エルメスのオレンジ色には、名前があるって本当?!
エルメス(HERMES)を語る時、エルメスが使いこなすオレンジ色の魅力を忘れることはできません。
エルメスのブランドカラー「エルメス・オレンジ」は、フレッシュで優雅なオレンジ色によって、フランス・パリ・エルメスの品格を表現しています。
エルメスのアイテムで使われる色は200種類以上があり、オレンジ系だけで10色以上。
バッグやスカーフを製造する時と同じく、品質やテクスチャーをきわめた、洗練されたオレンジです。
目次
エルメス・オレンジ・ストーリー ~エルメス・オレンジの名前の由来~
エルメスのオレンジ色には、名前がついている?!
エルメス(Hermès)のオレンジ色には、「Hermès Orange(エルメス・オレンジ)」という名前がついています。
今から約70年前のハプニングをきっかけに、エルメスが公認したブランドカラーです。
エルメスは、創業から約180年のフランス発のブランド。
王侯貴族が愛用する高級馬具の工房から始まり、ファッション、アート、ライフスタイルなど、あらゆる分野でエルメスの美学を提案しています。
エルメスのカラー「Hermès Orange」を決めた人は?
1960年代、「Hermès Orange」がエルメスのカラーに決まりました。
実際に決定を行ったのは、ジャン・ルイ・デュマ(前社長)、パトリック・ゲラン(現社長の大伯父)、彼らのいとこであるベルトラン・ピュエックと伝えられています。
ところが実はエルメスは、みずから望んでエルメスのカラーをオレンジと決めたわけではありません。
エルメスのオレンジを望んだのは、エルメスのお客さまたちでした。
エルメス・オレンジ・ストーリー ~お客さまが望んだオレンジ色~
エルメスの創業は1837年。
高級馬具でスタートしたお店は、自動車や鉄道の普及によって、むしろ活躍の場を広げます。
馬具の需要が減ることを予測して、女性用のバッグや手袋を売り出したからです。
ところが約100年後、エルメスは第二次世界大戦という大きな壁につきあたりました。
戦争になると、生活に欠かせない品物の生産より、戦争に必要な道具の製造を重視するようになります。
家や道路、交通機関など、生活の根本が壊れてしまうので、農業も商業もやりづらくなります。
エルメスで困ったことの一つが、包装資材の不足でした。
お店の営業は続けていたものの、お買い上げの商品を入れるボックスや包装紙が手に入りません。
まず在庫切れとなったのが、ゴールドの装飾を施した白いボックス。
次の在庫切れは、ブラウンのラインで飾られた象牙色のボックス。
あとに残ったのは、派手なオレンジ色の包装紙だけ。
エルメスは従来のボックスをあきらめ、オレンジ色の包装紙を使うしかなかったそうです。
1945年、第二次世界大戦が終結します。
エルメスは白や象牙色のボックスを再開しましたが、ここで思わぬハプニング。
やっといつもの箱に戻ったのに、お客さまたちからオレンジの箱が良いと言われたのです。
オレンジ・ボックスから、「Hermès Orange」へ
エルメスはこの時期から、エルメス独特のオレンジ・ボックスを使って、お客様に商品をお渡しするようになります。
お客さまにしてみれば、ネガティブなことばかり続いた戦争の後です。
エルメスだけで受け取れる輝かしいオレンジ色の箱が、心地良かったのかもしれません。
1960年代に入ると、パリの空の下、街でも個人の家庭でも、オレンジ・ボックスを抱えたパリジェンヌの姿が目立つようになりました。
その光景をきっかけに、エルメスのブランドカラーが「Hermès Orange」に認定されたと伝えられています。
エルメス・オレンジだけじゃない?!エルメスのオレンジ系カラー11選
エルメスのオレンジは、「Hermès Orange」だけではありません。
エルメスのアイテムに使われる色は200種類以上、オレンジ系だけでも10色以上あります。
1.マンゴー(Mango)
マンゴーを口にしたときの香りや、とろけるような舌ざわりを感じさせる色です。
かすかな渋みも含まれていて、甘くファンタジックなオレンジが欲しい時、甘すぎないファンタジーを実現してくれます。
2.フー(Feu)
英語のWho(誰)ではなく、フランス語のFeu(火)です。
