メゾンのDNAが詰まった新定番のバッグ「CHANEL 19(ディズヌフ)」
シャネルは創業者であるガブリエル・シャネルが1910年にパリのカンボン通りに帽子のアトリエを開業したことから始まりました。
ガブリエル・シャネルは帽子だけにとどまらず、オートクチュール、プレタポルテ、コスチュームジュエリー、レザーグッズ、フレグランスなど多岐に渡って手がけるようになり「自立した強い女性像」を求めて革新的で斬新なアイテムを次々と生み出し、ファッションの歴史を大きく変えました。
シャネルは王室御用達の他のブランドとは違い、ガブリエル・シャネルが孤児から一代で高級ブランドとして揺るぎない地位を築き上げたブランドです。それ故に、ブランドにとってガブリエル・シャネル彼女そのものがアイコニックな存在であり、彼女のDNAは歴代のデザイナーに継承され続けています。
ガブリエル・シャネルのDNAを引き継ぎ、ブランドを再構築したカール・ラガーフェルドとその右腕であった現アーティスティック・ディレクターであるヴィルジニー・ヴィアール。
今回は、カールとヴィルジニーが発表したガブリエル・シャネルから継承された重要なエッセンスが詰まったアイコンバッグ「CHANEL 19(ディズヌフ)」の魅力に迫ります。
目次
CHANELの歴代デザイナー
創業者のガブリエル・シャネルについては前述しましたが、彼女の意志を受け継いだ2人のデザイナーについてご紹介します。
カール・ラガーフェルド
1971年に創業者のガブリエル・シャネルが他界。それ以後シャネルは輝きを失います。
低迷したブランドを再構築したのは1983年にアーティスティック・ディレクターに就任したカール・ラガーフェルドでした。彼はガブリエル・シャネルのDNAを引き継ぎ、時代に見合った解釈をデザインに取り入れ、新たなブランドの構築に成功しました。
彼は「モードの帝王」と呼ばれ、シャネルだけでなくFENDIや自身のブランドのデザイナーも兼任しており、ファッションの歴史に大きく影響を与えた人物でした。
2019年2月19日、カール・ラガーフェルドは惜しまれながらこの世を去ります。彼の訃報は、ファッション業界に激震を与えました。
ヴィルジニー・ヴィアール
カール・ラガーフェルドが他界して間もない2019年2月、シャネルは新体制について発表しました。
デザインチームと経営陣に変更はなく、カールの後継者としてヴィルジニー・ヴィアールをアーティスティック・ディレクターに任命しました。
ヴィルジニー・ヴィアールは1987年にシャネルにインターンとして入社、1992年にカール・ラガーフェルドがクロエのアーティスティック・ディレクターに就任すると、それをきっかけにクロエに移り、5年間在籍した後に再びカールと共にシャネルに戻りました。以来、カール・ラガーフェルドに絶大な信頼をおかれる側近としてシャネルで活躍します。
カールは彼女のことを「右腕でもあり、左腕でもある」と発言していることから、二人の信頼関係の深さが伺い知れます。
2019年スプリング・サマーコレクションのショーのフィナーレにはカール・ラガーフェルドと共に初めて表舞台に登場したことは記憶に新しいです。
近年、デザイナー交代によりブランドイメージを一新して成功するブランドが多い中、ガブリエル・シャネルとカール・ラガーフェルドのDNAを継承することを優先し、他ブランドから引き抜くわけでなく自社からデザイナーを選出するところがさすがシャネル。他のブランドと一線を画しています。
シャネルのファッション部門のプレジデント、ブルーノ・パブロフスキーはヴィルジニーについて「カール・ラガーフェルドとココ・シャネルの遺産を受け継ぐ者」とコメントしています。
CHANEL 19(ディズヌフ)
「CHANEL 19(ディズヌフ)」は2019年-20年FALL-WINTERコレクションで発表されたバッグです。
カール・ラガーフェルドとヴィルジニー・ヴィアールが共に手がけた最後のコレクションで発表されていて、シャネルの重要なエッセンスが詰まった新しいアイコンバッグです。
