ご無沙汰しております。
リファスタ杉と申します。
表題の件ですが、これはお買取の際にお客さまより頂くご質問です。
お取り扱いの品目の中に多くダイヤモンドのご依頼を戴くのですが、
その際に逆に、ダイヤモンドのリングを買うシーン=婚約指輪を購入する際の相談を受ける場合がございます。
『コストパフォーマンスの高いブランドのダイヤモンドリングってどういった物でしょう?』
僕はその際にいつもお答えする言葉として、こう答えます。
『コストパフォーマンスの良いブランドは殆どございません。』
と。
ココからは『買取』と言ったジャンルからの意見として投稿させて頂きますが、あくまで”リファスタの意見”としてお読み頂ければ幸いです。
なぜなら売主様と買主の間に大きなギャップがあるのですから。
ダイヤはダイヤ、プラチナはプラチナ。
エンゲージリングやマリッジリングは、ブランドジュエリーも、ノンブランドジュエリーも、ダイヤはダイヤ。プラチナはプラチナと考えます。
理由として『エンゲージリングの中古市場』と言う物が有ります。
結婚指輪の場合には、例えそれが新品のままでも再販はしません。何故かと言うと『中古の婚約指輪を買う需要が極端に少ないから』となります。幾ら安いからと言って、誰かが付けていた指輪を新品仕上げしたから購入する、と言った男子は今のところ日本の需要としては非常に少ないのです。
※僕らの様な買取店は、婚約指輪などはお買取させて頂いた後、ダイヤと地金を分解し、プラチナはプラチナ(金の場合は金)、ダイヤモンドはダイヤモンドとして再流通させます。
だからイニシャルが入ったリングなども値段を落さずにお買取をする事が出来るのです。
購入する際のブランドのネームバリューに、ご自身で価値を見出すのであれば=そこに充足感があるのであれば好きなブランドのエンゲージリングで宜しいかと思いますが、もちろんそこにはブランドの付加価値が計上される為に非常に高価な上代が設定されています。もしブランドに固執しないのであればノンブランドで十分かと思っています。その方が購入金額も安いですし、再販時の換金率も上昇します。
ブランドジュエリーとノンブランドジュエリーの違いはただ一つ。
見た目はシンプルな1粒ダイヤモンドがセットされているエンゲージリング。
違うのは付属の箱と、リングの裏に打刻されているブランドの刻印。
前出の通り、それ以外はどのリングも【地金】【ダイヤモンド】は一緒です。
僕がもし今後ダイヤモンドリングを贈るシーンがあり購入するなら、(※既婚ですのでないとは思いますが…)ダイヤモンドとリングを別々に購入して職人に作ってもらいます。
どこで作る?どこで買う?が判らなければ、東京は御徒町と言うジュエリータウンを回ってみましょう。直ぐにそう言ったお店を見つけられる筈です。
百貨店で購入しなくても、御徒町と言う問屋街で十分なダイヤモンドリングを購入する事が出来ますのでお薦めです。
コスパの良いダイヤモンドのグレード
因みに、僕らが買取時に高く買う事が出来るダイヤモンドのグレードなどを下に記載しました。『コスパが良いダイヤ』と言う内容に沿っているかは些か不安ではございますが、宜しければ購入時の参考になさってください。
1:オフカットのダイヤモンド
オフカットとは、0.25~0.299、0.35~0.399、0.65~0.699、0.75~0.799…など、小数点第二位は0.*5以上のダイヤモンドの事を指します。ダイヤモンドの価格は小数点第一で相場価格が変わるのですが、こう言った小数点第二位が0.*5以上のダイヤモンドを『オフカット』と言って、買取価格は0.*5未満のダイヤモンドより価値が上がります。
2:VS2~SI1クラスのダイヤモンド
今の時代はダイヤモンドの値段は世界的に不況と言うのも有り下落傾向にあります。特にVS1より上のグレードは高過ぎる為に実は一番顕著に下がっております。ただ購入する際の金額=上代は昔とあまり変わっていないんですね。小売店側は少しでも高く売りたいのは当たり前ですので、VSクラスの上のVVSクラスだからとそこに価値を付けて非常に高く店頭に並びます。コストパフォーマンス=換金率で言うとVS2~SI1クラスがお薦めです。逆にSI2等になると購入額は安いかもしれませんが、内包物の状態により買取金額は顕著に下がる為に換金率は悪くなるためお薦めは致しません。
↑幾ら安くても、こんなクラリティでは肉眼でも汚く見えてしまいます。
3:カットはVery good
エクセレント(Excellent)とベリーグット(Very Good)カットの違いは手に付けてしまえば殆どと言っていい程判りません。
このダイヤと、
このダイヤ。
どちらも一緒に見えませんか?
実は前出がExcellent。後出がVery Good。
どちらもキューピットアローが確認できるかと思います。
しかも少しのインクリュージョンが後出にはあるため(黒い点)、前出のExcellentダイヤより40%程お安いんです。
4:カラーはHアップ
Dカラーを選ぶ必要は正直ありません。手に付けてしまえばHカラーでも上記[2]+[3]を満たしてしまえばテリも良く十分満足できる輝きが有るからです。
この二つのダイヤは左がEカラー。右がHカラー。
並べるから少し右が黄色いなぁと思いますが、これが指の上に置かれたら判らないんです。
こんな感じに。
5:鑑定書は中央宝石研究所、若しくはGIA発行のレポート付きダイヤモンド
これ以外の鑑別機関ですと、ダイヤモンドのグレーディングが甘めとお考えください。その為買取の際のグレーディングの際に各グレードが著しく下がる場合が有り、換金率が悪くなる場合も。国内であれば圧倒的に取扱鑑別個数の多い中央宝石研究所のダイヤモンドグレーディングレポート(鑑定書)付のダイヤモンドをお薦めします。
あとはご予算と、実際に手に嵌めてみて長く使えるデザインを思うのが一番宜しいかもしれません。一粒ダイヤのリングよりは、ファッションリングに近いデザインの方が飽きずに長くお付けできますし、買取時にデザイン費を上乗せしてお買取も可能となります。
以上、購入時の参考になれば幸いです。
最後はあげる人、貰う人次第
前出もしましたが、「ブランドのネームバリューに充足感があるのであれば」、ブランドジュエリーのエンゲージやマリッジ製品でも良いかと思います。
貰うあの人の顔を浮かべながら、勇気を出して百貨店にあるブランド店に入っていく。。。見慣れない言葉が並び、見慣れない桁の金額が並ぶショーケース。自分の財布と相談しながら購入するあの感覚は僕も今でも忘れません。
また貰う人も、殆どの方はその品物の金額より、「これだけ私の事を思ってくれたんだ」と言う所に充足感を感じる事でしょう。ただそこに「ブランド品」と言うのが少なからず計上されているのも事実です。
大切なシーンは、一生に何度も来ることはありません。最終的には「あげる人、貰う人」次第で、コストパフォーマンスが決まるんです。
払った金額よりも、受け取る笑顔と幸せを信じてるのが世の男子です。
ただ僕は買取店と言う立場と、一般男子として言わせてもらうのならば、ノンブランドで十分!と言います。
理由は、購入金額も安い!
再販時の換金率良い!
余剰したお金で旅行でも行こう!
これにて本日は締めさせて頂きます。
リファスタ:杉
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