暖炉でたゆたう炎の色を思わせる、ちょっと大人っぽいオレンジ。
華麗であでやか、軽さを含んだ色調であり、若々しさと落ち着きが共存しているのが魅力です。
3.オレンジポビー(Orange Poppy)
キュートなピンク系のオレンジで、インパクト抜群。
こんなに可愛いオレンジがあったの!と、感激いっぱいになれるカラーです。
こういう色のルージュを引くと、テンション上がって良い気分になりませんか。
色が歌っているかのような、リズム感あふれるオレンジカラーの秀作です。
4.カプシーヌ(Capucine)
カプシーヌは、フランス語で金蓮花(キンレンカ)の花を意味する言葉。
花言葉が「勝利」というだけあって、元気いっぱいの濃いめのオレンジです。
ファッションのテーマがゆるかったり、アイキャッチのポイントが定まらない時にもおすすめ。
カプシーヌのインパクトに視線が集中して、ぼやけたムードを引きしめてくれます。
5.テールバテュー(Terre Battue)
テールバテューは、表面を赤土などで覆ったテニスコートのこと。
全仏オープンが行われるテニス競技場「スタッド・ローラン・ギャロス」が有名です。
オレンジを使いたいが、テンション高すぎたり、派手すぎるのはいやという人に。
品格があるので、夜のバーやカフェなど、ロマンチックなお出かけにも良さそうです。
6.サンギーヌ(Sanguine)
サンギーヌとは、強い自信や楽観的を意味する言葉。赤褐色の意味もあります。
光源によってはブラウン系に見えることがありますが、色の内部にほのかなオレンジ色があります。
ゆるがない落ち着きがある一方で、明るさもそなえた大人のオレンジです。
7.ポティロン(Potiron Orange)
ポティロンとは、フランス語でカボチャのこと。
文字通りのビタミンカラーで、眺めているだけ、手にしているだけで、心に明るさが満ちてきます。
ダンサブルなまでに明るいオレンジ、毎日をハッピーで満たしたい人におすすめです。
8.オレンジ(Orange)
エルメスが提案するストレートなオレンジです。
甘すぎずシックすぎず、最適なバランス。元気を与えるとともに、温和な優しさも満ちています。
手で触れると気持ちが改まるような洗練されたオレンジで、贈り物にも最適です。
9.パンデピス(Pain d`epice)
パンデピスはフランス語でジンジャーブレッドのこと。
ミステリアスな色合いで、レンガや砂漠、教会の石畳など、遠い風景を感じさせます。
心地良い緊張感を感じたり、無意識に背筋が伸びる色で、行方不明の宝石を探す女探偵になった気分。
美しいものを探して、旅に出たくなります。
10.ムタード(Moutarde)
ムタードはフランス語で辛子を意味する言葉。
英語のマスタード(mustard)の語源になった言葉だそうです。
エルメスのムタードは、シャープでライトなオレンジ色。
煌くような透明感がある一方で、雰囲気を軽くしすぎない、味わい深い色合いです。
11.アプリコット(Apricot)
アプリコットは、2018年の新作。手元に置くだけで気分が浮き立つ楽しいオレンジです。
今日はどこへ行こうか、何をしようか、次々と思いつきます。
派手すぎないオレンジなので、プライベートはもちろん、フォーマルやビジネスもOK。
どんな時も頼もしくそばにいてくれる、相棒のようなカラーです。
おすすめのオレンジ・アイテムは?エルメスのオレンジ系アイテム
バーキン
バーキンは、女性歌手ジェーン・バーキンのためにデザインされたバッグ。
容量が大きいバッグは使い勝手優先になりがちですが、バーキンはエレガンスを忘れません。
オレンジ系のバーキンを使えば、アクティブ&エレガントな女性を演出できます。
ケリー
ケリーは、モナコの公妃グレース・ケリーが好んだことで知られています。
清楚なスタイルで、あらたまった席に最適。着物に合わせやすい風格もあります。
オレンジ系のケリーは可愛らしくチャーミング、パーティにおすすめです。
ガーデンパーティ
ガーデンパーティは本来、園芸用品を入れるためのトートバッグです。
ざっくりした作りで、気軽にデイリーに使うのがおすすめ。
オレンジ系のガーデンパーティは、ファッションに伸びやかな明るさをプラスしてくれます。
エヴリン
エヴリンは、男性や学生にも好まれるカジュアルなショルダーバッグ。
