よみがえるアントワネットジュエリー!2018年サザビーズ最大の目玉!

200年の時を超えてオークションに登場!アントワネットのジュエリー!


2018年7月、世界最大のオークションハウス英国「サザビーズ」サイトのトップページに「Marie-Antoinette’s Jewels Come to Auction」の大きなバナーが表示されました。

フランス最後の王妃マリー・アントワネットが遺した豪華ジュエリー類が、2018年秋のオークションにされるという告知は、またたく間に世界中のコレクター、ミュージアムの関係者を狂喜させました。

絵画で眼にする豪華絢爛ジュエリーのほかに、王妃自身の髪の毛が収められた指輪もリストアップされており、マリー・アントワネットのジュエリーコレクションのほとんどが散逸した今日では、二度とはない本物のアントワネットジュエリーを目にする貴重なチャンスです。

この記事では、門外不出だったマリー・アントワネットのジュエリーコレクションの全貌、アントワネットジュエリーの数奇な運命や、2019年に予定される宝塚「ベルサイユのばら」公演情報などについてご紹介します。

マリー・アントワネットジュエリーの全貌

※こちらはイメージです。

今回マリー・アントワネットのジュエリーが出品されるサザビーズのオークションは、2018年11月14日現地時間19:00よりスイス・ジュネーブにて開始されます。

今世紀最大の目玉コレクションとなるかもしれないジュエリーの出品者は、ルイ王朝を築いたブルボン家に連なるヨーロッパきっての名家「ブルボン=パルマ家」です。

今回当家から出品される100点ものコレクションリストは目を眩むほどの豪華さ!

ブルボン=パルマ家の王女がつけた百合の紋章をかたどったティアラ(ダイヤモンドはフランス国王チャールズの勲章にあったもの)など貴重なコレクションばかりですが、やはり注目はアントワネットジュエリー。

マリー・アントワネットが実際に愛用したジュエリーや、夫ルイ16世の父親から受け継いだジュエリーなど、200年以上もの間門外不出だったジュエリーが数点含まれているのです。

次に今回オークションに出品される主だったアントワネットジュエリーをエスティメーションプライス(想定価格)ともにまとめました。

ロットNo.92「アントワネットの髪の毛の入ったダイヤモンドイニシャルリング」

マリー・アントワネットのイニシャル「MA」をかたどった、ローズカットのダイヤモンドで飾られたイニシャルリングです。

リング内部にはマリー・アントワネットの髪の毛をひそませています。

想定価格は89~112万円です。

ロットNo.96「19世紀のダイヤモンドのブローチ」

中央に大きなイエローダイヤモンドがセットされたブローチです。

このイエローダイヤモンドがマリー・アントワネットから伝わった石になります。

想定価格は1~1.5千万円です。

ロットNo.97「天然パールとダイヤモンドネックレス」

7.30~9.30mm大粒天然真珠の三連ネックレスです。

このネックレスが作られた18世紀はまだ養殖真珠のない時代。真珠はダイヤモンド以上に貴重な存在でした。

この時代の真珠がオークションに出品されるときには、海でとれた真珠(原則一つの貝に一個しかない)なのか淡水真珠(一つの貝の中に複数個みつかる)なのかを厳しく鑑定されます。

このネックレスは、海でとれた真珠が166個、淡水真珠が3個であると判明しました。

想定価格は2.2~3.3千万円です。

ロットNo.99「天然真珠とダイヤモンドのイヤリング」

No.100とセットで使用されていたイヤリングはローズカットダイヤモンドをちりばめた可憐なデザイン。

想定価格は2~3千万円です。

ロットNo.100「天然真珠とダイヤモンドのペンダント」

マリー・アントワネットのコレクションに入っていたされる大粒の天然真珠とダイヤモンドペンダントです。

26mm x 18mmもの巨大な真珠があしらわれたこのペンダントは今回のオークションの目玉「スターロット」と目される逸品です。

リボンモチーフが好きだったアントワネットの好みを反映したデザイン。

このペンダントはもともと三連のパールネックレスの中央に吊り下げられたものでした。

想定価格は1~2億円です。

なぜ今アントワネットのジュエリーが姿を現したのか?


フランス革命の混乱を乗り越えて現代によみがえったマリー・アントワネットの秘蔵ジュエリーが出品されるという告知は、世界中のコレクターを驚かせました。

彼女の最期を考えれば無理もないことですが、マリー・アントワネットのジュエリーコレクションは今日ではほとんどが散逸してしまい、一般の人々の目に触れることはありません。

よく知られているようにかつてマリー・アントワネットは莫大なジュエリーコレクションを所有していました。

自分自身で収集した以外にも、結婚前に母親のマリア・テレジアから、そして義理の祖父のルイ14世からも多くの貴重な歴史ある宝石、ジュエリーを譲り受けています。

残念なことにそれらの多くは、革命前のフランス王室の窮乏時に放出されており、今後まとまった数のコレクションが世に出てくる可能性は非常に低いと考えられます。

ではなぜ今回歴史の本流の中姿を消したはずのアントワネット・ジュエリーがよみがえったのでしょうか?

