ビットコインの最高値更新から類推されること

今回は、ビットコインが最高値を更新したことに関する記事を題材として、ここから類推できることを検証していきます。

ビットコインの現状

下記はビットコイン発足以来のドル価格チャートです。

参照元:TRADING ECONOMICS

以下はそのほかの仮想通貨、上がイーサリアム、下がリップルのチャートになります。

参照元:TRADING ECONOMICS
参照元:TRADING ECONOMICS

イーサリアム、リップルの上昇は大したことがないのに対し、ビットコインの暴騰はすごいものです。

ビットコインは国家の脅威

一部のビットコイン亡者が国家以上の富を築くことになったら!?

弊社的な見解を言えば、ビットコインは近い将来、滅亡すると考えています(極端な話ですが)。

根拠は、電子マネーは国家にとって脅威であり、結果として国家は将来、保有者が誰だかわからない通貨を容認するはずがありません。

ビットコインの大量保有が、その国家にとって脅威になる可能性があるからです。

国家権力よりも大きい個人や法人が将来できたとしたら、国家はどう思いますか。

国家が治安を維持できるのは、それよりも大きい権力や経済力の個人や法人などの主体がないことが前提条件です。

ビットコインがこのまま上昇していけば、そういう主体が出てきてもおかしくはありません。

このIT化が進行した社会では、仮想通貨は理想的なお金というのがIT専門家の見方(これは世界で支配的な考え方です)ですが、この権力が大きくなって国家が太刀打ちできなくなる前に、何らかの規制や廃貨にする法整備を進めるはずです。

中国のビットコイン禁止と電子人民元

国家による暗号通貨、電子人民元の発行が着々と進む

ビットコインオーナーの9割を占めると言われるのは中国人ですが、現実に中国ではそれに対抗して国内での流通を禁止しています。

これはビットコインの将来性におびえているとも見えますが、国家権力より大きくなる可能性があるものは早めに芽を摘んでおこうという対策のように思われます。

ゆえに、IT化が進行する現在では有望なコインなのでしょうが、国家権力、治安、安全保障の面では全く有効ではないということです。

逆に中国は電子人民元発行の実験に成功し、実用も近いと言われています。

欧米や日本は自由な経済を標ぼうしていますのであからさまなことはしませんが、これが国家にとって脅威であると認識されれば、おそらく規制などの法整備が進んでくるでしょう。

ゆえに、ビットコインなどで長期的に資産を増やすという行為に関しては推奨はできません。

ビットコインに関する2本の記事

まず、下記のブルームバーグの2本の記事を読んで見てください。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-08/QO7GJRT0G1L301?srnd=cojp-v2

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-09/QO8DGJT0G1KY01?srnd=cojp-v2

引用元:ブルームバーグ

皆さんの感想は、どういうものだったでしょうか?

この記事を読んで、「早く投資をすれば自分も儲かるかもしれない!?」と思った方がほとんどでしょう。

そう思った方は以下の解説をよく読んでください。

ビットコインの上昇とテスラ社

パリにあるテスラ社の電気自動車のショールーム

ビットコインが史上最高値を更新したという事実は、最初に掲載したチャートを見れば一目瞭然です。

問題は、それに関するテスラ社の行動になります。

ビットコインを買う根拠として、テスラ社が顧客にビットコインで代金を支払うことを認めた結果、ビットコインの需要が上昇すると考えるのが普通のことです。

その上に、テスラ社もここ最近でビットコインの投資を行っていることが、さらなる上昇に拍車をかけるということが買い材料と皆さんも感じたことでしょう。

中には、「そんなことはない」と言う人もいるかもしれません。

まず、ビットコインでの支払いをテスラ社が認めたとしても、この高値でわざわざビットコインを買って、テスラ社の電気高級自動車を買おうという人はまずいないでしょう。

ビットコインをもともと保有している人が、1000万円の高級車を実質500万円しか出していないのに買えるのであれば、500万円分のビットコインで買うという人は多数存在するでしょう。

しかし、現状この値段でわざわざビットコインを買って、車を買うという消費行動に走る人は余程のもの好きですよね。

ここから言えることは、ビットコインを買い物として使える需要などそれほどないということです。

そして、テスラ社がビットコインに投資すること発表し、その買い付けはもう終わっているとのことです。

テスラ社の狙い

テスラ社はビットコインでの代金支払いを認めたと言うが…

テスラ社は上場企業ですから、ある程度、財務状況を明かすのは当然の義務です。

しかし、わざわざビットコインが新高値を迎えた日に発表する必要がありますか?

決算発表と同時にひっそりと発表するのでよいでしょう。

では、その狙いは何か?

