シャネルの新定番ガブリエル ドゥ シャネルは男性にも人気!魅力をご紹介
シャネルの創業者であるココ・シャネルは自立した活動的で強い女性像を求めて、数々の革新的で斬新なアイテムを生み出しました。
コルセットから女性を解放したと言われる「ジャージー素材のドレス」や、喪の色であるブラックをモードの色へと変えた「リトルブラックドレス」、富の象徴である宝石を嫌って模倣宝石で作り出した「コスチュームジュエリー」、世界で初めて人工香料を用いて作られた伝説のフレグランス「N°5」など、現在ではあたり前に身近にあるアイテムもココ・シャネルの発明と知ると、彼女の偉大さが理解出来ます。
数々の革新的なアイテムはファッション業界に新しい風を吹き込むことに成功しました。中でも、メゾンにとって大きな功績をもたらすことになったココ・シャネルの名作のひとつがショルダーバッグです。
ココ・シャネルの生み出したショルダーバッグは100年の時を経て再解釈され続け、メゾンを代表する新たなアイコンバッグ「ガブリエル ドゥ シャネル」が誕生しました。
カール・ラガーフェルドが発表したココ・シャネルのスピリットを継承した「ガブリエル ドゥ シャネル」の魅力をご紹介します。
目次
受け継がれるココ・シャネルのDNA
「ガブリエル ドゥ シャネル」は、創業者であるココ・シャネルが考案したショルダーバッグから重要なエッセンスを受け継いでいます。
1920年代、女性のバッグといえばクラッチバッグかハンドバッグが主流でした。両手が塞がることを煩わしく思ったココ・シャネルは、「女性が自由に両手を使う事が出来、動きやすいように」という思いから1929年に世界で初となる女性用のショルダーバッグを考案しました。ショルダーバッグは男性が持つものとされていた時代でしたので、ココ・シャネルの自由で革新的な発明は当時の人々を驚かせましたが、戦後の女性の社会進出を背景に広く受け入れられるようになりました。
戦争の空白の時代を経て、パリに戻ったココ・シャネルは1955年2月、後に伝説と呼ばれるショルダーストラップにチェーンを採用したバッグ「2.55」を発表します。「2.55」は自由で活動的な女性をターゲットにしたバッグで、ファッショナブルな外観だけでなく、使い勝手が良く実用性に優れたデザインでした。初登場から瞬く間に人気を博し、60年以上経った今でもシャネルのアイコンバッグとして愛され続けています。
ココ・シャネルの発明した衣類やアクセサリー、革製品から見られる自由で強い女性の為のものづくりのスピリットは、カール・ラガーフェルド、現アーティスティックディレクターのヴィジルニー・ヴィアールに受け継がれていきます。
ガブリエル ドゥ シャネル
2011年に発表された「ボーイ・シャネル」から6年ぶりに発表されたメゾン待望の新しいモデル「ガブリエル ドゥ シャネル」。2017年春夏コレクションでカール・ラガーフェルドが自由で活動的な現代を生きる女性をターゲットに生み出したメゾンの新しいアイコンバッグです。
ガブリエル ドゥ シャネルの名前の由来
「ガブリエル ドゥ シャネル」は、ブランド創設者であるガブリエル・シャネルの本名がそのまま使われています。
1983年よりシャネルのアーティスティック・ディレクターに就任し、30年以上もシャネルを牽引してきたモードの帝王カール・ラガーフェルド。彼はメゾンのスピリットを継承し、時代に合わせたエッセンスをプラスすることで次々に人気商品を生み出し続けてきました。
カールは新しいアイコンバッグを発表するにあたり、創設者であるココ・シャネルに敬意の意から、このバッグに彼女の本名をそのまま名付けました。
ブランド創設者の名を名付けたということは、大きな期待を背負った製品であったことが伺い知れます。
ガブリエル ドゥ シャネルの特徴
「ガブリエル ドゥ シャネル」は裏地にガーネットのクロスライニングが使われています。これは、ココ・シャネルが1955年に発表した伝説のバッグ「2.55」を模倣したものです。
