ルイヴィトン(Louis Vuitton) ルイヴィトンの歴史

LOUIS VUITTON

全世界にファンが存在するルイヴィトン。
創設者ルイヴィトンが作り出した伝統と、それを受け継いできた後継者たちが、様々なアイテムを今日まで誕生させてきました。
時代を先駆けた技術、熱き創造性、アートとの融合…
奇跡の連続から生まれたその伝説の全貌を一挙公開いたします!


目次

創設者 ルイヴィトン

1821年、フランスのジュラ山脈・アンシェイ村に誕生したルイヴィトン氏。
16歳の若さでトランク職人の道を選び、パリのマルシャル氏のもとで1834年に見習いを始めました。
当時、主要な交通手段が馬車や汽車であり、旅行客の荷物は大変手荒く扱われていたため、客の多くは個別に職人へ依頼し、荷物を保護してもらっていました。
トランクを顧客の要望に沿って特別注文で作る彼の職人的な製造業者としての経歴は、ここから始まります。

1854年、修行を積んだルイヴィトン氏は世界発の旅行鞄専門店をパリ・カプシーヌ通りにオープンさせました。
これが”ルイヴィトン”の誕生です。
ルイヴィトンはその後、息子たちや後世に受け継がれ、今尚世界中から愛される存在となったのです。


1858~1896年 キャンバス地の誕生

ルイヴィトンは、急速な輸送技術の発達に伴い、従来の丸い形のトランクから、上積みできる平らな形のトランクを考案します。
また、当時当たり前の素材であった豚皮から、軽く、防水加工も施されたキャンバス地「グリ・トリアノン・キャンバス」を採用したことで、王族たちを中心に需要が瞬く間に広がりました。

1872年には、模倣作が広まったため、赤×ベージュのストライプ模様を用いた「レイエ・キャンバス」を新たに発表します。
これは後のネヴァーフルなどの裏地の柄に用いられるなど、後世まで残る偉大なヒット作となります。

1888年になると、日本の市松模様にヒントを得た『ダミエキャンバス』が誕生します。


素材は上質なエジプト綿にポリ塩化ビニール(PVC)をコーテイングしたもので、耐久性に優れていて、非常に軽いのが特徴です。

1896年、2代目ジョルジュ・ヴィトンが『モノグラムキャンバス』を考案します。


以前から手を焼いていたコピー品対策として、ルイ・ヴィトンのイニシャルである『L・V』、そして日本の家紋からヒントを得たといわれている花や星のモチーフを複雑に織り交ぜました。


1897~1959年ルイヴィトン初の鞄が登場

1897年、自動車の普及に伴い、自動車に積載可能なトランクが登場。

1901年、船旅に便利なランドリー用バッグ「スティーマー・バッグ」が登場し、現在の旧キャンバス地バッグの原点となります。
また、この「スティーマー・バッグ」は「アルマ」の原点ともなっています。

1924年、「キーポル」が誕生。当時はベージュの無地のキャンバスで、クローゼットの外で使用できるソフトバッグとして流行します。

1959年、独自の防水コーティング法の開発により、現在の「モノグラム・キャンバス」を考案します。
以来、より実用性を高めたボストンバッグなとの「ソフト・ラゲージ」が続々と登場しました。
その中でも、現在も定番バッグとして愛されている「スピーディ」が、自動車の助手席における大きさにという観点で製品化されます。


1985~1996年新しいラインが続々登場

1985年「エピ・ライン」が発表。
エピとはフランス語で麦の穂とうい意味。
型押しのラインが揺れる麦の穂のように見えることから、この名が付きました。
非常に丈夫で防水性にも優れている革素材です。

1996年、モノグラムキャンバス誕生100周年記念の年。
ここでは2つの大きな発表がありました。
1つめ、それまで廃止されていたダミエキャンバスが復刻。
2つめ、7人の気鋭デザイナーが独自のモノグラムキャンバスのバッグをデザインした「セブンデザイナーズ」プロダクトの発表。


1997年 マークジェイコブス氏 就任

マーク氏がルイヴィトンのアーティスティックディレクターに抜擢。
彼が手掛けた初のレザーグッズとして「モノグラム・ヴェルニライン」が誕生。
初登場は鮮やかフェミニンなソフトベージュ・ベビーブルーの2色からスタートしたカラーバリエーションは、シーズンごとに新色を発表。
2008年迄にはおよそ20種類以上のカラーが登場しています!

1998年には定番のエピラインに新色&新デザインを追加。
2000年には下記のようなラインを次々と発表。
動物の名前が付けられたダミエソバージュ
エピの型押しを透明バッグに施したエピプラージュ
ダミエパターンを型押ししたダミエグラセ
ビジネスマンにも好評だったモノグラムグラセ 等


2001年~コラボアイテム、続々発表

マーク氏は常に「遊び」をテーマにしていました。
それまでのルイヴィトンの伝統を守りながらも、数々のアーティストとコラボレーションすることで遊び心を取り入れた斬新なデザインのアイテムを生み出してきました。

2001年
スティーブンスプラウス氏 【グラフィティライン】

2002年
ジュリーヴァーホーヴェン氏 【コント・ドゥ・フェ シリーズ】

2002年
ロバートウィルソン氏  クリスマスコレクション 【モノグラムヴェルニフルオライン】

2008年
リチャードプリンス氏 【モノグラムウォーターカラーライン】

2009年
スティーブンスプラウス氏 【グラフィティライン(オマージュ)】


2002年タンブールウォッチコレクション

本格的なハイジュエリー、そしてウォッチ界にも進出。
この時点でついにルイヴィトンはライフスタイル全てをカバーする無敵ブランドとなりました。


2003~2005年村上隆氏とのコラボレーション

もともと村上氏のファンだったマーク氏。
コラボレーションの始まりはマーク氏からの1通のメールだったそう。
そこからこんなにもたくさんのコラボアイテムが生まれました。

2003年


カラフルな目玉がインパクト大の「アイラブモノグラム」
計算されたタクミな色使いの「モノグラムマルチカラー」
桜の花が舞い散るような「モノグラムチェリーブロッサム」
漫画文化から生まれた「モノグラムパンダ&キャラクター」※写真のスカーフです

2005年


笑顔のさくらんぼたちが散りばめられた「モノグラムチェリー」

2008年


伝統のモノグラムにカモフラ柄をプラスしたストリート仕様「モノグラモフラージュ」


2006年~2007年 コレクション

2006年春夏コレクション


カジュアルデザインでヒットを生んだ「モノグラムデニム」

 

2006-2007年秋冬コレクション


ミラーのように美しい「モノグラムミノワール」

 

2007年春夏コレクション


凝った作りが話題を呼んだ「モノグラムデニムパッチワーク」※写真のデザインです。
繊細なレースが施された「モノグラムダンテェル」

2007年


118年ぶりに新ラインが登場の「ダミエアズール」
ホワイトを基調とした市松模様が女性にみならず男性からの指示も獲得。


2009年 スティーブンスプラウスコレクション

2004年に惜しくも他界したスティーブン氏へのオマージュ作品として、新たなカラーでアイテムを発表。
前回のものよりもよりパンキッシュになって登場。


一つの小さなトランクから始まったこの物語は、ここまで大きく発展してきました。

今後もルイヴィトンは、伝統を守りながら文化や才能を取り入れて新しいアイテムを出し続けてくれることでしょう。

 

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