【米大統領選挙2020】トランプ嫌いの同調圧力と金

2020年11月4日、日本時間20時現在、米大統領選挙の結果はまだ出ていません。

しかし、今回の結果に対して、アメリカの有名な選挙解説者、そして日本にいるアメリカの事情通は、大方予想を外しました。

にもかかわらず、依然こうなった原因を解説しているのには違和感を覚えます。

そこで今回は、こうなった原因を解説します。

あなたはトランプが好きですか?

「トランプを嫌い」と言うのは簡単だが…

日本は同調圧力が働く社会であり、トランプ大統領の粗野で乱暴な言行がいわゆるインテリ層に嫌われるため、個人的には好きであってもなかなか本心を言えるような雰囲気ではありません。

一般的にトランプ大統領の場の空気を読まない発言やウソ、デタラメは正直誰もが煙たいでしょうし、こういう横暴な隣人を好む人はいないでしょう。

これをいつもの相対的、絶対的という観点で解説します。

「トランプとバイデン、どっちが好き?」と聞かれた場合、日本人は同調圧力に屈して「バイデン」と言うでしょう。

なぜなら、当たり障りがなく波風を立てないので周囲に配慮した発言となるからです。

つまり相対的に答えると、「トランプよりもバイデンのほうがましだ」が日本人の一般的な発言になるでしょう。

もっと言えば、同調圧力が働くのはアメリカだって同じです。

誰だって人間関係に波風など立てたくはありません。

「バイデン圧勝」という報道の背景

2020年10月19日、オハイオ州クリーブランドで談笑するバイデン候補とヒラリー・クリントン

では絶対的な視点、トランプ自身を誰と比較することもなく好きか嫌いかという観点に立っても、誰も「好きだ」と言う人はいないでしょう。

一方で日本人のバイデン像とは、まず知っていることは何もないというのがほとんどであり、つまりは好きも嫌いもないというのが実態と思われます。

要するにバイデン圧勝という報道は、トランプ大統領が嫌いだから相対的にバイデン好きとなっただけ。

これが日米でバイデン圧勝と言われている原因です。

この単純な構図で選挙結果が当たりますか?

事実、現時点で大幅な接戦になっています。

アメリカ人の民主党応援者にしても同じです。

ヒラリー・クリントンは以前の大統領夫人で数々のスキャンダルに見舞われているので知っていますが、「バイデン…、誰だよ?」というのがほとんどの印象でしょう。

少し考えればあり得るわけがないのに「バイデン圧勝」、挙句の果てには「トリプルブルー」だなんて…。

つまり皆さんはバイデン候補が好きだから投票したのではなく、トランプ大統領が嫌いだからバイデン圧勝と言っただけなのです。

一人で判断できない男と世界一の嫌われ者

2020年9月29日、オハイオ州クリーブランドのサムソンパビリオンで行われた最初の大統領選挙討論の模様

以前当コラムではデータ上ではバイデン候補が勝利するだろうと書きました。

しかし、本音は前回の予備選挙でヒラリーに負け、そのヒラリーでさえトランプに勝てなかったのに、今回勝てるだろうかというのが直前の予測でした。

おまけに認知症の疑惑があり、そもそもリーダーとして一人で何も判断ができないバイデン候補に誰が人間的魅力を感じるのでしょうか。

例えばトランプ大統領との論戦でも一切目を合わせなかったのは、目を合わせると彼は何を言い出すかわからないので、陣営からひたすら「目を合わせるな」、「挑発に乗るな」と釘を刺されていたからにすぎません。

この内幕を聞いて、誰が大統領にふさわしいと思うでしょうか。

一方のトランプ大統領の問題は、その嫌われ具合です。

日本もアメリカもメディアはトランプ大統領が大嫌い。

特に前任のオバマ大統領が崇高な理想を語って、それに向けて邁進していたのと比べると、いかにも野卑で下品なのかがわかるからです。

在任中からこぞってトランプ叩きを行い、何も評価しませんでした。

なぜ世論調査はバイデン圧勝を示したか?

