金最高値更新の背景
金の円建てが2月18日に新値を更新、2月19日にはドル建ても更新をしました。
↓2020年2月25日時点の弊社買取相場表です。
今回はその解説を行ってまいります。
ほとんどのメディアは、アップルの生産性低下などによって株価が下がるから、株から金に資金が流れてきたために金が最高値を更新したと説明しています。
また、新型コロナウイルスによって最高値を更新したと言っているわけです。
これらの説明は、当コラムを読んでいる方にとってはウソ八百ということがおわかりになるでしょう。
株価は去年から新高値を何度も更新していますが、下がったときに必ず金が高騰しているわけではないからです。
株価が下がるとある程度金も上昇しますが、直接的な相関はありません。
また、コロナウイルスによって世界経済が低迷したから金が上昇したというのもウソっぱちです。
感染のピークである春節の終了近辺に、なぜ金価格が低迷していたのかということによって証明できます。
世の中の金専門家と称する人たちがいかにデタラメを言っているかおわかりになるでしょう。
当コラムが掲げる主な金の変動要因
当コラムでは、金の変動要因の主なもの2つを挙げています。
① ドル
② 金利
と、どのサイトよりも迅速かつ正確に言い当てており、外すこともありますが、大きな流れは外していません。
金の価格が新値を更新したから今後は暴落だ、テクニカル的には二番天井なので大天井とか言う人に釘を刺しておきます。
結論から言いますと、多少は急落するでしょうが暴落などしません。
そして、暴落になるときのヒントは金利であると明言しておきます。
今回の急騰の背景を正しく説明すると…
今回の急騰劇を正しく説明すると非常に簡単で、金利が下がったからです。
今まで当コラムを読んでこられた方は、当たり前と思うかもしれません。
新型コロナウイルスによって生産性の低下が起こると看破したのも、当コラムは世間に先駆けました。
生産性の低下が起これば、世界の株式投資家は株式を現金に換える、つまり債券を買うのです。
債券を買うということは、金利が相対的に下がります。
つまり今回は、金利が低下したことによって金が最高値を更新したのです。
では、今後はどうなるのか?
「株価が上昇したら金は下がるのか?」という質問に対して、去年の末から今年にかけてずっと株価は高いのです。
つまり、株価の上昇と金の価格は相関関係にはありません。
そして、コロナウイルスが終息したら金の価格は下がるのかといえば、下がらないということです。
なぜなら、この問題の根幹はマーケットにとっては生産性の低下なのですから、生産性が上昇するまで株価は下がるだろうし、金利も低下します。
金利が上昇すれば、金の価格は暴落すると言っているのです。
こうやって考えていくと、生産性の低下は2月18日のアップルの発表によってようやく露見してきたことであり、今後世界各地で生産性の低下が発表され、これからが本番となるのであれば下がりません。
テクニカル的な下げはあるでしょうが、本格的な下げにはならないというのが現時点での結論です。
理由は、少なくとも夏くらいまでは金利が下がることになるからです。
日本のGDPが1-3月期、世界も同様ですが軒並み悪くなり、その間株価は大して上昇しない、ゆえに金利が下がる結果として金は高いのです。
長期で見れば買い、安心なのです。
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