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米国歴代大統領に好まれた「Vulcain(ヴァルカン)」の魅力を見てみましょう!

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このページでは、歴代の米国大統領に愛用されるほどの名作として大ヒットした時計メーカー「ヴァルカン(バルカン)」についてご紹介しております。

目次

Vulcain(ヴァルカン)とは

150年にわたる創作、革新、専門技術への情熱を持つスイスの機械式腕時計メーカーVulcain社のブランドです。Vulcainブランドは「ローマの火の神ヴァルカン」のフランス名にちなんで名づけられました。

時計の機能面では革新的なアラーム機構を備えた腕時計「クリケット」が有名です。

また、歴代のアメリカの大統領(アイゼンハワー、トルーマン、ニクソン、ジョンソン)が身に着けていたことで「大統領のための腕時計」としての評判を獲得していました。

近年では3大複雑機構とされる「トゥールビヨン」を搭載した腕時計も発表しており、技術に長けたスイス腕時計メーカーの1つです。

 

日本では知る人ぞ知るブランドになっているようですが、時計の技術革新、使いやすさ、そして機能に対するコストパフォーマンス(クリケット機能)は腕時計好きなら好みそうな高級腕時計と言えます。特に腕時計から音が鳴る機構は秀逸でしょう。高額なミニッツリピーター搭載腕時計を買うことは無理でも、Valucain社の腕時計なら手が届きそうです。

腕時計はリセールバリュー が気になるところです。Valucain社の中古の腕時計は古いものでも10万円~、Aviator Cricketで30万円~、MOON PHASE機能付きで40万円~、と資産的価値があるがあるブランドだと思います。

Vucainの歴史を見てみよう!

機械式腕時計を買うことはその時計の歴史に触れることになる、といっても過言ではありません。

高級腕時計を上では、腕時計のコンセプト、受賞歴、機能、見た目等々、総合的に見て共感できることが大切です。

Vulcain社はDitisheim brothers (ディティスハイム兄弟)によって1858年に設立されました。

その後、1889年の世界博覧会(パリ)で、ValucainはGrande Complication watch(最も複雑で革新的な機構を持つ時計)として受賞、その後1893年の世界博覧会(シカゴ)でも受賞するなどその技術力の高さに早くから注目されていました。

 

Vulcain社は懐中時計の製造に専念していましたが、第二次世界大戦以降は軍用腕時計の人気が高まり、腕時計の製造に注力するようになりました。

 

設立から約1世紀後の1942年にVulcain社はアラーム音が鳴るムーブメントの試作品を発表、1947年に世界で初めてアラームが鳴る「Caliber -120」を搭載した腕時計を販売しました。そのアラーム音はクリケット(コオロギ)音に似ていたことから、「クリケット・キャリバー」として瞬く間に世界的に有名になりました。

 

Vulcain社の腕時計はアメリカの歴代の大統領(第34代大統領のアイゼンハワー(1953年~1961年)、トルーマン、ニクソン、ジョンソン)に身に着けられていたことで人気を博し、「大統領のための腕時計」としての評判も獲得しました。

 

そして1961年には時計のアラーム音が水中でも聞こえる「Cricket Nautical(クリケット・ノーティカル)を発表しました。Vulcain社の技術的品質は冒険家・探検家にも人気があり、1950年代以降は有名な登山家や海洋探検隊にも身に着けられるようになりました。

 

1961年、Vulcain社は異業種企業と合併しMSR(Manufactures d’Horlogerie SuisseRéunis SA)の社名に変わりました。

 

1980年に安価なクオーツ腕時計が普及したことによる機械式腕時計の大不況(クオーツ・クライシス)が発生すると、Vulcainは一時的に製造を中断、後に「Cricket(クリケット)」は「Revue Thommen(レビュー・トーメン)」という名前で再び製造されるようになりました。

 

2001年、PMH (Production et marketing Horologer)がMSRを買収、その後はExcellence Holding社がPMH社の全株式を取得し、「Manufacture des montres Vulcain SA.」に社名を変更しました。会社は現在、ユネスコの世界遺産リストに登録されているスイス時計の中心都市ル・ロクルに在ります。

