アメリカの本丸
この会談内容を探るためには、声明文などいくらみても無駄だということです。
それを声明文を見て、ウダウダと解説をしているメディアの専門家と称するオジサン連中に思わず笑ってしまいました。
トランプさんは意味不明な行動が多い、とメディアに報道されますが、彼の大きい特徴は、ツイッターでもなんでもそうですが、目の前に起こったことしか注視できない、という性格が如実に表れているのです。
人間という動物は直前に起こったことに大きく影響される動物ということを知っていれば、トランプさんが記者会見で何をいったかをよく考えればわかるのです。
そういった意味で彼がツイッターをやってくれていることで、彼が今、何を考えているのかもおおよその見当もつくものなのです。
日本の報道を聞いていてバカらしいと思うのは、米朝会談がまるで、日本のためのように行われているように報道されることです。
そもそもこの大前提から大間違いであって、その当事者はアメリカと北朝鮮でしょう。
そしてわずかにシンガポールなのです。日本はそもそも蚊帳の外ということです。
はっきりいえば拉致問題などに、今回の会談で前進などがあるわけなく、アメリカが北朝鮮に要望していることが満額通った場合のみ、進展があるかもしれない、という程度という認識がない。
ロジカルに考えれば当たり前のことなのですが、もうメディアが舞い上がってそんなことも判断できないような状況にあるのです。
なぜ、米朝会談が開かれたのか、ということを考えれば、北朝鮮が核実験やミサイル実験を強行し、その結果、アメリカ本土を攻撃する軍事力が備わったことが会談の目的なのです。
だから、北朝鮮にアメリカ本土を攻撃しない、そして同盟国も攻撃しないと約束させたから、北朝鮮の体制保証を行っただけの話です。
この会談の本丸が通ったのですから、トランプさんは大成功と言って当然なのです。
朝鮮戦争のゆくえ
では、次の朝鮮戦争の完全終結についても簡単な話です。
北朝鮮の主張は休戦協定違反をしているのはアメリカなのだから、アメリカが在韓米軍を撤退すれば、北朝鮮は非核化に応じるといっただけの話でした。
トランプさんとすれば、アメリカを攻撃しないと約束をしたのですからこれで成功したという思惑もあるのでしょうが、ついでに非核化をしてくれ、と言った。
答えは在韓米軍を撤退すれば、OKということでしょう。
アメリカとしては休戦協定を破っても軍隊を置いた弱みですから、記者会見で将来的に在韓米軍を撤退しなければいけない、と言ったことは、こう考えれば重なってきます。
つまり北朝鮮は、アメリカの北朝鮮への投資もノーといったのは口先だけで体制保証といっても信用できません。
日本の拉致家族にしても、早く返してほしいと思いますが、要するに体制保証が本当に安泰になるまでは返さない、という返答だったと思います。
この結果を受けてメディアは、何も結果が残らなかった、と言っていますが、アメリカは本土攻撃をしない、と約束しただけで大成功と言えます。
スケベ心で北朝鮮への投資も提案しましたが、朝鮮戦争の終結のほうが、先とはねつけられただけの話でしょう。
今後の金相場
今後の朝鮮戦争の進展に関しては、弊社では何もない、現時点では考えます。
アメリカが在韓米軍を引くことは、絶対に応じられないことでしょうし、北朝鮮からすれば非核化は在韓米軍の撤退が条件になるのです。
ここでの解決点というのは、アメリカが北朝鮮に投資をするという譲歩を北朝鮮は受け入れるとトランプさんは踏んだのでしょうが、受け入れられなかった。
要するに、トランプさんは、北朝鮮の頑なな態度をみて、いつかは在韓米軍を撤退しなければいけないと悟っただけの話だと思います。
今回、全世界から注目されていた米朝会談がありましたが、相場の変化は今までの動きと変わらずと見てよいでしょう。
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