離婚成立1週間前:離婚協議書の内容全公開!
離婚に関する取り決めをまとめた離婚協議書がついに完成。
そしてメインテーマはやはりお金に関する取り決めだった。
それと夫と子供たちとの親子関係維持。
結局私たちの場合、慰謝料、養育費、お金の問題、そして夫と子供たちの面会交流頻度はどう決まったのか?
ここにまとめておきたいと思う。
慰謝料:住宅ローンの完済にあてる
実は一番最初に夫に切り出したのは、家の名義変更に絡んで住宅ローンの残債を完済したいということだった。
これは夫からの慰謝料、私の両親からの生前贈与、預貯金を合わせて何とか完済できた。
住宅ローンが完済しているので名義変更もスムーズに完了した。
これでウエイトの大きいランニングコストがゼロとなり、肩の荷が下りた。
養育費:教育費の負担として月々10万円で合意
それから養育費として心積もりしてもらいたい金額の内訳を伝えた。
結論から言えば教育費を負担してほしいと伝え、月々10万円を振り込んでもらえることで合意した。
5歳の長男の保育所費用は月40,000円。これは保育所で教えてくれる空手・リトミック・英語のそれぞれ毎月1,300円分も含んでいる。
小学校は地元の公立に進学する予定だから大きな出費の予定はない。
高校一年生の娘は現在某国立大学付属高校に通っており、塾(英語と数学の2教科)、ピアノ、書道を続けている。
これらトータルの月々のコストは大体6万円前後。
クラブは吹奏楽部でパートは中学生から続けているフルートだが、それほど消耗するパーツもないのでさほどお金は掛からない。
将来は母親と同じ技術職を目指し、そのまま上の国立大学を志望している。
財産分与:家と家財道具は私、車は夫
自宅と家財道具はそのまま私が引き継ぐことになった。
預貯金は住宅ローンの返済に充てたこともあり、夫は自分名義の預貯金だけ引き上げるとの事。
車は夫のドイツ車と私の国産の軽自動車だが、これも夫に自分の車を持って行ってもらうことにした。
結納や結婚のときの品々、そして折々に義母からもらったジュエリーはそのまま私が持っておくことになった。
面会交流:月に一度ペースで会う
離婚した後の子どもとの面会交流をどうするかもスムーズに決まった。
夫は出張が多く、今後も東京からも月に数回はこちらに来るそう。
そして子供たちも年に数回は東京に行くこととなり、かえって楽しみにしているようだ。
とりあえず月に一度は面会すると取り決めた。
離婚成立3日前:お互いの両親への挨拶
夫の両親には、離婚についてご心配をかけたことのお詫びを伝えたくて電話した。
受話器の向こうで義母と義父は
「こんなことになってしまって本当に申し訳ない。これからもできる限りのことはするから」
と代わる代わる言ってくれた。
とはいえ口調に暗さがないのは、息子が帰ってくるからだろう、と考えるのは意地悪だろうか。
私の両親と兄と妹には、恥ずかしながらこれまでさんざん泣きながら話しを聞いてもらってきた。
今更とは思ったけれど一応来週離婚届を出すことは伝えた。
うちの両親には夫からも連絡があったらしい。
こんな年になって、年老いた両親に心配をかけることになってしまった。
それが本当に辛い。
お父さん、お母さん、これから私よりいっそう頑張ります。
二人のお世話は私にまかせてください。
そう伝えると二人とも笑って
「自分のこと、そして何より子供のことを考えなさい」
子供の笑顔を見たいのは私たちだって一緒なんだから、そういわれて涙がまたこぼれた。
夫と話しているときには一粒も流さなかった涙なのに。
離婚成立前日:子どもたちと夫の別れ
離婚届を提出するのは月始め、第一月曜日の朝にしようということになった。
前日の日曜日は、親子四人で揃って夕食に出かけた。
子どもたちは言葉数は少ないながらも、動揺している様子は見せずに自然な様子でふるまっていた。
夫も何気ない様子で
「お父さんは東京で戻るけれど、仕事で月に数回はこちらに来る。かならず毎月二人の顔を見に来る」
といつもと変わらないあの静かな口調で伝えていた。
子どもたちは俯いて頷いていた。
もともと夫と子供の間柄は淡々としたもの。
感情のこもったコミュニケーションが少なく、気を揉んだ時もあったけれど、こういう場面では安心してみていられた。
ついに離婚届提出!提出期限に決まりはある?
