型番や機番ってなに?

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LOUIS VUITTON

ルイヴィトンには型番や機番が存在していて、誰でも確認することができます。ルイヴィトンを普段使っている人でもなかなか気づきにくい製品の内部に印字されている機番。それから商品情報として商品名に一緒に表記されることも多い型番があります。

今回紹介する型番や機番がそれぞれが意味するのは、製造年月・製造国や商品カテゴリです。

この記事では、型番や機番の仕組みや製品に付けられた英数字(番号)が意味することについて紹介します。

目次

ブランドを代表するルイヴィトンの型番や機番の役割と違い

型番と機番は同じ英数字であるため、よく混同して使われます。商品を見分けるのに使うのは型番、製造年月や製造国が分かるのは機番です。それぞれがまったく異なる役割で使われています。

製品に直接打刻される機番。利用者の間では、この機番を確認することで、中古販売・買取の偽物を識別するのに使われたりします。

また、ブランドのルイヴィトンを提供する生産者からすれば、製品を区別するために型番を決め、工場での生産時期やルートを明確にするための通し番号として機番を利用しているのです。

型番と機番は別物

よくあるのは、バッグや財布に直接記載された英数字の機番を型番を同じものと考えてしまうことがあります。

型番は商品(小カテゴリ)の管理に利用する番号です。機番は個別製品に付けられた製造番号(シリアルナンバー)です。両者はまったく別物でしょう。

目当ての製品を探すのに便利なルイヴィトンの型番

型番とは

ルイヴィトンのバッグや財布・小物をネット通販やオークションで探したことのある人は、型番を目にしたことがあると思います。いわゆる、商品名の横についている英数字のことです。

ルイヴィトンの型番は、ブランド製品を型ごとに分けて付けた番号のことです。MやNで始まるアルファベットに5桁の数字が代表的です。例えば、「」なら「N51119」、「ミュゼット」なら「M51256」です。ミュゼットの型番は?と聞かれたら、「M51256」と答えましょう。

例に挙げた「ミュゼット」の場合、モノグラムのラインで製造されたバッグはこれまでたくさん販売されています。その中で「ミュゼット」として販売されている商品全体を「M51256」と決まった番号で管理するのが型番の役目です。

形状やサイズ違いの製品は末尾の数字が違う

ルイヴィトンのサイズや形状が違う製品には、最後尾の数字が違うだけです。ミュゼットの標準として人気の「ミュゼット・サルサ」(M51256)と「ミュゼット・タンゴ」(M51257)は、型番がサルサの「M51256」に対しタンゴの「M51257」と1桁目の6が7に変わっているだけです。この2製品が形状だけが違う近似の商品だと分かります。

さらに、他の製品例を紹介しましょう。ルイヴィトンの「サンクルー」の場合、「サンクルーPM」(M51244)、「サンクルーMM」(M51243)、「サンクルーGM」(M51242)の3つのラインアップです。

また、ルイヴィトンの「ボワットシャポー」は「ボワットシャポー30」(M23624)と「ボワットシャポー40」(M23626)です。どちらも末尾の数字が1桁異なるだけです。

つまり、型番が同じなら、同じ商品(同一コンセプトと同一ラインで作られた製品)を意味します。

型番は、工場で製造された順番や製造年数に関係なく、同一の英数字と決められているのです。いつ、どの時代でも「チェルシー」はN51119が型番です。

以上、型番は商品を見分けるために付けられた番号と言い換えてもよいかもしれませんね。

MやNが頭についている理由

型番になぜMやNが付いているのかと気になる方も多いでしょう。例として取り上げたルイヴィトン代表の製品「チェルシー」(N51119)と「ミュゼット」(M51256)では、それぞれ異なるNとMの英字で始まっています。

MとNの違いは、製品ラインの違いによるものです。「チェルシー」はダミエライン、「ミュゼット」はモノグラムラインで製造しています。そこで、ダミエをN、モノグラムをMとして型番を決めているのです。