2020年10月27日、フロリダ州オーランドで行われたバイデン候補のキャンペーンに駆けつけたオバマ前大統領

実際のトランプ大統領は減税、株高、中東和平実現、北朝鮮を落ち着かせ、中国を黙らせ、イランは何もしなくなりました。

一方、オバマ前大統領はノーベル平和賞を受賞し、広島で現職大統領として史上初めて演説をしましたが、その横で北朝鮮がミサイルを撃ち込んでいるのに知らんぷり。

おまけにみんなが望んでいるといってオバマケアを導入しましたが、その影響で生活が破壊される中間層が大幅に発生。

シリア、アフガン、ウクライナから撤退し、任期後半には世界あちこちでテロが起こり社会問題化しました。

グリーンニューディールに至っては、就任1年目ですべて失敗が判明したのです。

格好のいいことは言っているけど、中味なんて何もないというのが正直なところではないでしょうか。

しかし、世の中は「トランプが好き」なんて言おうものなら白眼視、ひいては言論的に袋叩きに合うような雰囲気。

日本にいてもこんな感じなら、アメリカの同調圧力なんてもっとすごいということです。

これが世論調査の8〜10ポイントのバイデンリードの真相になります。

つまり、自由な意見を言えるメディアやアンケート調査でも、堂々と「トランプが好きだ」と言えるような雰囲気ではないのです。

メディアによる言論誘導の恐ろしさ

2019年7月20日にロンドンで行われた反ブレグジット集会で掲げられたプラカード。健全な感じに得がられたEU残留イラストと間抜けな感じのボリス・ジョンソン首相に非常識の文字

イギリスのブレグジットも同じです。

トランプを応援するなんて言える社会の雰囲気がないのと同様に、ブレグジットだなんて言えるような雰囲気ではありませんでした。

これは国のインテリとかオピニオンリーダーが、自分の意見は正しいと押し付け、それに反論する人間は無知だという雰囲気を醸成するからです。

そして、これに加担し増幅させているのがメディアになります。

「トランプが勝つ」なんてピエロの役目であり、バイデンを引き立てるだけの役目です。

メディアで堂々と「トランプが勝つ」なんて言った人は、木村太郎以外にいましたか。

大勢はバイデン派で、それでは画面が持たないのでトランプ派を1〜2名入れているだけです。

こういった言論誘導がひどいのが現実です。

金にも同じく同調圧力が働いている!?

2020年10月ロサンゼルス。「ピエロに投票する人はサーカスを期待。大統領ならバイデン」というスローガン

結局、世界がインテリの言うことを聞いていたほうが生きやすい社会になっているのです。

トランプ大統領を内心では応援していても、「トランプを応援するか?」というアンケートには「NO」と記すような社会的圧力の存在を今回の選挙が証明したようなものです。

そして、金も同じ。

社会には「まだ金が高い」と言わなければならない同調圧力がはびこっています。

人並みの知識しか持ち合わせていない人は、多分その圧力に屈するでしょう。

しかし、当コラムは屈しません。

これから金が高いわけがないことを皆さんにきちんと知らせています。

当コラムは同調圧力に屈しない!

これからも同調圧力に屈せず、正しい金価格様相を提供する所存

当コラムは同調圧力などに屈しませんし、また論理的にも金がここから新高値まで上昇するようなことはないと現時点では考えています。

ただし、安値を出した後の新値については可能性を否定しません。

つまり目先は金利安もドル安、GDP安も限界まで来ていますが、「谷深ければ山高し」の格言通りになるでしょう。

「金が下がる」と言うことは、米大統領選挙期間中にトランプ大統領を応援するようなもの。

短期的には白い目で見られるでしょうが、長い目で見れば信用を勝ち得ることができると考えています。

この記事のまとめ

今回の記事は、「トランプとバイデン、どっちが好き?」と聞かれた場合、人間性に難のあるトランプ大統領を嫌う世間の同調圧力に屈して、当たり障りのないバイデン候補のほうが好きと答えがち。

また、いわゆるインテリ層とメディアはタッグを組んで反トランプへの同調圧力を醸成させている。

しかし、人柄は別として業績のみを考慮すれば、減税、株高、中東和平、北朝鮮を落ち着かせ、中国を黙らせ、イランを封じるというように、前任のオバマ大統領とは比較にならないくらいに成果は出している。

このことは金にも言うことができ、社会には「まだ金が高い」と言わなければならない同調圧力が蔓延。

論理的には下がるほかないのに…。

当コラムはこうした世間の同調圧力に屈せず、これからも正しい金相場予測を読者に提供していく!

こういう内容の記事でした。


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