークウオッチとのめぐり逢いがなくてお嘆きなら、来の価値あるアンティークウオッチをあなたの手で育ててみるのも一興です。
コメントを残す