五匁銀の特徴
五匁銀は、明和年間の一時期だけ流通した銀貨です。
別名「明和五匁銀」、習字の硯箱と似た形状から「硯箱 すずりばこ」とも呼ばれています。
当時の公定レート「一両=銀60匁」で換算すると、「1/12両」として流通していました。
マニア、コレクターには「広帯」と呼ばれる、表面上部の9星の間にある帯部分が広いものが喜ばれています。
流通時期
1765年(明和2年)~
発行枚数
361,280枚
おもて面
形状 長方形
極印 「文字 銀五匁」 ※元文丁銀と同じ純度であることを示す
うら面
極印 常是
五匁銀のサイズと重さ
サイズ
縦 45ミリ前後 横 22ミリ前後
重さ
18.7グラム 前後
五匁銀の銀の含有量
銀の含有率は46%前後
五匁銀の歴史的背景
五匁銀は、小判と銀貨との交換レート確立をめざした最初の銀貨でした。
江戸時代も後半になると、様々な商品作物や工芸品が販売されるようになりました。
そのため一般庶民の間でも貨幣が利用されるようになったのです。
しかし明和五匁銀は小判との両替では、小判所有側が損をするレートだったため不評でした。
また両替レートで利益を得ていた両替屋の協力も得られず広く流通するまでには至りませんでした。
五匁銀の買取相場の目安
過去10年間の五匁銀の取引実績を検証してみました!
大手古銭買取店5社の平均取引価格は「10~20万」となっています。
発行量が少なかったことから、希少価値が高く値上がりが期待できる銀貨です。
大判小判マニアなら知っておこう!「20 教養としての小判知識:落語「小判一両」」
しんみりさせられる異色の落語
親切にしたつもりが、かえって人の心のデリケートな部分を傷つけてしまう。
現代においてもありがちな人間関係のトラブルですが、武士の世界では生死を分かつほどの深刻な問題に発展します。
落語「小判一両」はそんな人と人とのつながりの難しさを描いた物語です。
主人も職も失い、男で一つで子供を育てる浪人が、ふとしたきっかけで町人から父親の肩身の小判一両を渡されることになるのですが…
サムライの悲しみがしみじみ伝わる
結末は浪人の切腹という悲しい結果に。
よかれと思って康七が渡した小判は浪人の武士としてのプライドを深く傷つけることになってしまったのです。
「父親の形見の小判が仇になった」と康七が泣き崩れるくだりは、胸に迫るものがあります。
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