製品に割り当てられた機番

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機番とは

ルイヴィトンでは、製品の内側に英数字が印字(刻印)されています。これを機番と呼びます。

機番は、製造機番や製造番号(シリアルナンバー)と呼ばれることもある識別番号です。個々の製品を識別するための6桁の英数字であらわします。

2文字のアルファベットから始まり、後に4桁の数字が並ぶのが基本です。

例えば、「チェルシー」(N51119)で2008年に製造された製品の機番を見ると「TH2018」と刻まれています。

※「チェルシー」(N51119)製品のすべてが「TH2018」と印字されているわけではなく、1つの商品を見た場合です。製造国や製造年数が違えば、別の英数字が印字されます。

アルファベットの意味

THのアルファベットは、製造国を表しています。以下の一覧で確認すると分かるように、フランスにTHとあるので、製造されたのはフランスであることを示しているのです。

【製造国を示すアルファベット】
・フランス(2文字目が数字のケースあり)
AA、AC、AH、AN、AR、AS、BA、BJ、BU、CT、DU、ET、FL、LW、MB、MI、MS、NO、RA、RI、SA、SL、SN、SP、SR、TH、TJ、VI、VX、AAS、A0(ゼロ)、A1、A2、A3

・スペイン
CA、GI、LB、LM、LO

・アメリカ
FC、FH、LA、OS、SD

・イタリア
BC、BO、CE、FO、MA、RC、RE、TD

・スイス(2文字目が数字のケースあり)
D1、FA

・ドイツ
LP

修理(リペアされた場合の印字)
DK

以上、アルファベットが製造国を明確にする役割があるのです。ただし、ルイヴィトン製品の中には、かなり古い1989年以前に作られた製品もあって、その場合は後ろにアルファベットに文字が記載されていたり、1985年以前になると英数字が印字されていない製品も見られます。

現在、日本で出回っているルイヴィトン製品は頭にアルファベットを印字している比較的新しい製品が多いので、最初のアルファベット二文字を確認しましょう。

4桁の数字の意味

後ろの4桁の数字は、製造時期をあらわしているとされています。

先の「TH2018」の後ろ4桁2018の数字は何を表しているのか、初めて見る人には分かりません。機番はそもそも購入者のために付いているものではないので、一見すると良くわからない番号に見えるのです。

しかし、2007年以降に製造されたルイヴィトン製品は、製造時期とその年の周期を示すことが判明しています。

見分け方として、2018の2番目の「0」と4番目の「8」をまずは確認しましょう。

2つの数字をあわせると、08となります。これは08年(2008年)を意味する表記で、最初の20が省略されています。もし1989年に製造されたのであれば「○8○9」で、8と9で89年(1989年)を意味しており、19が省略されているのです。

次に確認するのは、「TH2018」の1番目の「2」と3番目の「1」です。これらをあわせると21という数字になります。

21は、その年の何週目に製造されたかを示すもので、「TH2018」は21週目(2008年の5月)に工場で生産されたことが分かるのです。

23なら23週目(6月)、40なら40週目(9月後半~10月前半)を示します。1年はおよそ52週なので、1~52週目を示す番号が記載されるのです。

製造国と同様に、製造時期を示す4桁の数字も年数とともに変化してきました。1990~2000年代は、2番目と4番目に年数を記すのは同じですが、1番目と3番目に週の数字を記したのは、2007年以降に製造された製品だけの特長です。

それ以前の年に作られた製品では、1番目と3番目の2つの数字が「月」を表していました。08なら8月、12なら12月といった具合です。

逆に考えれば、月数は12までしかないので、1番目の数字が2~5の表記であった場合、20月や50月は存在しないので、月を示しておらず、週を示す数字として、2007年以降に製造された製品だと判断できます。

機番が印字されている場所

機番の場所は「チェルシー」(N51119)の場合だと、ファスナーの裏側(角)の縫い目にあります。

もちろん、チェルシー以外の製品はそれぞれ印字される場所が異なるので、ファスナーやポケット、入り口付近を確認すれば見つかります。

小物や財布は入り口付近に良く見られるので、簡単に内側をチェックすることで見つけられるでしょう。

確認してみるとよく分かる型番や機番をチェックしよう

今回は、ルイヴィトンの型番や機番の概要や記載された英数字の意味についてご紹介しました。

ルイヴィトン製品には必ず英数字で型番や機番が割り当てられています。製品をすでに持っている方やこれから購入を予定する方は、型番や機番を確認してみてはいかがでしょうか。

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