ビットコインが1月21日に大急落を起こしました。
今回は、この急落が意味するものを推測してまいります。
ただし、前回から第四の金の価格変動要因として注目している仮想通貨に対してあくまでも「妄想」の類であり、事実を根拠とする推測ではないことはご了承ください。
ビットコイン急落の原因
以下のグラフのとおり、ビットコインが1月21日から22日にかけて大急落を起こしました。
この急落の原因は、根本的に金の値動き要因と一緒、すなわち【1】ドル、【2】金利、【3】GDPを検証すればいいでしょう。
しかし、結論から申し上げると4%近く急落した根拠はないということになります。
通常は上がった原因を調べれば下がった原因もわかるものですが、そもそも急騰した原因が意味不明ですから、下がった原因も皆目不明ということになります。
ゆえに意味不明な下げ、こういう急騰相場をバブル、急落相場をバブルの崩壊と言うのです。
テクニカル分析では?
下記は、ドル建てビットコイン価格の日足に移動平均10日(白)、30日(黄)を添付したものです。
一応、30日の黄色の線で止まっているので目先は戻る形になっていますが、10日の白線が完全にダウントレンドに入り、黄色もアップトレンドから横ばいに変化しつつあります。
白も黄色もダウントレンドでデッドクロスをすれば、年初につけた高値が天井確定とテクニカル的には結論付けることができます。
この場合の戻りは、このチャートでは白の10日線までです。
ビットコインの急落が意味するもの
ビットコインの急落は1月21日からです。
この日が何を意味するかと言えば、前日の20日がバイデン新大統領の就任式でした。
チャートが示しているとおり、ビットコインは1月20日から下がり始めており、バイデン政権の船出として売られたと言っても過言ではありません。
そもそもビットコイン上昇のきっかけは、民主党支持のブラックロック社CEOによる「ビットコインは金にリプレイスできる」という発言から、年末から年初にかけて市場に金売り-仮想通貨(ビットコイン)買いのストラドルが完成したことです。
当コラムではこれを受け、金とビットコインがこれから反相関の関係になると解説しました。
しかし、ブラックロック社がビットコインを買っている証拠はなく、往々にして相場師やファンドマネージャーがこういう発言をする時には、だいたいその銘柄を売りたいから「買いだ」というものです。
有名なジョージ・ソロスやウォーレン・バフェットのやり口もこれと変わりがありません。
ただ一つはっきりしていること
以前にこのビットコイン急騰の原因を上記のブラックロック社に求めましたが、それを示す証拠はなく、あくまでも推測でした。
現在、ビットコインは昨年と比較して450%の上昇、3ヵ月前と比較しても125%の上昇で、これに見合う経済統計や金利、ドルの動きはありません。
はっきりしていることは、バイデン新大統領就任後に大急落をした「事実」です。
弊社は今回の一件が株や金、為替などの金融市場に与える影響が大きいと「妄想」しています。
なお、あえて「妄想」と記すのは単なる推測だからであり、事実をもとに書いているわけではないという点を際立たせるためです。
この記事のまとめ
今回の記事では、2020年下旬から急騰をし、1月21日から大急落をしたビットコイン。
急騰の原因が不明ゆえに、急落の理由もまた不明。
ただ一つ言えることは、バイデン新大統領の就任を境に大急落をしたという「事実」。
これを契機として株や金、為替などの金融市場にさまざまな影響が出るのではないだろうか?
こういう内容の記事でした。
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