第一にテスラ社は15億ドル相当のビットコインを買い付けたそうですが、テスラにそれほど手持ちのビットコインは必要でしょうか?

答えは、必要ではありません。

非常に簡単なことで、顧客からビットコインでの支払いを受け付けると言ったのです。

ゆえに、テスラの手元にはビットコインが入ってくるだけの話です。

だから何も買い付けをしなくても、勝手に顧客がビットコインを支払い代金として払ってくれるのに、なぜ買い付ける必要があるのでしょうか。

そもそもそんなもので購入代金を支払い、その数日後にこの値動きであればビットコインが半額になってしまう可能性もあるわけです。

企業としてはそんなリスクは避けたいわけで、それを支払い手段として認めるなんてことはあり得ません。

なぜテスラ社はビットコイン支払いを可能とした発表をしたのか?

ビットコインについて「単に現金ほどばかばかしくない流動性の形態」だとうそぶいたイーロン・マスク

リスクを考えると、なぜテスラ社は購入代金を顧客からビットコインを受け取るような愚を犯すのか?

そして、ビットコインの乱高下を抑えるために購入しましたなんて派手なプレスリリースを行うよりも、ひっそりとやった方がいいのに、なぜそんなことをするのか?

答えは簡単です。

ビットコインを予算まで買い切ったあとに発表するのは、世界のイーロン・マスクファンが一斉にビットコインを購入するから、それに合わせて売却ができるのです。

大量の買い注文があるからテスラ社は売れるのです。

要するにこれを発表することによってビットコインの値段は維持され、そのすきにテスラ社は手持ちのビットコインを全部売るためにこのような発表をするのです。

あくまでも推測の話ですが、古今東西、こんなことは世界のファンドや仕手筋がやっていることで、皆さんも同じ立場にたったら同じことを考えるでしょう。

それを実際にやってしまうか、やってしまわないかは人間性の問題であり、やってしまうイーロン・マスクなど**だと言っているのです。

イーロン・マスクの手法

株価時価総額世界一を記録したテスラ社

要するにイーロン・マスクという人間は、自分のブランドでアコギな商売をしているだけ。

そして、顧客にビットコインでの支払いを認めるといっているのは、高値でつかんだビットコインを泣く泣く車の購入に充てたものを買い取ると言っているのです。

そのビットコインが大量に貯れば、また「ビットコイン買います」とやるのでしょう。

2020年も「年末までに自動運転技術確立をする」と高らかに宣言して、資金調達をしました。

しかし、実際にはできていません。

そして、その話題を打ち消すようにアップル社の時価総額を超えて、テスラ社が世界一の時価総額になったというニュースを聞かされています。

ノボグラーツの悪だくみ

ギャラクシーインベストメント社CEOであるマイケル・ノボグラーツ(左)と妻で映画プロデューサーのスキー・ノボグラーツ(中央)

そして二番目の記事は、利益相反が起こっている典型的な記事です。

このインタビューに答えている人は仮想通貨交換取引所のオーナーであり、ビットコインが上昇すればするほど自分の手元にお金が残るから、ここからまだ上がると騒いでいるのです。

ここからビットコインの需要が上がったとして、その価格が2倍になる根拠なんて示していません。

つまり、専門家のフリをして上がると言っておけば、大衆は買うと思っているからこういうことを言うのです。

ビットコインとテスラ社の行く末

カルロス・ゴーンはイーロン・マスクにとって詐欺師の大先輩!?

ビットコインを買う根拠など上記の記事にはないのに、実際ほとんどの人はビットコインは買いなんだろうなと思っていることでしょう。

しかし、一つひとつの事象をよく考えれば、テスラ社は自己資金でビットコインなど買う必要がないのに、なぜ買うのか。

そして、顧客にビットコインでの支払いを認めるのは、おそらく高値づかみしたビットコインを使わせるためと考えるとつじつまが合うのです。

カルロス・ゴーンや妻への傷害で起訴された日本マクドナルド元社長の原田泳幸と同じような運命になるのは見なくてもわかります。

まともな人が親分であれば、おそらくビットコインの将来はそんなに悲観したものではないでしょうが、彼らは自分のことしか考えていないから、結果は悲劇的なものになるだろうと予測しています。

この記事のまとめ

今回の記事では、ビットコインは皆さんと逆の結論。

つまり、そろそろ売りになる。

そのトリガーがテスラの売却。

異論はあるかもしれないが、そろそろ近いと腹をくくっていたほうが賢明で、買うなんて選択肢はあり得ない。

そして、詐欺師の大親分であるイーロン・マスクの末路など、悲劇的なものになるであろう。

こういう内容の記事でした。


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