 

2005年、Valucain社はtourbillon alarm watchを発表。最も複雑とされる時計機構の1つにアラーム機能、そして130時間のパワーリザーブを備え技術力の高さを再び証明しました。

年代別のVULCAIN腕時計の特徴

1947年に自社開発したクリケット・ムーブメントのCalber V-120は、ひとつのリューズで時計用とアラーム用の2つのゼンマイの巻き上げを行える「巻き上げ切り替え基軸(ツイン・バレル)」が画期的と称されました。この機構のおかげでクリケット音は最大25秒も続くことが可能となりました。

アラーム音を小さな腕時計で鳴り響かせるためには、5年もの歳月がかかっていました。より大きな音をだすために試行錯誤した結果、ハンマーで2重構造にした穴の開いたケースバック(裏蓋)を叩くことで音を増幅させることに成功。クリケット(コオロギ)の鳴き声を連想させる音になったことから、この時計が「クリケット」と呼ばれる所以になりました。
また、18,000という振動数は現在の28,800振動に比べるとかなり少ないのですが、その分耐久性が高いという特色があります。

実際のアラーム音を聞いてみたい方はこちらからどうぞ(33秒目あたりです)。まさにコオロギの音のように聞こえます。これが20秒以上も続けば誰でも目を覚ますこと間違いなしです。

https://youtu.be/89K5DoifSV0

1961年、アラーム付きで300m以上の水圧に耐えられる最初の腕時計「Cricket Nautical」を発表しました。このアラームはダイバーの残存酸素の時間を示す命を救う特性があります。 水中でも音で知らせることができるのは革新的だと思いました。

2002年、「Caliber V-120」から機械式アラーム機構の精度をさらに高めた「Caliber V-10」が発表されました。パワーリザーブは42時間ですが、「Vulcain Exactomatic」機構が備わることで、どのような時計の傾きでも均一に時を刻むことができるようになり、機械式特有の日差を少なくすることに成功しました。

2005年、複雑機構の最高峰であるflying tourbillon(フライング・トゥールビヨン)に 「Cricket」の意思をつないだalarm機能のある「IMPERIAL GONG(インペリアル・ゴング)」を発表。12時の位置にある音を鳴らすゴングを直接見ることもできます。

2006年、「音で時を見る」から「振動で時を伝える」機構としてGolden Voice (ゴールデン・ヴォイス)を発表。スマートフォンのマナーモードのように時計を身に着けた人だけに知らせることが可能になりました。

最近のVulcainのモデルについて

Vulcain社のCaliberについては、以下の6つが発表されています。

V-10からV-16はパワーリザーブ42時間、アラーム時間は20秒、振動数は18,000/時間が共通です。

 

 

V-57とV-61はパワーリザーブ42時間、振動数は28,800/時間です。

 

 

なお、V-62はtourbillon機構でパワーリザーブ120時間、振動数は28,800/時間です。

 

それではVulcain社の人気腕時計のいくつかをご紹介します。

50S PRESIDENTS HERITAGE 39MM 100153A15.BAL201

 

 

Caliber V-10を備え、アラーム20秒鳴動、

パワーリザーブ42時間、18,000振動/時間。

 

ケースは316L Steel、直径は39MM、厚みは12.4MM。

風防はサファイアクリスタル、防水性5ATM。

黒または茶色のルイジアナ・アリゲーター皮バンド。

NAUTICAL HERITAGE 100152A07.BAC143

 

 

 

Caliber V-10を備え、アラーム20秒鳴動、

パワーリザーブ42時間、18,000振動/時間。

 

ケースは316L Steel、直径は42MM、厚みは17.3MM。

風防はプレキシガラス、防水性30ATM。

黒の防水性合皮バンド。

 

50S PRESIDENTS CLASSIC MOONPHASE 580158A25BAL107

 

 

Caliber V-58を備え、パワーリザーブ42時間、

28,800振動/時間。

 

ケースは5N 18K pink gold、直径は42MM、厚みは11MM。

風防はサファイアクリスタル、防水性5ATM。

黒、青、茶色のルイジアナ・アリゲーター皮バンド。

 

 

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