[1]彼女が婚約指輪をもらう時[婚約指輪を選ぶなら??新品VS中古]

プロローグ ~婚約指輪選び、まだ新品にこだわる?~

去年職場で知り合った男性と結婚が決まり、はじめての本格的なジュエリー、婚約指輪選びにワクワクが止まらない!

しかし突然結婚相手から「婚約指輪はリサイクルショップをチェックしよう」という思いがけない提案が!

わたしは誰がつけていたのかわからない中古の指輪より、どんなに小さいダイヤでも新品がいいのよ!

前回このコラムでは、「彼女が指輪を売る時[離婚にまつわるエトセトラ:1~5]」にて離婚時のジュエリー売却をテーマに取り上げました。

彼女が指輪を売る時[離婚にまつわるエトセトラ:1]

もう決して身につけることのないジュエリーならば、新しい持ち主のもとに渡してほしい。

ジュエリー売却に伴う後ろめたさを捨てて、納得いくものやお金に代えてほしい。

そのような願いを込めた思いを受け止めてくださった方は思ったよりも多く、おかげさまで好評をいただくことができました。

そして今回も指輪をテーマにした連載を6回シリーズでお届けできることになりました。

今回の記事では、結婚指輪や婚約指輪をリユース・リサイクルショップで購入できる中古ジュエリーから選ぶこと。

その具体的なメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

リユース品に抵抗感が少ないといわれるミレニアル世代(2000年前後生まれの人たち)は、フリマアプリ「メルカリ」やオークションサイト「ヤフオク」によって、ブライダルジュエリーに中古を利用することに疑問を感じないかもしれません。

しかしさらに上の世代にとっては、中古を購入することはまだまだ「恥ずかしさ」がともなうこと。

特に婚約指輪や結婚指輪を中古品から選ぶことは、相当抵抗感がある選択肢といえるでしょう。

しかし、その具体的な理由はどこにあるのかと突き詰めてみれば、意外ともろい根拠に基づくものであることが分かりました。

それと引き換え、中古ジュエリーを選ぶメリットは数多く、何より身につける女性側の満足感の大きさは比較になりません。

初回はプロローグとして、まずは中古ジュエリーを否定することの「もったいなさ」についてお伝えします。

まだ「中古の婚約指輪なんてイヤ!」と思っていますか?

結婚相手から「婚約指輪をリサイクルショップに見に行かない?」と提案されたら? あなたはどう感じますか?

恐らく「中古なら新品のほうがいい」「誰かが持っていた指輪なんてイヤ」と否定的な感情を持つ人が多いのではないでしょうか。

しかし、同じ予算で憧れのハイジュエリーブランドに手が届くとしたら?

ジュエリーショップのショーウィンドウに並ぶ新品の指輪と同じ状態で手に入るとしたら?

はたしてあなたの気持ちはどう動くでしょうか?

婚約指輪の予算「20万円以下」の現実

リファスタが独自に200名の男女を対象に行ったアンケート調査では、結婚・婚約指輪の予算の多くが「10~30万円」に集中

また多くのアンケート調査でもほぼ共通の結果が見られます。

しかし婚約指輪ひとつ、結婚指輪をふたつをこの予算の範囲内でおさめようとすれば、婚約指輪にかけられる金額はどう頑張っても20~25万円まで。

25万円の婚約指輪。確かに大切な記念にはなるけれど、資産としての視点から考えるとどうでしょうか?

一流ブランド、カラット数の大きいダイヤは資産となる!

手にした婚約指輪が資産という視点から見るなら、当然今後売却する可能性がないとはいえません。

多くの場合カラットが大きかつ4Cの評価が高いもの、あるいは一流ブランドのものから高値が付きやすい傾向にあります。

一流ブランドジュエリーも選択範囲にできる中古ジュエリーなら、売却するときの可能性も広がります。

新品の婚約指輪も実は中古品でできている!

デパートやショッピングモールに並ぶ華やかなジュエリーブランドのショーケース。

実は真新しいジュエリーに使われるダイヤをはじめとする宝石は、鉱山から採掘されたばかりのものとは限りません。

購入する指輪のダイヤが果たして真の「バージンダイヤ」なのか? そのことを証明する機関はどこにも存在しないからです。

ジュエリーは売却された後、宝石類とベースとなる地金に分けられます。

そして石はまたほかのジュエリーに生まれ変わり、地金は溶かされた後宝飾・工業分野で再利用されます。

また携帯電話やパソコンの回路上には、金などの貴金属が利用されています。

これらに利用されていた貴金属も廃棄時にリサイクル対象となります。

あなたの指を飾る指輪の金も、元をたどればだれかの携帯電話の集積回路の一部だったかもしれませんよ。

中古ジュエリーを否定するのはナンセンス!

中古の指輪やネックレス、確かに見た目はきれいだけれど元の持ち主の念がこもっていたらどうしよう。

このような発想は、日本人が古来受け継いできた米一粒にも神が宿るという精神「八百万神 やおろずのかみ」にもとづくところが大きいのでしょう。

しかし、物に魂が宿るならば、欲しいと願い大切にしてくれる人に持っていてほしいのではないでしょうか?

また手放した元の持ち主は、またチャンスを得ることができたかもしれません。

どうしても気がかりならば、仏教国の日本では寺社でのお祓いを依頼することも可能です。

どうか誰かが持っていた、それだけの理由で目の前にあるリユースされた指輪の価値を拒絶しないでください

持ち主が変わったからと言って、指輪の美しさは変わらないのですから。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください