実業家であるトランプ大統領
あまり知られていないことですが、トランプ大統領はさまざまな事業を展開しており、カジノや飛行機会社の経営、最近ではプラザホテルの経営者が変わることも話題です。
トランプさんは若いころに借金をしてまでもプラザホテルの経営権を握っているのです。
また、プロレス興行にまで手を出しています。
プロレスというと日本では真剣勝負のイメージがありますが、アメリカではあくまでも興行であって、お客さんを楽しませるためのものです。
要するに相手を挑発してけんかを吹っかけ、その対戦を楽しませるというような構図となっています。
トランプさんはレフェリーとしても出演をしましたが、時にはレスラーとしても出演したこともありました。
このような経歴とテレビのバラエティーショーの出演によって、相手にまずけんかを吹っかけ、そして自分に有利な条件を持ち出すことによってそのディールを完成させたと思われます。
弊社の見解では、相手を委縮させてその間に自身に有利な条件を提示し締結させるというこの交渉手法は、相手にけんかを吹っかけることが一番重要になるのです。
つまり、平たく言えば「相手を上から目線でおどし」、相手が委縮しているうちに自分にとって有利な条件を提示する。
ここが一番重要なことなのです。
相手を上から目線でおどすというこの手法が「どうせ適当なところで折れて交渉をまとめようとする」と、冒頭の解説者のように相手に読まれていた場合、その上から目線をやっている人があなただとしたら、あなたならどうしますか?
トランプ大統領の交渉手法
そしてトランプさんの性格を考えてみると、彼ならこうやるといった想像ができないでしょうか?
「俺の上から目線の交渉がバレちまった。だったらずっと上から目線を変えず、徹底的に追い詰めて絞り取るところを見せれば、この方法はまだ有効になるだろう」
普通の人はこういった上から目線攻撃をやめて、相手に合わせて行動しようと考えると思いますが、彼の年齢はいまや70歳。
今までのやり方を簡単に変えることができないと思いますし、その方法によって借金まみれの人生におさらばできたことを考えると、やはりこの方法を変えることはできないはずです。
では、今のイランとの核交渉についても上から目線で挑み、期待した結果が得られない場合、どうするか?
徹底的にイランを追い詰めるはずです。
つまりイランに対してになるか、いつになるかはわかりませんが、この上から目線攻撃は世界中に知れ渡るようになり、相手もそれなりに考えて交渉をしてくるようになるでしょう。
この作戦が通用しなくなった場合、この作戦を再び有効にするために徹底的に相手を追い詰める時が「いつか」やってくるはずです。
世の中には永遠に続くことなど存在しなく、そして、いつも通りのことは絶対に続かないということを認識するべきです。
これは金相場も同じことです。
金だけは違う⁈
金の相場の根源にあるのは、ドルの上下動によって値段が動くということだと今まで何度も説明をしてきました。
これはプラチナ、パラジウム、銀、銅でも一緒のことです。
例えば、プラチナなどの価格は、炭素触媒の開発によって価格が下がってきていることは皆さんもご存知でしょう。
銅は、中国の景気減速によってその価格が低下傾向にあります。
パラジウムは昨年、高価格のプラチナに対する代替消費として触媒需要がプラチナからパラジウムに移行したことから価格が上昇しましたが、現在は下がりつつあります。
しかし、金だけは高値圏を維持したままの状態です。
「金の価格が高い」と言っている専門家たちが言いがちなことになりますが、「金だけは違う」、ほかの金属が安くなっても「金だけは違う」とこのまま金の価格が高値を維持していれば必ず言い出すことでしょう。
間違った金相場の風潮
しかし、考えてください。
貴金属および金属の価格はドルの上下動に左右されるのです。
なぜなら、お金と違って貴金属や金属は価値を持ち続けるからです。
お金は紙切れになりますが、金属は紙切れになることがないから、ドルが下がると金属の値段は上昇し、そしてドルが上昇すると金属の値段は下がるのです。
現在、円安ドル高になっているように、ドルが高いような状態であり、本来なら金属の王様である金も下がらなくてはいけないのです。