「ガブリエル ドゥ シャネル」の最もクラシックなホーボー・ハンドバッグは、ボトム部分が硬質のレザーを使用しており安定感があり、本体部分はしなやかな質感のレザーを使用しています。ボディはエイジドカーフスキンで格子状のキルティング(マトラッセ)が施されいます。
ショルダーストラップは、長さの調節が出来、肩がけ、斜めがけ、ハンドバッグの3通りの持ち方を楽しむことが出来ます。また、レザーをチェーンに編み込んだストラップのデザインは、シャネルを代表する「マトラッセチェーンバッグ」に見られるシャネルを代表する重要なエッセンスです。
「ガブリエル ドゥ シャネル」は、ココ・シャネルが求めた自立した活動的な女性像をバッグに落とし込んだまさにシャネルの原点に立ち帰った作品です。
ガブリエル ドゥ シャネルの広告キャンペーン
「ガブリエル ドゥ シャネル」は待望の新作であるが故に、メゾンはこのバッグの発売に大きな期待をかけていたことは言うまでもありません。
メゾンは、バッグの広告キャンペーンに4人のミューズを起用し、大々的に広告を打ち出しました。「ガブリエル ドゥ シャネル」の広告に起用されたミューズは、シャネルのアンバサダーを務めるクリステン・スチュワートをはじめ、カーラ・デルヴィーニュ、ファレル・ウィリアムス、カロリーヌ・ドゥ・メグレの4人です。4人のミューズが4通りの「ガブリエル ドゥ シャネル」の魅力をショート・フィルムで表現しています。
中でも、男性であるファレル・ウィリアムスが「ガブリエル ドゥ シャネル」を持って駆け巡る映像は印象的です。ファレル・ウィリアムスはカール・ラガーフェルドと親交があり、シャネルのキャンペーンやショーにモデルとして登場するだけでなく、協業でカプセルコレクションを発表したりとメゾンにとって欠かせないミューズの一人です。
新作のバッグの発表に4人のミューズを起用し、4通りの広告を打ち出したことで「ガブリエル ドゥ シャネル」の新作発売にメゾンの絶大な期待がかけられていたことが伺い知れます。
ガブリエル ドゥ シャネルのラインナップ
それでは、シャネルの新たなアイコンバッグ「ガブリエル ドゥ シャネル」のラインナップをご紹介します。
ホーボーバッグ
【エイジド カーフスキン/H20㎝×W26㎝×D9㎝ ¥531,300(税込)】
「ガブリエル ドゥ シャネル」の最もポピュラーなモデルが「ガブリエル ドゥ シャネル ホーボーバッグ」です。
使い勝手の良さと、適度なお洒落を楽しめるホーボーバッグは、肩にかければ両手が空き、どんな場面に持つのにも勝手が良いです。
間口が広くてファスナーで開閉する仕様の為、中身の荷物が見えてしまうといった心配がいりません。
2本のチェーンショルダーストラップは、長さを調整することで、3通りの持ち方を楽しむことが可能です。ストラップの一本は肩にかけ、もう一本はボディにクロスさせて持つV字シェイプと呼ばれる新しい持ち方はこなれ感があっておすすめです。
ホーボーバッグは文字が刺繍されたものや、ツイードなどのファブリック素材のもの、シャネルのロゴが主張されたものなど様々なバリエーションが毎シーズン発表されます。
パースバッグ
【H20㎝×W18㎝×D10㎝ ¥415,800(税込)】
2017年春夏コレクションのランウェイで登場して話題となった小振りなコロンとしたフォルムがなんとも可愛いらしい「ガブリエル ドゥ シャネル パースバッグ」。
パースは英語で「財布」という意味以外に、小さなハンドバッグという意味を持ちます。近年のファッショントレンドのひとつに、バッグは小さければ小さいほどファッション感度が高いとされていて、それを具現化したアイテムと言えます。
パースバッグはコンペティターブランドでもシャネルに続き発売され、人気を博しています。
スモールバックパック
【エイジド カーフスキン/H23㎝×W22,5㎝×D10,5㎝ ¥453,200(税込)】