品の良さを保ちながら、遊び心のあるデザインで、どんなシーンにもフィットします。
オレンジ系のエヴリンを選んで、さっそうと出かけませんか。
ベアン
ベアンは、Hのイニシャルが映える、スタイリッシュなウォレット。
ムダのないすっきりしたデザインで、品質の良い革の手触りをストレートに味わえます。
オレンジ系のベアンはほどよい光沢があり、バッグから取り出すたびにオレンジが輝きます。
ドゴン
ドゴンは、エルメスの刻印が入ったセリエボタンが印象的なウォレット。
まろやかで大人っぽいデザインですが、オレンジ系なら年齢を問いません。
可愛いオレンジ色のコインケースを、ウォレットから優雅に取り出す楽しみもあります。
おすすめのオレンジ素材4つ!エルメスのオレンジ系カラー
トゴ
トゴは、マットな質感の雄仔牛のレザー。
オレンジ系カラーの色調が、素直に発色する素材です。
柔らかすぎず、硬すぎない素材なので、多くのアイテムに適します。
トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは、こしがなく柔らかな雄牛のレザー。
オレンジ系カラーの色調を、優しく表現します。
デイリーユースで使い込むと、独特の風合いが出ることも好まれています。
ヴォーエプソン
ヴォーエプソンは、硬めの雄仔牛のレザーです。
オレンジ系カラーが派手すぎると思う場合、ヴォーエプソンを検討してください。
控えめな光沢があり、ビジネスやフォーマルに使える安心感があります。
ヴォースイフト
ヴォースイフトは、なめらかな質感の雄仔牛のレザー。
オレンジ系カラーのヴォースイフトは、オレンジの明るさや温かさが引き立ちます。
毎日気がねなく使って、革の成長を待つ楽しみもあります。
意外なこと3つ?!とっておきのエルメス・オレンジのお話
エルメス・オレンジは約70年の歴史を持つブランドカラーであり、意外な話がたくさんあります。
その中から、とっておきのお話を3つ。
「Hermes Orange」は、海外では通じない?
エルメス・オレンジの発音は、フランス語で「Hermès Orange(エフメス・オフォンシュ、地域による)」。
英語では「Hermes Orange(ハーミーヅ・オレンジ、地域による)」。
日本語の「エルメス・オレンジ」という発音は、海外ではほとんど通じないそうです。
考えてみればあたりまえなのですが、あらためて言われると驚きませんか。
エルメス・オレンジで、最高にテンションを上げる方法がある?
エルメス・オレンジで最もテンションが上がるのは、「お店を出る時」という話があります。
エルメスでお買い物をして、エルメス・オレンジのペーパーバッグを持って、店内から街へと歩き出す瞬間。
良い予感でいっぱいになる人、やる気が出るという人、世界が新しくなって見えるという人も。
お客さまによって感想は違いますが、元気でポジティブになれるというのが、共通項のようです。
エルメスがオレンジ色の包装紙に悩んでいたころ、日本では・・・?
エルメスが「オレンジ色の包装紙しか残ってない」と悩んでいたのは、1950年前後。
このころ日本ではフランスのシャンソンの輸入が本格化して、一大ブームが起きていました。
ジュリエット・グレコはもちろん、エディット・ピアフやシャルル・アズナブールなど。
本場のシャンソンを聞いて育った芸能人やアニメーターたちが、現代の日本の文化において、数多くの偉業を達成しています。
▼参考▼
【フランス語】パリの空の下 (Sous le ciel de Paris) (日本語字幕)
貴女から始まる。エルメス・オレンジ・ストーリー
エルメスでは全てのアイテムを、オレンジ・ボックスでラッピングして、あなたにお渡しします。
オレンジ・ボックスを開くたびに、あなたの新しいエルメス・オレンジ・ストーリーが始まるというわけ。
エルメス・オレンジの物語が始まるのは、お買い物の時だけとは限りません。
「エルメスに行きたいな」「エルメスを買いたいな」
一度でも思いついたなら、その瞬間がエルメス・オレンジ・ストーリーの始まりです。
まずはエルメスのウインドウを見に行きませんか。またなにかやってますよ、きっと。
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