しかし、ほかの貴金属などは下がっているのに金の価格は下がりません。
この状態は、トランプさんがまず交渉相手に自分に有利な条件を突きつけ、けんかを吹っかけてその実利を得るというやり方が永遠に続くと考えているのと一緒です。
そんなことばかり続ければ、「またけんかを吹っかけて適当なところで丸く収めるのだから、適当なところで交渉すればいい」と相手は必ず考えるはずです。
その作戦の裏をかいてやろうと思うのが当然です。
ですから、トランプさんの交渉術でいつまでも丸く収まるなんて思うこと自体が危険だという観点から考えていくと、「金は金属の王様なのだから、ほかの金属とは違う」という考え方も非常に危険だと考えるべきなのです。
相場の世界では、よく「今回は前回と違う」という表現や、「この上昇は永遠に続く」、「下落は永遠だ」という表現が使われます。
その他の国の演出
最近の例では北朝鮮と韓国の会談内容です。
※写真は違う国・・・
中身は何もないのに、演出によって今までの南北会談と違うような印象を持ちます。
声明などを見てみるとまるで今までのと違わないのにもかかわらず、メディアは今までの南北合意と違うような報道を垂れ流します。
今回の南北会談でわかったことは、あの北の将軍様はある程度話をすることができる、という印象を持つことができたというだけで、他は今までと何も変わりません。
北の将軍様をリアルタイムの映像で見ることができたのですから、ある意味衝撃とも言えます。
そして、韓国の大統領ときちんと話しをすることができることが全世界に配信されたことが最大の功績です。
そのほかの合意内容は過去の南北会談となんの違いもありません。
ですからパフォーマンスに終始したのです。
要するに今回の南北会談は今までと違うような印象を持ちますが、実際は何も変わっていないということです。
トランプさんの威嚇外交は永遠に続くと皆さん思っていると思いますが、本人がその効果が薄れてきていると感じたとしたら、そのやり方を必ず変えてくるでしょう。
即ちどこかで威嚇したままにして、実際に最初に言った通りのことをやり通す局面が必ず出てきます。
これらを受け金相場が他と違う事とは。
金相場はほかの金属と違うことはありません。
なぜなら、今までドルの動きに忠実だったものが、いきなりドルと違う動きになることは経験やデータ上からあり得ないからです。
このドルの動きから乖離をする場合は、データ的に見ても需給になります。
金の需給が引き締まっているのは、ドルが安いので各国の中央銀行がドルを買いに来ているからです。
でも、現実的にはドルが高くなっているのですから、ドル不安を覚える中央銀行は金を買う必要性がなくなっています。
ただし、中央銀行は役所なので、1年の予算を年末に組み、その計画をやり通そうとするから買い付けを止めないことが価格の下落を妨げていると想像することができるでしょう。
自然の摂理、人間のカルマ
そういう買いが入っているから下落が遅れているだけと考えると、価格が買い付けに関係なく暴落した時ないしはその予算が尽きた時には価格はどうなるかを考えればいいだけの話です。
何事も同じことがずっと続くことはありません。
変わらないのはお天道様が朝上り、夕方には沈むことと、日本であれば春夏秋冬があることくらいです。
大自然の法則は変わりませんが、人間のやることは変わるということを常に意識しなければならないということです。
人間のやることをいくらデータ化しても、人間の行動は突然変わるのですから、データ化で生活が安定したなどと安心すると、凄まじい変化に対応ができないのです。
ですからAI化が生活に浸透すればするほど、物凄い不安定がやってくるのです。
なぜ、人間はそんなことにも気づかないのでしょう。
それは時代の波に任せた方が『楽』だからと言えます。
日本では本年から段階的に2020年は向け、戦後最大規模の『教育改革』を文部科学省が唱えています。
それは『あと10~20年で49%の職業が機械に代替される可能性がある』としたところも危惧しスタートしていますが、それはこういった凄まじい変化に対応する『人間』を作り上げると見ても良いかと思っています。








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