CHANEL 19(ディズヌフ)の由来
「CHANEL 19(ディズヌフ)」は1955年に発表された伝説のバッグ「2.55」をガブリエル・シャネルが発表年月をバッグにそのまま名付けたことに敬意を表し、発売された2019年の「19」をそのままバッグに名付けました。
「19」という数字は、ガブリエル・シャネルにとって大切にしていた数字でもあります。彼女の誕生日が8月19日であったこと、最愛の恋人アーサー・カペルが亡くなった年が1919年であったこともあり、「19」という数字は彼女にとって誕生と再生の意味を持つ大切な数字でした。
ガブリエル・シャネル最期の名作であるフレグランス「N°19」にも「19」の数字が使われています。
「19」はブランドにとって重要な数字であり、アイコンバッグに名付けたことはガブリエル・シャネルの意志を現代に受け継いでいることを象徴しています。
CHANEL 19(ディズヌフ)の特徴
「CHANEL 19(ディズヌフ)」はガブリエル・シャネルのDNAが詰まった伝統的なデザインでありながら、どこか新しく新鮮でフレッシュな印象です。
ヴィルジニー・ヴィアールによる新生シャネルを代表するバッグとなった「CHANEL 19(ディズヌフ)」の特徴をご紹介します。
マトラッセ
シャネルアイテムお馴染みのダイヤ柄の格子状のキルティング、通称「マトラッセ」。
クラシックチェーンバッグ比べて、「CHANEL 19(ディズヌフ)」のボディには比較的大きめなマトラッセが施されていて、よりしなやかでフェミニンな印象です。
CCロゴ
ブランドを象徴するアイコニックなモチーフであるCCロゴはクラシックチェーンバッグに比べて大きく、存在感を増すデザインが特徴的です。
「CHANAL 19(ディズヌフ)」のフラップの中央に施されていいます。
ショルダーチェーン
「CHANAL 19(ディズヌフ)」はチェーンの仕様が他のシャネルのチェーンショルダーバッグと異なります。
太めで3種類の異なるカラーのチェーンが採用されていて従来のチェーンと違い新鮮さを感じさせます。3種類の異なるカラーとは、シルバー、ゴールド、ルテニウム。異なるカラーのチェーンが一つのバッグに取り付けられています。
チェーンはスライド出来るわけではなく、ボディに短く太い方のチェーンが縫い付けられていてワンハンドルバッグとして持つことが可能です。レザーが編み込まれた長くて細い方のチェーンでショルダーバッグとして持つことが出来、2通りの持ち方を楽しめます。
CANEL 19(ディズヌフ)の種類
シャネルを代表するエッセンスが詰まった「CHANEL 19(ディズヌフ)」はバッグだけでなく、革小物も多数展開しています。
CHANEL 19(ディズヌフ)フラップバッグ
- 品番:AS1160 B03215 94305
- 素材:ゴートスキン
- 価格:583,000円(税込)
- サイズ:横幅26㎝×高さ16㎝×マチ9㎝
「CHANEL 19(ディズヌフ)」の中で最も定番のフラップバッグ。サイズは3サイズ展開です。
しなやかなボディに大きなダイヤモンド柄のマトラッセが施されたフラップが被さっています。ジャイアントサイズのCCマークが存在感のある、どこかヴィンテージ風だけど新しいアイコン的存在のバッグです。
ミディアムサイズ
横幅26㎝×高さ16㎝×マチ9㎝
「CHANEL 19(ディズヌフ)」の中でも定番で一番人気のサイズ。小ぶりでありながら長財布が収納でき、マチが9㎝あるので見た目以上にたくさん物を入れることが出来ます。日常使いだけでなく、パーティシーンでも活躍する万能な大きさが人気です。
ラージサイズ
横幅30㎝×高さ20㎝×マチ10㎝
荷物を十分に収納できるサイズ。日常使いに最適な大きさで長財布やスマフォなどの貴重品だけでなく、化粧ポーチなども収納できる使い勝手の良さが人気です。
マキシサイズ
