ルイヴィトン(LOUIS VUITTON) 人気の根底に迫る Marc Jacobs

LOUIS VUITTON

ルイヴィトンのファンであれば、一度は聞いたことのある名前、マークジェイコブス(Marc Jacobs)。

ルイヴィトン ヴェルニラインを出したことで、世界にその名を知らしめたのは有名ですね。

写真のモノグラムウォーターカラーはじめ、ルイヴィトンのアーティスティックディレクターを担当していた頃にコラボレーションをしたアーティストやデザイナー、当時のアイテムを、写真付きで詳しくご紹介いたします。

あの有名な日本人デザイナーも登場します!


目次

マークジェイコブス氏の経歴

学生時代からファッション業界での才能を伸ばし続けてきたマークジェイコブス氏。
アメリカでは超がつくほど有名なデザインの学校ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザイン出身です。

小さい頃より彼の祖母から編み物の技術を学んできました。

卒業制作では、作成したニットのセーターが、主席を意味する「ペリー・エリス金の指貫賞」を受賞しました。
その他にも、「チェスター・ワインバーグ金の指貫賞」や「最優秀デザイン生徒賞」など数多くのタイトルを受賞。

卒業後はペリー・エリスの会社でチーフ・デザイナーとして活躍し、1986年には米国のオンワード樫山の力を借りて、自らのブランド「マーク・ジェイコブス」を立ち上げ初のコレクションを開催します。

1997年からは自身のブランドに加え、ルイヴィトンでもアーティスティックディレクターとして活躍し、多大な影響をもたらしました。


1997年 ルイヴィトン

マークジェイコブスは、1997年から2014年春夏コレクションまで、ルイ・ヴィトンのウィメンズのアーティスティックディレクターを担当していました。

常に「モノグラムの色を変えたい」「モノグラムの中に別の要素を取り入れたい」と考えていたそう。

そんな彼が世間を驚かせたのは、1998年のコレクションで世に送り出した「ヴェルニ(verni)ライン」。
それまでのルイヴィトンにはなかったエナメル素材を用いたアイテムを作り、「斬新さ」を生み出しました。

その後も、彼の想いは留まることなく、新しいルイヴィトンを追求するため、数々のコラボレーション作品を生むこととなります。
ここから、彼がコラボした人物とその作品について詳しくご説明します。


2001年 スティーブン・スプラウス

スティーブン・スプラウス氏(Stephen Sprouse)
カウンターカルチャースタイル(対抗文化)を世に広めたアーティストです。
彼のデザインするものは、グラフィック感の溢れるものでありながら、生地に高級品を用いるなど、独特のセンスがありました。

写真のバッグは、モノグラムグラフィティラインキーポル50(M92196)。
グラフィティ=落書き風の意味で、モノグラムキャンバスの上に大胆に描かれた“LOUIS VUITTON”の文字は圧巻です。

このデザインが出たことで、外国のデザイナー・ディレクターの名前が印象に残りずらい日本人にも、“マーク・ジェイコブス”の名が知れ渡ることになりました。


2002年 ジュリー・ヴァー・ホーヴェン

ジュリー・ヴァー・ホーヴェン氏(Julie Verhoeven)
イギリス人イラストレーター。
オシャレが大好きだった彼女は、被服の学校へ進学希望を出し受験するも、不合格。
ジョン・ガリアーノの元でデザイン・アシスタントとして働くこととなります。

その4年後、やはり母親のようにイラストを描きたい!という想いが捨てきれず、イラストレーターとしての道を選びます。

写真のバッグは、「コント・ドゥ・フェ&アニマル」ラインのハンドバッグ(M92275)です。

「おとぎ話」という意味のこのシリーズは、ルイ・ヴィトンの落ち着いた大人の雰囲気と、不思議な世界観を感じられる動物などのモチーフが使われています。


2002年 ロバート・ウィルソン

ロバート・ウィルソン氏(Robert Wilson)
舞台美術や芸術家として活躍。
彼の作品の特徴は、絵画、音楽、彫刻などに対する強烈な情感が全て組み合わされているところにあります。

コレクションは、2002年クリスマス限定で発表された「クリスマス・コレクション」フルオ
クリスマスプレゼントを連想させるようなデザインに、蛍光色のグリーンにオレンジ色のラインというポップなカラーが印象的なこのバッグ。
大人気を博したため、たった1ヵ月ほどで販売を終了してしまいました。
今みつけたら、ぜひ手に入れたいアイテムです。


2003年 我らが日本人!村上隆

村上 隆氏
1991年「TAKASHI,TAIMIYA」で現代美術アーティストとしてデビュー。
さらに2001年にはボストンミュージアムで個展を開催しています。

コラボレーションのきっかけは、2002年のカルティエ財団での村上氏の個展。
元々彼のファンで会ったマーク氏は、彼の作品を見て心を奪われたそう。
マークジェイコブス氏による熱烈なオファーがあり、コラボ商品が生み出されるようになったのです。

写真は、今回のコレクションで話題となった、スカーフ(M71916)です。
「レボリューション」というテーマを与えられ出来上がったのがこの作品。

33色のカラーを散りばめた、カラフルでキュートなハンドバッグ。
カラフルな目玉がインパクト大のアイラブモノグライン(Eye Love Monogram)の、大きな目を見つけることも楽しいですね。

2人はこの他にも、それまでには決してなかったような、モノグラムチェリー、モノグラムパンダ&キャラクター等の様々なアイテムを展開しています。


2012年 我らが日本人!草間彌生

草間 彌生氏
長野県松本市生まれの日本の芸術家です。

幼い頃から視界が水玉や網目で埋め尽くされたりする幻覚や、動植物が人間の声で話しかけてくるような幻聴に悩まされていたそう。
その恐怖から逃れるため、幻覚・幻聴を絵に起こし始めたのが彼女の芸術家としての始まりです。

彼女の初めての個展は松本市でのもの。
2014年には「世界で最も人気のあるアーティスト」や「世界でもっとも影響力のある100人」に選出されています。

写真は、ドットインフィニティからジッピーウォレット(M91571)です。

一瞬で心を奪われてしまうかのようなイエローに、ハッとするブラックのドットの嵐に驚愕です。
彼女の生い立ちから生まれたこの模様ですが、それが今となっては世の女性たちの憧れのデザインとなっています。


伝統に新しさを取り入れたマークジェイコブス氏

マークジェイコブス氏は自身だけでなく、様々なデザイナー・アーティストとコラボをすることで、ルイヴィトンに新たな風を吹き込んできました。

コラボした実際のアイテムには、それまでの常識ではありえなかったモノグラムなどの伝統ラインにカラーやデザインを取り入れているものが多くあり、それらは、時代を超えて私たちを魅了し、次回作への期待感をもたらしてくれています。

時代は進んでも、彼が世に送り出してきた作品の人気は衰えることはないでしょう。

※記事の内容やサイズ、ライン等は現時点での弊社調べとなります。
今後ルイヴィトン公式情報にて改定がある場合もございますので、予めご了承ください。

 

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