アクティブな場面や旅行に持つのに最適なバックパックは「ガブリエル ドゥ シャネル」の人気モデルの一つです。バックパックは両手を自由に使うことが出来、実用的な上にコロンとした小ぶりな巾着型のフォルムが可愛らしく機能性だけでなく、外観の可愛さで絶大な人気を誇っています。
ショッピングバッグ
【H31㎝×W41㎝×D12㎝ 持ち手12㎝】
トート型のショッピングバッグ。
実用的でカジュアルな印象のショッピングバッグですが、「ガブリエル ドゥ シャネル ショッピングバッグ」ならボトム部分が硬質なレザーなので自立して立ちますし、エレガントな印象になります。
ガブリエル ドゥ シャネルのおすすめコーディネート
活動的で自立した現代の女性をターゲットに作られた「ガブリエル ドゥ シャネル」ですが、どんなコーディネイトに合わせるのが正解なのでしょうか。
シャネルツイードに合わせてカジュアルに
シャネルのプレタポルテを代表するシャネルジャケットは合わせるアイテム次第でカジュアルにもエレガントにも様変わりします。
「ガブリエル ドゥ シャネル」のホーボーバッグをクロスボディにしてバストの下あたりにボディにがくるように持てば、エレガントなシャネルジャケットもたちまちカジュアルになり、斬新な着こなしが楽しめます。カジュアルなパーティやイベントに参加する際など、お洒落したいお出掛けの場面に持つのに最適です。
カジュアルになりすぎず、フォーマルな印象で持ちたい場合はクロスボディにするのではなく、肩から掛けるようにして持つことをお勧めします。
デニムスタイルに合わせてカジュアルに
デニムとニットという日常に大活躍するカジュアルスタイルに「ガブリエル ドゥ シャネル」が大活躍します。
活動的な普段のスタイルにバッグでスパイスを加えて、ファッショナブルに。使い勝手の良いホーボーバッグは、デイリーユースとして活躍するバッグです。
V字シェイプという新しい持ち方
「ガブリエル ドゥ シャネル」のホーボーバッグは、片一方のショルダーストラップを肩に掛け、もう一方のショルダーストラップを同時に斜めがけすることで、V字シェイプが作られます。
この持ち方は、バッグのボディがウエスト位置にきて丁度良い高さになりますし、さらに身体からずれない為、非常に使い勝手が良く画期的な持ち方です。非常にファッション感度が高いため難易度が高いようにも思えますが、ありきたりなホーボーバッグを持ち方次第で斬新で革新的なアイテムにしてしまうあたりがさずがシャネルです。
ボディを背中にして持てば、まるでバックパックのようにしても持てます。様々な持ち方が楽しめるのも「ガブリエル ドゥ シャネル」の魅力のひとつです。
ガブリエル ドゥ シャネルは男性にも人気
「ガブリエル ドゥ シャネル」の定番であるホーボーバッグは男性にも人気があり、ユニセックスで使えるアイテムです。
そのきっかけとなったのは、ファレル・ウィリアムスが出演した「ガブリエル ドゥ シャネル」の広告映像フィルムです。男性であるファレル・ウィリアムがシャネルのツイードコートとガブリエル ドゥ シャネルをクロスボディにして持って駆け巡る姿は、ユニセックスバッグとして認知され、ファッションに性別は関係ない、ジェンダーレスなスタイルを好むファッション感度の高い男性を中心に受け入れられました。
男性にはラージサイズのホーボーバッグ(H23㎝×W28㎝×D10㎝)がおすすめです。
まとめ
如何したでしょうか。
「ガブリエル ドゥ シャネル」は、創業者であるガブリエル・シャネルへのオマージュを捧げた作品であり、ココ・シャネルのスピリットを継承する新しい時代のアイコンバッグです。
毎シーズン、限定の色や柄や素材が次々と発売されていて、そのバリエーションの多さは把握できかねるほど。
メゾンが今、まさに力を入れて売り出そうとしているバッグに間違いありません。今後も次々に新作が登場する「ガブリエル ドゥ シャネル」から目が離せません。