横幅36㎝×高さ25㎝×11㎝
大容量収納することが可能なので、遠出のお出かけに最適なサイズです。
CHANEL 19(ディズヌフチェーンクラッチ
- 品番:AP0945 B04580 10601
- 素材:シャイニー クランプル カーフスキン ホワイト
- 価格:242,000円(税込)
- サイズ:横幅12㎝×高さ12㎝×マチ4.5㎝
可愛らしい小ぶりなサイズ感が人気のチェーンクラッチ。貴重品だけを入れてクロスボディにして持ち歩くのに最適です。
バッグに比べると比較的購入しやすい価格帯なのも魅力です。
小ぶりなサイズにも関わらず、斜めがけするのに十分な長さの太めのショルダーチェーンが存在感があり特徴的です。
CHANEL 19(ディズヌフ)チェーンウォレット
- 品番:AP0957 B04580 94305
- 素材:シャイニー クランプル カーフスキン
- 価格:380,600円(税込)
- サイズ:横幅19.2㎝×高さ12.3㎝×マチ3.5㎝
カードが6枚収納でき、内側にコインを収納するジッパー付きのポケットが付いています。お財布として持つことが可能で、さらにスマートフォンやリップなどの必需品だけを持ち歩くことが出来ます。
お財布としても、クロスボディバッグとしても持つことが可能です。
CHANEL 19(ディズヌフ)フラップコインパース
- 品番:AP1787 B04852 10601
- 素材:ラムスキン
- 価格:610,500円(税込)
- サイズ:横幅12㎝×高さ8.5㎝×マチ2.5㎝
コンパクトウォレットにショルダーチェーンが付いたコインパース。ミニポシェット感覚で使えるアイテムです。
CHANEL 19(ディズヌフ)広告キャンペーン
ヴィルジニー・ヴィアールとソフィア・コッポラがコラボレーションした「CHANEL 19(ディズヌフ)」の広告映像が2020年6月に公開されました。
モデルはマーガレット・クアリー、テイラー・ラッセル、マリーヌ・ヴィクトの3名の人気若手女優を起用していて「CHANEL 19(ディズヌフ)」にかけるメゾンの期待値を伺い知る事ができます。
映像の中では、クラッシックなデザインである「CHANEL 19(ディズヌフ)」を3人の女優がそれぞれの持ち方で、多種多様性を表現しています。女優達が表現する「CHANEL 19(ディズヌフ)」は明るくて若々しくエネルギッシュな印象を受けます。
まさに生まれ変わった新生シャネルを表現するような広告映像の仕上がりとなっています。
CHANEL 19(ディズヌフ)おすすめコーディネイト
シャネルの新しいアイコンバッグ「CHANEL 19 (ディズヌフ)」を持ったおすすめのコーディネイトをご紹介します。
エレガントな装いに
シャネルの重要なエッセンスを凝縮した「CHANEL 19(ディズヌフ)」は、シャネルらしいエレガントな装いにぴったりです。
例えば、シャネルジャケットにスカートのような改まったスタイルにも良く合います。
パーティーシーンなどのドレススタイルに持つのにもおすすめです。コンパクトなサイズの「CHANEL 19 (ディズヌフ)」を選ぶとコーディネイトに女性らしさが増します。
カジュアルな装いに
クラシックチェーンバッグに比べると、柔らかでしなやかな質感が特徴の「CHANEL 19(ディズヌフ)」ですが、それ故に、デニムパンツややジャージー素材のトップスなどのカジュアルな装いにもかっちりしすぎないため良く合います。
トレンドのスゥェット素材のプルオーバーにレギンスパンツといったカジュアルなスタイルにアクセントで持ってみてもお洒落ですよ。
まとめ
如何でしたでしょうか。
ガブリエル・シャネルのDNAをそのまま引き継ぎ、ヴィルジニー・ヴィアールが現代に解釈してアレンジを加えた「CHANEL 19(ディズヌフ)」今後もバリエーションを増やして展開していくことでしょう。
新しいシャネルのアイコンバッグ「CHANEL 19(ディズヌフ)」から目が離せません。