エレガンスバッグの代表 エルメス「バーキン」
エルメスのバッグ「バーキン」は言わずと知れたラグジュアリーなバッグ。
バーキンの人気は、とどまるところを知りません。
エレガントな佇まいに加え、収納力が備わったバーキンは、発売から現在まで長く愛され続けているアイテムです。
「バーキン」の特徴とエピソードや素材のご紹介の他、サイズ展開と容量、ショルダーバーキン、タイニーバーキンについてご紹介します。
目次
バーキンとは
エルメスの「バーキン」(Birkin)は、女性用ハンドバッグです。
カデナ(カギ)、クローシュ(キーケース)が付属し、バッグ上部のフラップ(ふた)を被せ、クロア(ベルト)で開閉します。
「ケリー」同様にエルメスの代表作として知られる「バーキン」は、女性の憧れのアイテムです。
ラフなジーンズスタイルからフォーマルな装いまで、様々なシーンにマッチする便利さと、収納力に長けた構造で、発売から現在まで愛され続けています。
「オータクロア」を原型に造られた「バーキン」
1981年、パリからロンドンに向かう航空機内で、歌手のジェーン・バーキンは使い込まれてボロボロになった籐(ラタン)のかごバッグに、無造作に荷物を詰め込んでいました。
荷物はバッグから溢れんばかりです。
その様子を見た隣席の紳士は「ポケットの付いたバッグが良いですよ」と、彼女に話しかけました。
見知らぬ紳士に、ジェーン・バーキンは「エルメスが作ってくれたら買うのにね」と返します。
すると紳士は「あなたの理想のバッグを作りましょう」と言います。
2人は機内で、理想のバッグのスケッチをすることになりました。
この紳士は、エルメス5代目社長「ジャン=ルイ・デュマ=エルメス」。
偶然にもジェーン・バーキンと隣席になり、その場で「彼女の理想のバッグ」を作ることを提案したのです。
ジェーン・バーキンの為のバッグは、1892年発売の馬の鞍を入れるバッグ「オータクロア」をベースにデザインされました。
後に一般向けにも販売されたこちらのバッグは、彼女の名前を取って「バーキン」と呼ばれるようになりました。
バーキンの特徴
バーキンの特徴はずばり「収納力」でしょう。
大きめに取られたマチで、見た目よりも大きな容量を備えています。
「無造作にたくさん収納できるバッグ」として、バッグ内に間仕切りなどを付けていませんので、大きなお荷物が入ります。
また、大きく開くバッグ開口部で、お荷物の出し入れが簡単。
バッグ上部には、2本のトップハンドルが付けられています。
フラップをクロア(ベルト)で開閉する仕組みで、こちらのフラップを中に入れ込むことでトートバッグの様に使うこともできます。
前面にはオープンポケット、背面にはファスナーポケット付きで、お荷物の整理が可能です。
バッグサイドには、マチ幅が調節できるサイドベルトが付けられています。
可憐なフォルムでありながら、多くの荷物に耐えられるよう丈夫なつくりになっている点にも注目です。
「ケリー」との違いは?
「ケリーバッグ」との大きな違いはハンドル(持ち手)。
とても似ているように見える2つのバッグですが、バーキンはハンドルが2本、ケリーはハンドルが1本です。
収納力と耐久性があり、カジュアルなシーンにもマッチするバーキン。エレガントでラグジュアリーなスタイルに合う、かっちり感が魅力のケリー。
どちらもエルメスを代表するバッグです。
バーキンの素材
バーキンは様々な素材で展開されています。
代表的な物は、適度な皮目と張りがある雄仔牛のレザー「ヴォークリスペトゴ(トゴ)」、やわらかで女性らしい素材の「トリヨンクレマンス」、細かい型押し加工を施し耐久性が高い「ヴォーエプソン」、なめらかで発色の良い「ヴォースウィフト」、ゴージャスな素材「クロコダイル」などがあります。
どれも違った魅力があって、迷ってしまいそう。
バーキンのサイズ展開
「バーキン25」と「バーキン30」は特に人気。
販売されている「バーキン」は、バーキン25・30・35・40・45の5サイズが一般的です。
中でも「バーキン25」「バーキン30」が人気で、需要と流通の多いサイズと言われています。
バーキン25
【25×22×13】
一番小さなバーキンです。
お財布、コスメ、スマートフォンなど、日常必需品を収納できます。フェミニンで可愛らしい、コンパクトサイズのバッグです。
バーキン30
【30×22×16】
横幅30cmのバーキンです。
日常必需品や小さなタブレットなどを収納できます。タウンユースに最適で、持ちやすく使いやすい一番人気のサイズです。日本人女性が美しく使えるサイズとして展開されています。
バーキン35
【35×25×18】
横幅35cmのバーキンです。
多くのお荷物を収納できるユースフルなサイズ。また、A4書類を収納可能で、仕事使いや車移動時のバッグとして重宝します。オフィスユースにも最適です。
バーキン40
【40×30×20】
横幅40cmのバーキンです。
余裕ある容量で、お仕事から小旅行まで活躍します。男性にお持ちいただいてもピッタリなサイズ感が人気です。
バーキン45
【45×30×20】
横幅45cmのバーキンです。
こちらは、旅行バッグとして使える容量を備えたビッグサイズ。お荷物の多いゴルフ旅行などにも最適です。
その他のバーキン
上記でご紹介した一般的なバーキンの他にも、「ショルダーバーキン」や「タイニーバーキン」など少し形の異なったバーキンが展開されています。
ショルダーバーキン
【45×20×19】
長めのハンドルで、肩がけできるバーキンです。
バッグ本体は横長で、縦幅が短めになっています。
バッグフロントのデザインは、ベーシックなバーキンの特徴をそのまま受け継いでいます。
大きめの横幅で、見た目よりも多くのお荷物を収納することができます。
カジュアルコーデにもよく合い、ちょっとしたお出かけやお買い物にも連れて行きたくなるバーキンです。
タイニーバーキン
【14×10×3】
タイニーバーキンは、ポーチサイズの小さなバッグです。
小さいながらもクロア(ベルト)の開け締めが可能で、バーキンをそのままサイズダウンしたような、可愛らしいフォルムが特徴。
タイニーバーキンには、取り外し可能なショルダーストラップ付きです。
ハンドバッグ、ショルダーバッグ、クロスボディバッグの3WAYでお使いいただけて、アレンジの幅が広がります。
既に製造が終了していますが、有名人が愛用していることで現在も人気のアイテムです。
お気に入りのバーキンを見つけて
ドラマチックなエピソードを持つバーキンは、エレガントなフォルムに加え、収納力を備えた機能的なアイテムです。
ラフなスタイルにも、特別な場面にもマッチして、一気に格上げしてくれる”イットバッグ”なバーキンは、素材・サイズ展開ともに豊富です。
お好みのバーキンに出会えたら運命でしょう。