ここ数回の解説で、だいたいテクニカル分析の見方がわかってきたのではないのでしょうか。
現在のテクニカル分析では、目先の金は買いの目が全くないことは理解できましたか?
今回は、前回までのおさらいを含めて未来の展望を記します。
見えない部分まで想定して考えるということ
1000-1500、3000-3500の足が15分以上の足では上を向く可能性がほとんどなく、30分以上の足ではこれから下を向き始める過程にあるということを理解すれば、金のマーケットは下に行くほかないと結論づけることができます。
テクニカル分析という単なる確率統計論で、ここまで言い切っていいのかと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかしこの考え方は、皆さんは見えているものを前提条件に考えているからこうなるのです。
ここから短期間のうちにマーケットが上昇しても、15分以上の1000-1500や3000-3500が上を向くことがあるのでしょうか。
賢者は見えない部分を想定して考えます。
すなわち、15分以上の1時間や4時間が上を向く可能性は極めて少ない。
だったら結論は売りになるでしょう。
前回までのテクニカル分析のおさらい
前回までのテクニカル分析では、3000-3500までの100刻みの線、黄色が下を向き始めたらマーケットは下がると解説しました。
以下のチャートはドル建て金30分足の1000-1500、3000-3500単純移動平均です。
実際に3000の足が上向きになっている間はあまり下がりませんでしたが、これが1番上の3000とその次の黄色の線がデッドクロスした後に大急落しました。
ここまでが前回までのおさらいになります。
どうなればさらに金が急落するのか?
では、これがさらに急落するためにはどうなればいいのか。
今度は3000から2番目の線、3100と3200がデッドクロスするのを待つということ。
現在は3100と3200がタッチしており、時間の問題でクロスするでしょう。
そのほかに1000-1500の足(白色)がゴチャゴチャになっており、このうち上を向いているのは1500と1400。
そして現在、1300と1200がデッドクロスになりそうです。
ゆえに3100と3200のデッドクロス、そして1300と1200のデッドクロスがダブルでくると、マーケットは下方向に大きなエネルギーがあると考えることができます。
今後の展開をテクニカル分析で読む!
現在は30分足の3000-3500が下向きになっているかが焦点でしたが、上記のように完全に陰転したと考えます。
この考え方は1000-1500、3000-3500の線の向きを考えるのであり、最初は5分足の1000-1500を見て、次に同じく5分の3000-3500、その次は15分の1000-1500となっていくわけです。
当然その次は3000-3500になります。
では、現在は30分の3000-3500なのですから、次は1時間の1000-1500になる、その次は1時間の3000-3500です。
では、1時間足を見てみましょう。
1000-1500が白色、3000-3500が黄色です。
明らかに1時間足の1000-1500は、すでに下向きになっています。
しかし、3000-3500はわずかに上向きで、ここで次回の目標値は決まってしまいます。
おそらく現在3000は1847ドルにありますので、現在1865ドル近辺にあるゴールドは1847近辺で止まるということです。
その後は30分で学習した通り1000-1500の下限まで戻り、1時間の3000-3500が30分の3000-3500が下向きになるのを待つだけです。
日足の100を確認
前回紹介した日足の100を見てみましょう。
日足の100はすでに下回っていますので、目標をクリアしました。
日足の100は1890ドルくらいにあり、それが下値抵抗になっていることを前掲した30分足で確認できます。
この次はどうなるかと言えば、4時間足の1000-1500となり、最終的には日足の300-3500になるわけです。
参考までに、日足の1000が現在1400ドルくらいになります。
なお、3000はチャートには表示されません。
現在の金価格は金利で動いている!?
以下のグラフはアメリカ10年債利回りです。
アメリカの金利、つまりは基軸通貨であるドルの金利が上昇しているのですから、買いと考えられません。
金利が下がるような場面になったら買いと考えるべきでしょう。
この記事のまとめ
今回の記事では、金チャートのテクニカル分析から導き出される答えは売りしかない。
そして、現在の金価格を動かす要因であるアメリカの金利が上昇傾向にあることからも、買いという選択肢は考えられない。
今までの当コラムのテクニカル分析を勉強してチャート分析をしっかりやれば、きちんと値動きが把握できるようになれるはず!
こういう内容の記事でした。
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