プロローグ:ネックレスとの出会いと別れは年齢を重ねるとともに訪れる
「初めて身につけたアクセサリーはネックレス」
そう答える女性は多いのではないでしょうか。
「初めてのジュエリー」だったネックレスを思い出してみると、公園や河原のシロツメクサで編んだネックレス、ビーズで作ったネックレスなど、子供時代の思い出がよみがえります。
そして年齢を重ねて大人の女性になった今も、やはりネックレスは最もなじみの深いジュエリーです。
普段の着こなしのアクセントとしてのプチネックレス、冠婚葬祭のパールネックレスなど女性の暮らしに欠かせない存在となっています。
しかしここで思い返してみてください。
ジュエリーボックスの底やクローゼットんの引き出しのすみに、もう使わなくなったネックレスが少なからず眠っていませんか?
年齢を重ねてゆくとともに女性の肌の質感や全体の雰囲気が変化するように、似合うジュエリーのボリューム感やデザインもまた変化します。
この変化を楽しむことこそ大人のおしゃれの醍醐味。
ジュエリーそのものやコーディネートのバージョンアップによって、持てる魅力はさらに輝きを増すようになるものなのです。
今回のコラムでは今の自分に似合うネックレスの探し方、そしてもう卒業したネックレスの手放し方についての方法のいくつかをご紹介します。
自分の収入で自分のジュエリーを買えるようになったばかりの20代から、あらゆるジュエリーを目にし身につけた経験豊かな50代以上の女性たちまで、あらゆる年代の方にジュエリーを楽しんでいただきたい。
そんな願いが全5回にわたってお送りするこのコラムで少しでも伝われば幸いです。
「ジュエリーのバージョンアップ=高額ジュエリー」ではない!
女性の人生には様々な出来事が起こります。
結婚、出産・育児、自身の仕事のキャリア構築といった希望に満ちた出来事ばかりではありません。
親の介護、配偶者の病気や失業などの苦難は多かれ少なかれ誰もが経験します。
年齢を重ねたからと言って、必ずしも経済的に余裕が出るとは限らないのが現実です。
ジュエリーのバージョンアップとは、高額ジュエリーへの買い替えを意味するものではありません。
今の自分に似合うジュエリーを見つけられることが大切なのです。たとえば、
小さなダイヤのついたプチネックレスを二つ持っているなら、長さを変えて両方ともつけてみる。
いつもは一つしかしない指輪をもう一つ増やしてみる。
もう使わなくなったネックレスやリングを売却して、今の自分にふさわしいジュエリーを無理のない範囲で手に入れる。
そんな大人の知恵がつくされたジュエリーの楽しみ方をしてみませんか?
娘と同じジュエリーをつけていても、「お母さんがつけると全然違って見える」と思わせたいですね。
眠ったままのジュエリーの手放し方
リフォームできそうなサイズの石が付いたジュエリーでなければ、使ってもらえそうな人にゆずるかもしくは売却することをおすすめします。
あなたが使わなくなったとしても、ジュエリーそのものの価値に変わりはありません。
そしてジュエリーに使われるゴールドやプラチナ、そしてダイヤモンドなどの宝石は、途方もない労力をかけて掘り出され磨かれジュエリーに加工されたもの。
この貴重な資源をリサイクルさせることに参加することは、あなたが思うよりずっと大きな意味を持つ社会貢献となります。
ここでは使わなくなったジュエリーを手放す方法についてご紹介します。
地金買取専門店に売却する
「田中貴金属」など地金買取専門店に売却を依頼する方法があります。
宝石については評価されないところが多く、買値を大きく割り込む結果になることが多いようです。
フリマ・オークションアプリを利用する
メルカリやヤフオクなどフリマ・オークションアプリを利用する方法は、売却までに時間が掛かっても、希望価格で売却したい人に向いています。
しかし運営元が取引の成立にタッチすることはなく、購入者とのトラブルがないように努める必要があります。
リユースショップに売却する
リユース・リサイクルショップに売却する方法があります。
地金だけでなくジュエリー全体の価値を鑑定する技術があるショップなら、想定以上の高額買取の可能性も。
ネックレスに関するアンケート調査「ネックレスにかけた金額は?」
リファスタが男女200名(男女比率8:2)に実施したアンケート結果によると、「3万円まで」の価格帯のネックレスを所有している人が半数近くを占める一方、10万円以上のネックレスを所有している層が一割を超えています。
使われている宝石の種類はダイヤモンドがダントツのトップ、カラーストーンネックレスとは2倍近い差をつけています。
ベースとなるチェーンの素材に関してはゴールド派とプラチナ派はほぼ同数という結果となりました。
「ダイヤモンド」×「ゴールド」「プラチナ」が王道のネックレスとして広く支持されていることが分かります。
恐らく価格の差は、ダイヤモンドのカラット数の差や希少宝石など、トップにあしらわれる宝石の影響が大きいと推測されます。
またネックレスは容積が大きい分、地金のボリュームで大きく価格に差が出ます。
また有名ブランドや作家物のネックレスはブランドバリューや芸術的価値によって、高額アイテムが多くなります。
ネックレスを選ぶときには、どこに優先ポイントを置くかで価格に大きな差が出ることを意識すること。
これが後悔しないネックレスの買い方です。
ネックレスは年齢とともにバージョンアップしたいジュエリー
首元を飾るネックレスは、ピアスやイヤリングと並ぶいわば顔の額縁のような役割のジュエリーです。
はちきれんばかりの張り切った肌を持つ10代20代の女性と、年齢を重ねて枯れた質感の大人の女性の肌では、当然映えるネックレスは違ってくるもの。
ジュエリーを楽しむ本来の目的は、今の自分を輝いて見せてくれるジュエリーと出会うこと。
そしてつけ方次第でジュエリーは様々な表情を見せてくれます。
眠ったままのジュエリーをもう一度よみがえらせる方法を探してみませんか?
そして「もうこのネックレスとはお別れの時が来た」と決断したなら、手放して新しい持ち主にゆずる時期が訪れたということなのです。
次回からは、年代別に似合うネックレスの探し方やおすすめブランド、手ごろな値段で手に入れられるリユースジュエリーの情報についてご紹介します。
▼【第2回】ネックレスの選び方!本当に似合う一本と出会うために必要なこと はコチラ▼
コメントを残す