そこには最後までマリー・アントワネット、そして彼女の家族を救おうとした家臣たち、そして一人だけ生き残った娘マリー・テレーズが関わる数奇な物語がありました。

■オークションリストのジュエリーはヴァレンヌ逃亡資金だった!

今回出品されるジュエリーは、ルイ16世とマリー・アントワネット王妃が主に逃亡資金として家臣に託したジュエリー類が中心です。

側近たちが亡命を勧めてもなかなか首を縦に振らなかったルイ16世とマリー・アントワネット王妃ですが、フランス革命が進むにつれ、早晩自分たちの運命は悲惨なものになることをようやく認識し亡命を決意しました。

それが惜しくも失敗に終わった「ヴァレンヌ逃亡」です。

パリを脱出後わずか2日で、国境まであと少しだったヴァレンヌで逮捕され、その2年後にギロチンの露と消えることになります。

逃亡の失敗を悟った時、マリー・アントワネットは急いでロットNo.の97のパールネックレスはじめ、ダイヤモンドやルビーを木箱に納めます

そして故郷オーストリア宮廷時代からの中心であり、フランスに嫁いだ時も同行したメルシー伯爵に託したのです。

■アントワネットジュエリーの継承者「娘マリー・テレーズ」

※こちらはイメージです。

両親と同じく叔母がギロチン台に送られ、実の弟は虐待の限りをつくされて亡くなった中、辛くも生き延びたのが娘マリー・テレーズです。

生前マリー・アントワネットは、万一の時に備え自分の親族や家臣たちに宝石や現金などの財産を分散して託していました。

それらの多くは実家のオーストリア宮廷に集められ、マリーテレーズの従兄にあたる皇帝フランツ2世が保管していました。

革命後の1796年、マリー・アントワネットの実家であるオーストリア宮廷に引き渡されたマリーテレーズはフランツ2世によりそれらの宝石類を受け取ることができました。

出品者のブルボン・パルマ家は、マリーテレーズが結婚したアングレーム公爵の家系に連なり、今回の貴重なコレクションを代々継承してきました。

どんな事情があったのか?うかがい知ることはできませんが、今回のオークションによって先祖代々伝わる貴重なコレクションを手放すことを決断しました。

なぜ日本人はマリー・アントワネットが好きなのか?

悲しい運命をたどるお姫様として、女性たちの紅涙を振り絞るマリー・アントワネット。

日本女性にとってはマリー・アントワネットは、「悲劇の美しい王妃」としてオーストリアの「皇妃エリザベート(シシィ)」と並び憧れられる存在ですが、意外なことに男性にもその名はよく知られています。

また、マリー・アントワネットをテーマとした展覧会もよく企画されており、最近では2016年六本木ヒルズで開催されたベルサイユ宮殿企画・監修による「マリー・アントワネット展」が大きな話題を呼びました。

なぜこれほど日本人にマリー・アントワネットの名がなじみがあるかといえば、やはり男装の麗人オスカルが活躍する名作コミック「ベルサイユのばら(池田理代子作)」の存在が大きいのでしょう。

熱狂的なファンが多いことで知られる宝塚歌劇団でも、いわゆる「ベルばら」は初演の1974年から何度も公演されてきた人気のある演目です。

そして本オークションとのタイミングを合わせたかのように、2019年には初演から45周年記念ビッグイベント「ベルサイユのばら45」の開催が決定しています。

現役のスターたち以外にも「麻実れい」「涼風真世」「一路真輝」「汀夏子」ほか名だたるOGの出演が決まっています。

公演スケジュールは、2019年1月29日~2月9日に「東京国際フォーラムC」2月16日~24日には「梅田芸術劇場メインホール」です。

これまでのベルばら公演をつとめた往年のスターたちが名場面やフィナーレナンバーを再現するとあって、いつにもましてチケット争奪戦になることが予想されます。

ヅカファンならずともぜひ劇場に足を運びたいスペシャルイベントです。

二度と目にするチャンスはこない!在りし日のアントワネットを飾った珠玉のジュエリー


もはや歴史の奔流の中で二度と日の目を見ることがないと思われていたアントワネットジュエリー。

今回のサザビーズオークションに出品されるジュエリーのように、来歴に一点の曇りもないジュエリーを目にできることは、もはや奇跡と呼べるほど貴重な体験です。

ミュージアムなど公的な施設が落札しない限り、また個人のコレクションとなってしまうアントワネットジュエリー。

次に人々の前にあらわれるのは、また数百年後になるのかもしれません。

今回のオークションはマリー・アントワネットの愛したジュエリーを目にすることができる、おそらく二度とはないチャンスなのです。

 

 

 

 

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