法務省のホームページに明記されているように、協議離婚の場合は随時離婚届を提出すればよいことになっています。
法務省:離婚届 – http://www.moj.go.jp/ONLINE/FAMILYREGISTER/5-3.html
調停離婚の場合は、調停結果が出てから10日以内に提出義務があるのに比較すると、緩やかな期限であるといえます。
そしてよく「離婚届の提出は3月に集中する」といわれていますが、はたしてそうなのでしょうか?
たしかに厚生労働省がまとめた「離婚に関する統計」によると、月別の離婚件数で最も多いのは3月。とはいえ10%程度で、他の月も7~8%とそれほど大差はありません。
厚生労働省:平成21年度「離婚に関する統計」の概況:平成20年の詳細分析 – https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/02.html
しかし、4月には子供たちの進学や進級があること、親たちの職場の異動があることを鑑みると、たしかに3月中に離婚手続きを済ませて置くことは心理面ではプラスに働くといえます。
ただしそれもケースバイケース。
もっと優先すべき理由があるなら、離婚時期を3月にこだわるのはナンセンス。
一番最適な時期を夫婦で話し合い手続きを取るのが得策です。
慰謝料・養育費支払放棄はよくある話!離婚後の備えは万全に!
実は、せっかく離婚協議書に記載した慰謝料、養育費も、実際には支払われてないケースが後を絶ちません。
働きながら子供を育てなければならないシングルマザーにとっては死活問題ですが、裁判にかかる費用や時間を捻出できず、結局泣き寝入りに終わるというパターンが大多数。
いかに離婚時の財産分与で、できるだけ多くの資産を確保することが重要かがわかります。
そこで最近では、養育費の支払いが途絶えた場合に備えて、養育費を立て替えるサービスが登場しました。
離婚時に契約しておくことで、養育費の支払いが滞った場合に養育費を立て替えてくれます。
さらに支払い義務のある親側に立て替え分の請求も行ってもらえます。
備えあれば憂いなし。離婚後の経済の安定のためにシングルマザーはできる限りの手を打っておくことが肝要です。
夫からもらったプレゼント類なども、一時の感情で処分してしまうのはもったいないこと。
捨てることはいつでもできるのですから、ひとまず手元に置いておきましょう。
一口コラム:もらった指輪に返却義務はありません!
「このストーリーに出てくる女性みたいに経済的に自立できるならいいけれど、私は何のスキルもない」
と落ち込んでいるあいだに、少しでも資産の取り分を多くすることを考えることをおすすめします。
まず婚約指輪と結婚指輪は必ず手元に置いておきましょう。
それらは相手があなたに贈与したもの。
法律的な返却義務は発生しません。
とはいえ気持ちの問題として返却したくなる気持ちはわかりますが、昨今上質のダイヤモンドと希少金属でできた日本女性のリユース貴金属は世界から大注目!
欧米では結婚指輪と婚約指輪をセットでデイリーユースするのが普通。
しかし日本女性はめったにハイジュエリーを身に着けないため、購入当時とほとんど変わらない状態の良さが評価されているのです。
いざというときの貯金代わりと割り切って、ジュエリー含む貴金属類はなるべく手元に置いておくのが得策です。
結婚と離婚・失ったものと得たもの
今日は離婚後初めて迎える日曜日。
娘は吹奏楽部の練習のため、朝からフルートを持って学校へ。
息子は保育所の空手教室が主宰するピクニックに出かけて行った。
本当は私が同行するべきなのだけれど、親しいママ友が
「わたしが面倒見ておくから安心して。ずっと大変だったのだからしばらく一人でゆっくりしたら」
といってくれたのだ。正直言えばとてもありがたかった。
思ったよりもずっといろいろなことがスムーズに終わったのは、周囲のサポート、そして夫なりに精一杯の誠意を見せてくれたから。
そして子供たちがそばにいてくれたことが何よりも大きい。
憂鬱だった周囲への事情説明も、拍子抜けするくらいあっけなく終わった。皆さん、大人だということか。
結局は結婚と離婚という大きな経験は、私に子供を与えてくれ、様々な経験が私を成長させてくれたのだった。
リビングで一人にいるのも落ち着かず、なんとなく寝室に入りクローゼットのジュエリースペースを空けてみた。
ティファニーで揃えた婚約指輪と結婚指輪、結納品の一つだった誕生石エメラルドの指輪、義理の母から譲られたいくつかのジュエリーが目に飛び込んだ。
そしてもちろん夫だった人から贈られてきたジュエリーも。
今すべてのジュエリーは何の意味もない存在になってしまったけれど、それでもかつては確かな輝きを放っていた。
この誰からも顧みられない場所から、大切にしてくれる誰かのもとへ解き放つのもいいかもしれない。
今私が結婚のくびきから放たれたように。
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